【レポート】米国人は許せない? エコブースト搭載「マスタング」のエンジン音騒動
Related Gallery: 2015 Ford Mustang EcoBoost First Ride Photos

フォードは数十年ぶりに、新型「マスタング」に小排気量の4気筒エンジンを用意した(決して初めてではない)。大排気量のV8、V6エンジンのイメージが強いマスタングに「エコブースト」と呼ばれる低燃費エンジンが搭載されたことは、フォードにとって1960年代にコンパクトで低価格なポニーカーというジャンルを確立したとき以来の大変革と言えるだろう。しかし今回、この「マスタング エコブースト」をめぐって論争が巻き起こっている。

きっかけは、米自動車メディア『Road & Track』の編集者、ジェイソン・カミサ氏の以下のツイートだった。同氏は先日、2.3リッターのエコブーストを搭載した最新のマスタングを走らせながらたまたまオーディオのヒューズを引き抜いたところ、カーオーディオの音だけでなくエンジン音まで静かになったとツイートした。つまり、車内に人工的につくられた偽のエンジン音を響かせるシステムが装備されている可能性があるということになる。しかし、フォードからはそのことについて何も公表されていなかった。
そこで、フォードのエンジニアであるショーン・カーニー氏にAutoblogが取材を行ったところ、ターボチャージャー付き4気筒のエコブーストエンジンを搭載したマスタングにだけは、「アクティブ・ノイズ・コントロール」と称したシステムが採用されていることを同氏は認めた。

実際のところ、エコブーストのエンジン音のデザインとチューニングに部分的に関わったという同氏によれば、このシステムは2つの異なる目的を果たしているそうだ。1つは、新型マスタングの洗練されたイメージ戦略の一環として、荒々しいノイズをカットすること。2つ目は、"既にある音にさらなる音質を重ね合わせる"ことにより、効果的な音を生み出すこと。こうしてデザインした音をクルマの状態に呼応して響かせるために、トルクの数値を信号としてエンジン制御装置が受け取り、数値に見合った音を発生させている。カーニー氏は「自然に感じられるように意図した」と言う。

なお、エンジン本来の音に人工的音をミックスする作業においては、マスタングのファンによる協力もあったそうだ。フォードは、エコブーストエンジン搭載車の開発に特化したチームによるクリニックを開催し、ファンに様々な異なるコンセプトのサウンドを聞いてもらって、その反応を基に最終的に採用する音を絞り込んでいったのだという。

とはいえ、ドライバーの中にはアクティブ・ノイズ・コントロールのマイナス面を感じる人もいるだろう。車内に響く人工音が嫌だと思っても、このシステムをオフにすることはできない(ラジオの音も諦めるというなら、ヒューズを引き抜く方法はあるが)。同システムによって鳴り響く2015年型マスタングのエンジン音が好ましいと思うなら、純正カーオーディオの音も好きであることを願いたい。というのも、同システムはカーオーディオに統合されているため、カーオーディオをアップグレードした場合、エンジン音まで変わってしまうからだ。


By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

■関連フォトギャラリー
Related Gallery: 2015 Ford Mustang EcoBoost First Ride Photos

【PR】「マスタング」の購入を考える前に!まずは現在お乗りのクルマの査定価格を調べてみよう!

Related Gallery:Ford Mustang

Related Gallery:2015 Ford Mustang GT Detroit 2014 Photos

Related Gallery:2015 Ford Mustang on the Empire State Building Photos

Related Gallery:2015 Ford Mustang Convertible Photos

Related Gallery:2015 Ford Mustang F-35 Lightning II Edition Photos

Related Gallery:2015 Saleen S302 Mustang Photos

■人気フォトギャラリー
Related Gallery:Tokyomotorshow2013-companion-24

Related Gallery:Tokyomotorshow2013-companion-25

Related Gallery:Tokyomotorshow2013-companion-26