マッスルカー「ヘルキャットV8」が誕生したのは、エンジニアたちの情熱のおかげ?
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クライスラーの6.2リッター・スーパーチャージャー付き「ヘルキャット V8」エンジンは、発表と同時に一大センセーションを巻き起こした。最高出力707hpに最大トルク90kgmという数字は、全てのマッスルカー(と多くのスーパーカー)を打ち負かす。加えて、価格はおよそ6万ドル(約689万円)と、同程度のパワーを持つ他のクルマと比較するとかなり安い。そんなヘルキャットが「チャレンジャー」と「チャージャー」に搭載されて世に出るまでには、エンジニアたちの最後まで諦めない姿勢があったという。

『Automotive News』によると、最初にヘルキャットの開発が計画されたのは2011年のことだという。フィアットクライスラーグループの経営方針を決めた頃だ。だが当時、破産状態から抜け出したばかりで開発資金の限られていたクライスラーにとって、超ハイパフォーマンスのV8の必要性は低く、計画は中止。しかし同社の高性能モデル開発チームSRT(ストリート・アンド・レーシング・テクノロジー)のエンジニアたちは諦めず、戦い続けること4ヶ月、ついにプロジェクトにゴーサインが出され、ヘルキャットの開発が続けられることとなったという。

エンジニアたちはまず、クライスラー製のスタンダードな6.2リッターV8エンジンを、スーパーチャージャーの装着によって増大するパワーに対応させることに開発の焦点を合わせたという。「エンジンからのプレッシャーに耐えられるよう、マイクロレベルでの変更がクランクに加えられた」とパワートレイン開発部門責任者のクリス・コーランド氏はAutomotive Newsに語っている。「ヘルキャット」エンジンにするために変更されたパーツは全体の91パーセントにも及んだそうだ。それには例えば、スーパーチャージャーを動かすクランクシャフトのプーリーが滑らないように、ワッシャーには工業用ダイヤモンドをはめ込むなど、非常に細かな改良点も含まれる。

ダッジは、クライスラーの優れた技術とハイパワーモデルへの意気込みを体現したモデルとして、できるだけ多くのヘルキャットを路上に送り出したいと望んでいる。街でエンジン音を轟かせて走り抜けるヘルキャットを見たら、このクルマはもしかするとこの世に生まれなかった可能性もあることを思い出してほしい。



By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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