GEOLANDAR Baja1000 YOKOHAMA

いよいよ今年も伝統のデザートレースBaja1000が始まった。autoblogでは、Baja1000に出場するチームGEOLANDER 塙 郁夫選手にお話を伺った。日本人ドライバーとしては2010年以来4年ぶりの参戦。車両は"次世代のSUVをイメージさせるSUV車輌"をコンセプトに、独自にデザイン、制作したオリジナルマシンにて参戦する。タイヤはSUV用オールラウンドタイヤ「GEOLANDAR A/T-S」を装着。約1000マイル(約1600km)の荒野を不眠不休で走り続けタイムを競うレースで、ドライバーのスキル、体力に加え、マシンとタイヤには高いレベルの操縦安定性、耐久性、走破性などが要求される。

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Q.バハ1000、今年で17回目の出場ですか、どんなレースなのですか?

日本人の想像するレースや場所とは違います。Baja1000は、アメリカ人に取ってモータースポーツではないのです。彼らにとって、Bajaは特別で哲学に触れる部類のレースなんですよ。同じモータースポーツがある中で、僕も長年Bajaに通って分かった事ですが、彼らはこう言うんです。
「アメリカは歴史の浅い国だ。唯一アメリが陣が誇れる歴史は、開拓精神(フロンティアスピリッツ)だ。我々の先祖が馬に股がり豆だけを持ち荒野に挑戦してあの丘の向こうに何があるだろうとやってきて、今のアメリカを築いてきた。その魂を俺たちは、忘れてはならない為に行っているのが、バハ1000だ」と彼らは言うんです。鉄の馬に股がって原野に挑戦する事で、アメリカ人の根幹をなすフロンティアスピリッツを忘れないために出場する。だから、お金の為にレースに出場するのではない。アメリカ人は、仕事で成功しお金持ちになればなるほどBajaに来たがるんです。
インディーのドライバーもハリウッドスターもお忍びで出場しているんですよ。皆フロンティアスピリッツを忘れない為にね。

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日本では、ダカールラリーは有名ですけど、元々は全てのオフロードレースはBajaからスタートしたものです。世界中のオフロードスポーツの発祥は、全てバハなんですよ。日本や欧州では、レギュレーションに合っていないと出場できない。アメリカは弾かないんです。だからパイクスもEVで走るって言ったらとりあえずエキシビジョンクラスで走れと言われ、1年目で優勝。来年も来るのかと言われ「来る」と言ったら「時代はそうだ、お前の為に来年EVクラスを作ってやる」とクラスを作ってくれるんです。
クルマにこだわりがあり、このクルマで挑戦したいと訴えると彼らは受け入れてくれる。そのかわり安全に関しては、「レギュレーションに合わせてくれ、自己責任だぞ」と。だから僕らがGEOLANDERで戦うのはこだわりなんです。それが僕にとってのレースだから。

Q.今回のクルマのエンジンはなんのエンジンですか?

今回のクルマのエンジンは、Zのエンジンです。3.5L未満の6気筒の過給器OKのクラスを作ってくれたので、今回は付けてはいませんが、VQ37ではなくあえてVQ35にして・・・僕の為にクラス作ってくれたのでVQ37はまずいでしょ。でもクラスを作ってくれるところが、アメリカは面白いですよ。

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Q.出る事に意義があるレースなのでしょうか?

最初にBajaへ出場した時は、サポートも無い。出場しているグッドリッジのサポートが凄いんですよ、実は、そこにGEOLANDAR全部おいて置いてもらって、僕が来たらタイヤ交換してもらってね。最初の年なんかGEOLANDARカラーでワークスのBF GOODRICHのサポートに行ってタイヤ交換してくれて送り出してくれるんですよ。ガソリンが無くなったらGOODRICHチームに行ってガソリンもらうんです。
ライバル同士でギスギスしてない、ワークス同士も情報交換を普通にしている。
モータースポーツをエンターテインメントとして見ている。第3者が見てどれだけ楽しめるかを重点としている。モータースポーツの文化が違うんですね。

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Q.一般に市販されているタイヤをレースに使う意味は?

タイヤとしてのパフォーマンスの部分では、本当に負けていない。砂漠に行くとパンクするのが本当に命取りになる。砂漠でクルマが壊れてもタイヤはパンクしないくらいじゃ無いと命にかかわるので、パフォーマンスは今のままで、他の丈夫なだけのタイヤに負けない耐久性が目標になってくる。テストの方法が現場でタイヤを痛めつけるしか無い。GEOLANDARは、普通に街で使っても他のクルマのタイヤと変わらないくらい乗り心地、静かさを持っていますよ。今のGEOLANDARの開発をしている時にアメリカ人達に正確なハンドリングができるのも耐久性なんだと説明しました。岩にぶつかってタイヤが破けないのでは無く、コントロールし易く岩を避けられるんだよと説明してます。それも耐久性だと僕達は考えていると話しをするんです。

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Q.最後にBaja1000への意気込みをお聞かせ下さい。

肩の力を抜いて自然体で走りきります!

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【塙郁夫選手履歴】
1960年・茨城県出身。高校3年生の夏にフォーミュラバギーを駆って「全日本オフロードレース選手権」にデビュー。翌年には同選手権のB-1クラスでチャンピオンを獲得。25歳から4輪駆動車のレースにも参戦を開始、初レースで優勝を飾ると抜群の速さでステップアップを続け、日本オフロードレース界ナンバーワンの地域を確立する。1990年代には国内最高峰のオフロードレース「JFWDAチャンピオンシップレースシリーズ」で10年連続チャンピオンを獲得。2001年には公式戦100勝を達成した。活躍の場は日本に留まらず、1991年にはアメリカン・オフロードレースのビッグイベントであるBaja1000に初出場。日本人初完走(5位入賞)を飾ると、2002年にはクラス優勝を達成した。2010年には世界最高峰のヒルクライムレース「パイクスピーク インターナショナルヒルクライム」に電気自動車で挑戦。エキシビジョンクラス優勝と同時に、EV世界新記録樹立の快挙を成し遂げ、2011年には自己記録を大幅に更新し、EVクラスの初代チャンピオンとなる。

■ヨコハマタイヤ
http://www.yokohamatire.jp/yrc/japan/index.html
■GEOLANDARオフィシャルサイト
http://www.yokohamatire.jp/geolandar/index.html
■塙郁夫×Baja1000スペシャルサイト
http://www.yokohamatire.jp/geolandar/baja1000/index.html

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