【レポート】ニュルブルクリンクはロシア人資産家の手に
ニュルブルクリンクは、過去数十年の間にモータースポーツにまつわる数多くの歴史が生まれた世界屈指の難関サーキットだが、どうやら全長20kmを超える北コースでの走りをマスターするより、その経営のほうが難しいらしい。今回は、ドイツのビジネス誌『Wirtschafts Woche』が伝えたオーナーの交代劇についてご紹介しよう。

ニュルブルクリンクは2012年7月に経営破たんした後、今年3月になってようやく、独デュッセルドルフに本社を構える自動車部品メーカーのカプリコーン・グループが7,700万ユーロ (約110億円)で買い取り、さらに2,500万ユーロ(約36億円)の追加投資も行うことを確約したと報じられた。これでやっと今後も安泰と思っていた矢先、ニュルはそこから新たなオーナーの手に渡ることになったのである。

これはカプリコーンの支払いの滞りが原因らしい。Capricorn Automotive常務取締役であるロベルティーノ・ヴィルド氏は、定期的に500万ユーロ (約7億2,000万円)をニュル側に支払うことになっていたが、2回目の支払いを滞らせてしまったそうだ。それを引き継いだのがロシアの資産家ヴィクトル・ハリトーニン氏。記事によれば、氏は2回目の支払いをカバーしただけでなく、12月に予定されていた支払いも前払いしたらしい。またNR Holding AGという会社を立ち上げて、すでにコースの経営にも当たっているという。

ハリトーニン氏は、ロシア最大の製薬会社ファームスタンダードの創業者で、同誌によれば、経済誌『Forbes』が見積もる彼の総資産額は10億ドル (およそ1140億円)を超え、世界第1342位の富豪だそうだ。

ハリトーニン氏は同サーキットの筆頭株主ではあるが、単独株主ではない。ニュルの地元の新聞『Rhein Zeitung』によれば、ハリトーニン氏がカプリコーンから譲り受けたのは全体の3分の2の株で、残りの3分の1はドイツのモータースポーツ会社GetSpeedが保有しているとのこと。同紙はまた、目下ニュルで開催予定のイベントやレースに関しては、変更はないと伝えている。


By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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