レクサスは、先ほどご紹介した新型スポーツクーペ「RC350」「RC300h」に加え、高性能モデル「RC F」も同じ10月23日に発売した。5.0リッター自然吸気V8エンジンを搭載し、モータースポーツにおける活躍も期待される、RCのフラッグシップ・モデルである。

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レクサス・スポーツモデルに与えられる"F"の称号を見れば、当然ながらRC Fは2014年7月に生産終了(日本では5月に販売終了)となった高性能スポーツ・セダン「IS F」の後継と思いたくなるところだが、レクサスによればそれはちょっと違うという。IS Fとの大きな違いは、もちろん2ドアのクーペ・ボディ。これにより、RC FはFIA公認の国際レース規格「GT3」をはじめ、世界各国のレースに参戦し、「新たなレクサス"F"ブランドの構築」を図っていくという。



そしてレクサスは、RC Fの開発キーワードとして、誰もが「笑顔になれるスポーツカー」という言葉を掲げている。開発スタッフは「自分の夢をかなえる」ことで笑顔になるクルマ作りを。乗り手は、例えドライビングスキルが高くなくても安全に走りが楽しめ、スキルの高い人はサーキットでクルマの性能をどんどん引き出せる、走らせると誰もが笑顔になるクルマ。さらには「本格的なスポーツカーを欲するユーザー」や「モータースポーツでの使用を考えているユーザー」から、「スポーツカーにラグジュアリー性を求めるユーザー」の期待にも応えることができるクルマであるとレクサスは言うのだ。

他のRCとの外観上の違いは、空冷オイルクーラーやブレーキを冷却するために両サイドの開口部が拡大されたフロント・バンパーや、バルジ付きエンジンフード、サイドアウトレットが開けられたフロント・フェンダー、そしてIS Fから継承された4連エキゾーストディフューザーなど。トランクリッドには80km/hで自動的にせり上がる格納式「アクティブリヤウイング」も装備される。「スピンドルグリル」には、レクサス初の"F"専用漆黒メッキグリルモールとアルミ調ロアモールが採用された。




しかし、"F"の文字が表す最大の特徴は、フロントに搭載された5.0リッターV型8気筒「2UR-GSE」型エンジンだ。直噴機構D-4Sの搭載や吸排気バルブの開閉タイミングを制御するVVT-iEの最適化などにより、IS Fの最終型を47psも上回る最高出力477ps/7,100rpmと最大トルク54.0kgm/4,800-5,600rpmを発生する。組み合わされる8速ATは「Mポジション」を選択すると最短0.1秒でシフトチェンジを可能にし、さらに「SPORT S+」モードでは「Dレンジのままでニュルブルクリンクを楽しく走行できるようなシフトスケジュール制御を設定」しているという。

そのパワーは、走行状態に応じて後輪左右の駆動力を電子制御するという新開発の「TVD」によって適切に制御され、コーナリング中も「理想的な車両挙動を実現」し、「タイヤのグリップ性能も最大限に」引き出すことが出来るという。このFR車世界初という駆動力制御システムは、軽快感と安定感を高次元にバランスさせた「STANDARD」、ステアリング・レスポンスを重視した「SLALOM」、高速サーキットでの安定性を重視した「CIRCUIT」という3つのモードに切り替えられる。VCS(横滑り防止装置)やTCS(トラクションコントロール)からABS、パワーステアリングまで、電子制御装置を統合する「スポーツモード付きVDIM」は、その組み合わせや設定を切り替えることで、限界性能を引き出すサーキット走行にも対応するという。サスペンションはもちろんRC F専用にチューンされ、ブレーキはキャリパーやパッドの強化だけでなくマスターシリンダーの大径化なども施されている。




全長4,705mm × 全幅1,850mm × 全高1,390mmという車体サイズは、他のRCと比べると、リアのオーバーハングが10mm長く、リア・フェンダーが10mmワイドで(フロントは5mm)、車高が5mmダウンしている。1,790kgという車両重量はRC350 "F SPORT"より90kg重いが、エンジンフードとルーフ、アクティブリヤウイングがCFRP(炭素繊維強化プラスティック)製となる"Carbon Exterior package"を選べば(2015年1月末発売予定)、10kgほど軽量化される。

ヘッドレスト一体型のハイバックスポーツシートが備わるコクピットには、ドライブモードによって自動的に表示が切り替わる専用メーターを搭載。ステアリング・ホイールやシフトノブも含め、「ドライバーがクルマと対話する重要な部位」は「タウンユースからサーキットまで、すべてのシチュエーションで"F"を感じていられるように専用開発」したものだという。




価格は消費税込みで953万円、"Carbon Exterior package"は1,030万円。さらに、特別なボディ・カラーやBBS製鍛造ホイール&タイヤ、カーボン製インテリア・パネルにセミアニリン本革シート、レーダーを使った先進安全装備など、様々なオプションも設定されている。

クーペ・ボディを選択したことで、世界各国のリアル・スポーツカーをライバルに回すと宣言したことを悦ばしいと思うか。それともIS Fが纏っていた"セダンなのに速い"というイメージが失われてしまったことを残念に思うか。いつものようにレクサスの新型車は賛否両論を巻き起こしそうだ。詳しい情報は以下のリンクから公式サイトをどうぞ。

レクサス公式サイト:「RC F」


By Hirokazu Kusakabe

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