ダイハツから全8色のボディ・カラーを揃えた
ダイハツは9月2日、軽商用車「ハイゼット トラック」を15年ぶりにフルモデルチェンジ。同日より発売した。

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初代が1960年に登場したダイハツの"軽トラ"、「ハイゼット トラック」は、先代モデルが1999年に発売され、何度か改良を加えながら実に15年8ヶ月も作り続けられていた。10代目となる今回のフルモデルチェンジでは、プラットフォームを刷新。ドアの開度が拡大し、女性や高齢者も乗り降りしやすくなっているという。フロントガラスは角度を立てながら前方に移動させ、ステアリングの角度を起こし、運転席のシートスライド量を増やした(140mm)ことにより、「小柄な方から大柄な方まで」運転しやすい空間となっているそうだ。座席はリクライニングが可能で、シート背後には荷物も置ける前後長175mmの空間が用意されている。また、ボディ骨格が見直されたことによって、静粛性や衝突安全性も向上した。もちろん、(貨物継続車には)2016年4月から適用される56km/hオフセット衝突法規にも対応している。

今回のモデルチェンジではフロント・サスペンションも従来のマクファーソン・ストラット式からL型ロアアーム&マクファーソン・ストラット式に変更され、ブレーキを踏んだ時や路面の凹凸によるノーズダイブ現象が低減したという。最小回転半径も従来の3.7mからキャリイと同等の3.6mに改善されている。

キャビン、ドア、荷台などで構成されるアッパー・ボディは、表面全てに防錆鋼板が使用され、フレームも防錆鋼板化が拡大されたという。カチオン電着塗装に中塗りと表面塗りを重ねる3層塗装も施され、サビ保証は荷台も含むボディ外板表面3年、ボディ外板穴あき5年となっている。さらに軽トラック初となる樹脂製フロント・パネルを採用したことで、飛び石などで塗装が剥がれることによるサビも防止されるとのこと。



トラックにとって重要な積載性能については、荷台長1,940mm、荷台フロア長2,030mm、荷台幅1,410mmという数値はライバルであるスズキの「キャリイ」と実はまったく同じだが(荷台フロア長についてはハイゼットがキャリイに追い着いた)、リア・ガラスのガードフレームから荷台後端までの長さは1,945mmと、軽キャブトラック・クラス最長を誇る。みかんコンテナなら54個、20リットル・ポリタンクなら40個という実用上の積載能力も、スズキ キャリイと同等だ。


となると、軽トラックを選ぶ基準としてはそれ以外、ドライブトレインや内外装の好みということになりそうだ。658cc「KF型」直列3気筒エンジンは圧縮比がこれまでの10.8から11.3に高められ、燃焼改善やメカニカルロス低減、電子スロットルの採用など、ダイハツが「e:S(イース)テクノロジー」と呼ぶ低燃費技術を投入。JC08モード燃費は最良で19.6km/Lと、スズキから「クラストップ」を奪取した。ただし、これは「スタンダード "エアコン・パワステレス"」という最廉価グレード(5MT・2WD)の数値。スズキ キャリイはエアコンとパワーステアリングを装備して最良19.4km/Lを達成していることは記述しておきたい。これはキャリイの方が約60kgほど車両重量が軽いこと、そして先日お伝えした「5速オートギヤシフト」が5速MTよりも良好な燃費を記録するためもあるようだ。片やハイゼットの方は、軽トラック唯一の電子制御式4速ATを採用している。わずかなカタログ燃費の差よりも、運転した際に得られる感覚の違いによって判断した方がよいだろう。

駆動方式はFR(後2輪駆動)とパートタイム式4WD(4輪駆動)から選べ、5速MTの4WDは一部グレードを除き高低2段切替が可能な副変速機付き。エンジンのスペックは5速MT車が最高出力46ps/5,700rpm、最大トルク6.1kgm/4,000rpm。4速AT車は最高出力のみチューンが異なり53ps/7,200rpmとなっている。数値的には従来型よりややダウンした。





ボディ、装備のバリエーションは豊富に設定されており、「スタンダード」の他に、キーレス・エントリーやパワーウィンドウが付いた「エクストラ」、快適装備はスタンダードのままでリア4枚リーフスプリングや副変速機など実用装備をプラスした「農用スペシャル」、そして頭上空間が拡げられた「ハイルーフ」と、キャビン後部を延長した「ジャンボ」がラインアップされる。さらにオプションとして、全8色のボディ・カラーとそれに連動したオーディオ・パネル、シルバー塗装されたドアミラーとドアハンドルがセットになった「選べるカラーパック」や、女性に嬉しいスーパーUV&IRカットガラス(フロントドア)/IR&UVカットガラス(フロントウィンドウ)、バニティミラー付サンバイザー(運転席側)、スーパークリーンエアフィルターがセットになった「ビューティパック」、フロントグリルやフォグランプ・ベゼルにメッキが施される「スタイリッシュパック」、フルファブリック(撥水加工)シート表皮とオーディオなどがセットになった「キャビンパック」、大型荷台作業灯にガードフレーム、格納式テールゲートチェーンを装備して荷台の使い勝手を高める「荷台パック」等々、好みと用途に合わせて選べる様々なパッケージが用意されている。



今までの軽トラになかったこの豊富なカラー・バリエーションや女性向け装備のオプションは、農林水産省主導の国家プロジェクト「農業女子プロジェクト」に参画したことから生まれたものだそうだ。農業に従事する女性を応援し、延いては農業の活性化・新規就農者の増加を図る目的があるという。「ビューティパック」と「選べるカラーパック」がセットになった「農業女子パック」を選ぶと、テールゲートに農業女子プロジェクトのステッカーが貼られるそうだ。

価格は「スタンダード "エアコン・パワステレス"」5MT/2WDの65万3,400円から、「ジャンボ」4AT/4WDの129万6,000円まで(いずれも消費税込み)。「ハイルーフ」と「ジャンボ」は9月中旬発売予定、一部カラーと「ビューティパック」「農業女子パック」は9月末発売予定となっている。



これまで通りOEM供給されるトヨタの「ピクシス トラック」および富士重工業の「スバル サンバートラック」も同様に新型へ切り替わった。中身はダイハツ製でも、六連星のエンブレムを付けたブルー・マイカメタリックの「サンバー」を選びたいという人はいるかも知れない。詳しい情報は以下のリンクから公式サイトをどうぞ。

ダイハツ公式サイト:ハイゼットトラック

トヨタ公式サイト:ピクシス トラック

スバル公式サイト:サンバートラック


By Hirokazu Kusakabe

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