「日本自動車工業会 大学キャンパス出張授業2014」を開催

"若者の車離れ"と言われる中、少しでも多くの若者に車の魅力や楽しさを知ってもらいたい。そんな思いを込め、日本自動車工業会は2013年より自動車メーカー13社のトップによる「大学キャンパス出張授業」を実施している。

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今回レクサスインターナショナルは、「大学キャンパス出張授業2014」の第一弾として10月9日(木)に、レクサスインターナショナルプレジデントトヨタ自動車株式会社 デザイン本部 本部長・取締役 専務役員 "福市 得雄"による、「デザインには企(わけ)があり、スタイルには意味がある。」を東京大学で開催。レクサスとトヨタのデザインの秘密や自身のカーライフなどを、東大生の前で語った。
会場前には、2014年10月下旬に発売の新型スポーツクーペ"RC"の他、ピンクの"クラウン"や水素で走る"FCV"など、レクサスとトヨタの話題車が展示され、東大生の目を引きつけた。

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福市氏は、1974年に多摩美術大学を卒業後、同年トヨタ自動車工業株式会社に入社。ヨーロッパやアメリカで経験を積み、トヨタの子会社へ転籍。引退を考えていた矢先、トヨタ自動車社長 "豊田 章男"に呼び戻され、2011年にトヨタ自動車デザイン本部長・常務役員に就任した。
「みなさんと同じ年頃の時は、ロンゲで細身の今で言うジャニーズ系のイケメン。」など、ジョークを交えながらのトークで堅い空気を和らげた福市氏。
当時、トヨタに興味を持つキッカケとなった車が、国産初のスペシャリティクーペ"セリカ"。
「有無を言わずかっこよかった。」と語り、若者が車を所有することが憧れの時代、その大きな理由の一つが、"女の子をデートに誘うため"だったそうだ。
2008年のリーマンショックから円高が加速していく中、トヨタは品質問題を立て続けに起こし経営が悪化。急降下真っただ中でデザイン本部長へ就任した事から、「一か八かの捨て身の戦術だったかもしれません。」と当時の思いを打ち明けた。
就任後のスタートは不運続きで、その年3月11日の"東日本大震災"や"タイ大洪水"など部品調達が困難になるなど、トヨタだけでなく自動車業界は大きなダメージを受けた。
そんな状況の中、トヨタ自動車社長 豊田 章男は「ネバーギブアップ、今一度車作りの原点に立ち、もっと良い車を作ろう。」と熱く社員に話した。
その熱い思いを受け、福市氏は、強さと意外性を合わせ持つ"エモーショナルなデザイン"で、「これまでのトヨタの潮流をデザインの力で変えていこう」と、大胆な改革に挑んだ。

さて、福市氏の言う"エモーショナルなデザイン"とは何か。

「考えたデザインは、生産準備もあり1,2年後に生産されるので、飛ばし過ぎが丁度良い。生産が遅い分、デザインが時代に合わなく面白みを感じなくなってしまう為、デザインを決めていくプロセスを変えていかなければいけない。
これまでは、企画・選考デザインの段階で、デザイナーが個性あるデザインを作っても、社内の色んな意見を取り入れ欠点を無くしていくうちに"誰からも嫌われない製品"になった。」



社内のデザイン決定プロセスを厳格し、今後は多少の好き嫌いがあっても長所を最大限に生かすことで100人のユーザーすべてが好きと思わなくても、その内10人のユーザーが乗りたいと思う車作りに励んだ。
ユーザーの期待を超えた意外性のデザインは、時を経て人の目に馴染み定番になる。
そう考え誕生したのが"エモーショナルなデザイン"だそうだ。

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新たに作り上げたレクサス、トヨタ、それぞれのデザインが分かりやすい事例として、"フロントグリル"の違いをあげた。
まず、トヨタは今までフロントデザインの統一性をだしてきたが、類似感で個性が無くつまらないデザインになった。
ファッションモデルとハリウッドスターで例えると、ファッションモデルは綺麗だが個性がない。それに対し、ハリウッドスターは、演技だけでなく個性的な顔立ちや存在感で人々を魅了している。この例えを踏まえ、トヨタは、ハリウッドスターの様な特徴的なフロントグリルが必要だと考えた。
そこで、新型車からは"キーンルック"という、精悍な顔つきの強い個性と、統一感をもたせたデザインで新しいトヨタブランドの顔として今後展開することにした。

フロントグリル変更の先駆けとなったのが、2011年に登場した、次世代レクサスを示唆するコンセプトカー"LFGH"。
2005年以降、ライバルである欧州のプレミアムブランドの影に隠れってしまったレクサス。欧州のライバルに負けずと、従来のフロントデザインを発展させ進化。"スピンドルグリル"と名付けた存在感ある大胆なフロントへとデザインを一新。風の流れをコントロールし、高出力エンジンやブレーキの冷却・空力・走行安全性など車の性能に配慮して意味ある形を追求し、レクサス独自の個性的なポジションを位置づけた。
1955年に誕生した歴史ある"クラウン"も、2012年にスピンドルグリルに変更し発売。トヨタ再生の意味を込め"Re:BORN"というキャッチフレーズで、インパクトあるフロントグリルやカラーでユーザーの目を引きつけた。

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その他、新たな造形で大胆かつシャープなデザインでチャレンジしたレクサス"NX"。
近日発売予定のスポーツクーペ"RC"は、横への広がりを持たせ、地面に食らいつく様なデザインにした。
トヨタ車のフロントグリル変更から全体イメージを根本から変える事で、"セレクトショップ"のような高級なものから安価なものまでを取り揃えるブランドを目指すと語った。

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フロントグリルの違いの他、錯視を利用したデザイン作りのテクニックを、イメージ映像を使いながら説明し、「見せ方一つで、印象が変わる。」と、目から作り上げるデザインイメージの重要性を語った。

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学生とのトークセッションでは、鋭い質問に言葉を濁しながらも質問に応え、多くの学生に車の裏話などを話した。
福市氏は東大生に向けて、「デザイン一筋40年。一芸で、デザイナーとして決して日が出ていたわけではない。人よりもできないという事は、逆に自分にとって強みになった。社会に出ると左脳だけではどうにもならない。もっと右脳を鍛え、失敗を恐れずたくさん経験し挑戦して下さい。そして、僕らトヨタに限らず自動車業界を助けて下さい。」と、自身の経験からの想いを伝えた。

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未来を引っ張る若い層の人達には、失敗を恐れず大胆で独想定な考えで未来をより良い方向に導いてほしい。そんな福市氏の想いの様に、学生達に自動車業界に限らず様々な分野で活躍してほしい。


トヨタ自動車 公式HP
http://toyota.jp/
レクサス 公式HP
http://lexus.jp/

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