マツダの新型「デミオ」開発主査に、気になることを訊いてみた!
"クラス概念を打ち破るコンパクトカー"として開発されたというマツダの新型「デミオ」。11日に行われた発表会で、開発主査を務められた土井 歩氏に気になることをお訊きしてきた。

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今回の開発において、ベンチマークと言いますか、参考にされた他社のクルマは何かありますか?

フォルクスワーゲンポロとか、フォードフィエスタとか、もちろん乗りましたけど、でも実はあんまり見ていません。最も意識していたのは(マツダ)アクセラです。本当に、開発の時にはアクセラを持って来て、(アクセラの)良いところを、もっと小さいデミオでも何とかやってやろうと」

では、新型デミオは"小さいアクセラ"を目指したと?

「いやいや、もちろんそれだけじゃありません。アクセラより良いところもあります」

具体的には例えばどんなところですか?

「例えばロードノイズとか、デミオの方が静かになっています。やっぱり新しいクルマの方が、これまでのクルマ作りで学んだことや、最新の技術も使えますから」

他社のコンパクトカーでも、"運転して楽しい"ということはメーカーの皆さんがよく言われていますが、マツダでは新型デミオでもまるでロードスターと同じように"人馬一体"という言葉を使われていますよね。先代デミオと比べて、新型はその"人馬一体"と表現される部分が向上していますか?

「これまでの"人馬一体"は、もうちょっと荒々しいというか、元気な面を表した言葉でした。元気よく走らせたとき、車速がのってきたときに運転して味わえるクルマとの一体感といいますか。今度の新型デミオではもっと車速が低いところから、例えば走り始めてすぐ、ステアリングを切った瞬間から、クルマを意のままに操れる感じが味わえます」

それは主に車体の軽量化によるものですか?

「いや、軽量化はしているのですが、装備が増えたこともあって、車両重量自体は先代より少し増えていますから」

では、先代とどこが変わっていますか? 機械的なことではどのような工夫をされたのでしょう?

「一から開発したので、そりゃ全てが変わっていますが(笑)。一例を挙げればリア・サスペンション。トーションビーム式ということで形式は先代と同じですが、TBA(トーションビーム・アクスル)の取付位置を上に(36mm)上げました。これにより上下方向の振動が抑えられ、乗り心地が向上しています。そのために、今までTBAの上をあった排気管を、下から通すよう設計しました。



日本仕様と欧州仕様で、サスペンションの設定は異なりますか?

「ディーゼル車は基本的に一緒です。ガソリンは、あちらで販売するモデルは排気量が違うこともあるので設定も少し異なります」

日本仕様でも、ディーゼルとガソリンでは足回りが違うのですね?

「重さが違うので、ブッシュとかの部品が当然異なります。でも味付けの方向性は一緒です」

今回から、デミオには「スポルト」というモデルがなくなってしまいました。代わってディーゼル・エンジンを搭載するXDが、スポーツ・モデルという位置づけになるのでしょうか?

「いえ、それは違いますね」

では、省燃費モデルという位置づけですか? つまり、トヨタ アクアを買うようなお客さんを狙っているのか、それともVW ポロGTIやスズキ スイフト スポーツがライバルなのか、ということなんですが(笑)。

「(苦笑されつつ)高速道路も含めた実用燃費ではハイブリッドに匹敵すると思っていますが、ご存じのようにその仕組みの違いから、道路が混でいる街中だけを走るならハイブリッドには敵いません。そして同様に、街中を走るときにはデミオ XDは充分スポーティに走れますけど、サーキットで走らせたらどうしてもスポーツ・モデルのようにはいかない。アシを固めていませんから」

では今後、先代のスポルトや、もっとクルマ好きの皆さんが期待しているのは過去のアクセラにあった「マツダスピード」バージョンのようなモデルだと思いますが、そういうスポーツ・グレードが登場する可能性は?

「私も若い頃はそういうクルマが好きでしたけど、今の時代は皆さんどうなんでしょう...? そういうクルマが求められているかどうかということですね」

一部には熱心に求めている人もいるんですけど(笑)

「モデルライフの中では、今後もっとバリエーションが増えるかも知れませんが、今のところそういうスポーツ・モデルの具体的な計画はないです」

きっと新型デミオはこれから多くの方々の注目を集め、沢山の方が販売店で試乗されると思うのですが、でもたぶん、デミオだけを乗られる方は少ないと思うんです。きっとホンダ フィットトヨタ ヴィッツ等と比べられるわけですよね。そういう人たちに、デミオは是非、この辺に注目しながら試乗していただきたい、というところはありますか?

「やはり先ほど申し上げましたように、走り始めたとき、ステアリングを切ったときに感じる部分ですよね」

他車とは違うというのが、すぐに分かります?

「すぐお分かりになると思います」

ありがとうございました。



少々不躾な質問にも丁寧にお答えくださった土井 開発主査のお話から、デミオの"走り"に対する期待も高まった。ただし、6速MTが設定されていても、「XD」が決してスポーツ・グレードというわけではないということがお分かり頂けたと思う。スポーツ方面を求めるなら、取り敢えず当面はアフターパーツに期待するのが良さそうだ。なお、以下に掲載したAutoblog Japan オリジナル映像では、土井氏がさらに新型デミオの魅力について語って下さっている。是非そちらもご覧いただきたい。


By Hirokazu Kusakabe


 
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