新旧のオーナーが論争! 終わらないケータハムF1チームの行方
ケータハムF1チームは現在、チャンピオンシップポイントを1ポイントも獲得できずにランキングの最下位に沈んでおり、すでにどん底の状態だと考えていた方もいることだろう。だが、事態は輪をかけて悪化しているようだ。つい最近お伝えしたように、チームにマシンを供給しているケータハム・スポーツ・リミテッド(CSL)が経営破綻したことが明らかになったばかりだが、今度はチーム自体の先行きも危うい状況を迎えている。

問題は所有権を巡る論争へと発展しているようだ。数カ月前、ケータハムのオーナーだったトニー・フェルナンデス氏は、F1チームを投資グループへ売却。しかし、新オーナーによると、フェルナンデス氏はチームのオーナーシップを譲渡していないという。その結果、現経営陣は、買収したF1チームを実際に管理できないのであれば撤退する、と主張している。先月には、チーム売却後に就任したチーム代表がわずか数カ月で退任。ドライバーも、ベルギーGPでベテランの小林可夢偉に変わり、ル・マン24時間レースで3度優勝しているアンドレ・ロッテラーを起用するなどはっきりしない

フェルナンデス氏を共同会長とするケータハム・グループ側は、F1チームのオーナーシップの譲渡は新オーナーがスタッフと債権者に支払いをすることが条件であったが、それが満たされていない、と主張。フェルナンデス氏は、「ビジネスを買い取ることに同意したら、それに伴う支払いをしなければなりません。先方はこの約束を守っておらず、もしこのままチームがレースを続けられなくなれば、悲しいことに、ケータハムF1チームのスタッフやファンたちが被害者となる」とコメントしている。

ケータハム・グループのグラハム・マクドナルドCEOは、「私たちは当時、チームを売却することが、会社のスタッフと債権者にとって最善の道だと心から信じていました。そうした方が、長い目で見て今後を保証できると思っていたのです」と付け加えるとともに、「ですが、私には、先方(新オーナー側)が債務を果たすつもりがまるでなかったように思えます」と述べている。

このオーナーシップ論争により、チームの先行きがさらに脅かされる形となってしまった。しかし、F1参入を狙う者は他にもいることを考えれば、ケータハムF1チームがライセンスを売るのは難しくないはずだ。唯一の問題は、誰がその恩恵を受けるかということである。新旧オーナーの声明は、プレスリリース(英語)でご確認いただきたい。


日本版編集者注:ここでいう"オーナーシップ"とは、実質的にはケータハムF1チームの「F1参戦権」が問題になっているという報道もあります。これが新オーナーのもとに譲渡されていないと。F1に新規参入しようとしたら、まずこの限られた参戦権を手に入れなければならないことはご存じの通り(つまり多くの場合は、これまでにそれを所有しているチーム・オーナーや会社から買い取らなければならない)。近年ではその売買による多額の利益を見込んで、必ずしもモータースポーツに情熱があるわけではない"ビジネスマン"が参入して来ては、一方で伝統あるチームの名前が消滅していったことも、ご存じの通りです。


By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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