新型スマート、「フォーツー」&「フォーフォー」発表!
ダイムラーは16日、スマートの新型「フォーツー」と4人乗りの「フォーフォー」を発表した。

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1997年に発売された革新的で野心的な2人乗りコンパクトカー「スマート フォーツー」は、今回のフルモデルチェンジで3世代目へ移行。2006年に姿を消していた4人乗り4ドア・モデル「スマート フォーフォー」も、今度はフォーツーと同じリア・エンジン車として復活した。

「シティクーペ」と呼ばれていた初代スマートフォーツー以来、貫き通しているエンジンを車体後部に搭載するレイアウトは、今回も受け継がれている。メルセデス・ベンツのコンパクトカー部門で指揮を執るヨルグ・プリグル氏によれば、「街中で十全に性能を活かし機敏に駆け回るためには、どうしてもエンジンをリアに搭載したかった。そのために我々はルノーと共同開発することにした」と語る。かつては三菱自動車をパートナーとしていた時代もあったが、新しいスマート フォーツーとフォーフォーは、ルノーのコンパクトカー「トゥインゴ」とコンポーネントを共有する。




楽しくて機能的、という意味だろう「FUN.ctional デザイン」と名付けられたエクステリアは、どこから見ても確かにスマートであることは分かるが、フロントに明確なボンネットが与えられ、これまでの1ボックス・デザインから1.5ボックス・デザインに進化した。その理由は「より成長し、よりスポーティなキャラクターのため」であると説明されている。

2人乗りのフォーツーは全長2,690m × 全幅1,660mm × 全高1,550mmと、先代よりさらに5cm短くなり、10cmワイドになっている。1,873mmのホイールベースは8mmだけ延長された。つまり室内スペースを拡大しつつも、前後オーバーハングはこれまで以上に切り詰められ、さらにステアリングの切れ角が増したことで、「どんな駐車場でも街角でもエレガントに動けるように」ターニング・サークルは先代よりも一段と小さく設計されたという。前輪の中心径で測ればこれまでの8.4mから6.95mへ(最小回転半径はその半分になる)、フロント・ノーズも入れたウォール to ウォールでは8.75mから7.3mへ大幅に縮小された。

後部ドアと4人分のシートを持つフォーフォーは、その言わばストレッチ版。全幅・全高ともフォーツーと変わらず、全長だけが800mm長い3,490mmとなり、ホイールベースも621mm伸びて2,494mmとなっている。それでもターニング・サークルは「先代フォーツー並み」という8.65m(ウォール to ウォール8.95m)。取り回しの良さは日本の軽自動車と変わらないわけだ。参考までに記しておくと、三菱コルトとプラットフォームを共有していた先代フォーフォーより全長は300mmも短く、全幅は25mmほど狭い。




全長に対するインテリアの長さを表す比率はどちらもトップクラスで、フォーツーが75%、フォーフォーは77%。フォーツーには「狭い駐車場でも荷物の出し入りが容易な」上下2分割式テールゲートが装備され、フォーフォーは「低い荷室フロアに大きな荷物を入れるときに便利な」上ヒンジのシングル・テールゲートを採用。また、限られたサイズの中で室内空間を最大限に利用するため、フォーフォーの後部ドアはほぼ90度まで開けることが可能だという。助手席の背もたれは全車可倒式となっている。荷室容量はフォーツーが260〜350リッター。フォーフォーは4名乗車時には185〜255リッターだが、後部座席を倒せば最大975リッターまで拡大できる。

ボディにはこれまで通り、スマートのアイデンティティでもあり優れた設計思想でもある強固な「トリディオン・セル」を採用し、マットな「ムーン・ホワイト」やメタリックの「ヘーゼル・ナッツ」という新色も設定されたボディ・パネルとの組み合わせによるカラー・バリエーションは約40通りにも及ぶという。ドア・パネルは「駐車場で当てられてもキズが付きにくい」軽量高品質なプラスティック製。ラジエター・グリルもブラック、クール・シルバー、ホワイトから選べる。




車体後部に搭載されるエンジンはチューニングの異なる3種類の直列3気筒を用意。999ccの排気量から最高出力71hpと最大トルク9.1kgm/2,850rpmを発生する自然吸気ユニットと、898ccにターボが付いて90hpと13.8kgm/2,500rpmを発揮する高性能ユニット、そして最初の発売から数ヶ月遅れて60hpのベーシックなエンジンも追加されるという。トランスミッションは初代のデビュー当時からあまり評判がいいとは言えなかったシングルクラッチ式セミATに替わり、6速「Twinamic」デュアルクラッチ式トランスミッションと、ついに(!?)5速マニュアル・トランスミッションも選べるようになった。

サスペンションはフロントがこれまでより「スプリングのトラベルが伸びた」マクファーソンストラット、リアは「ツインチューブ・ショックアブソーバーを採用」したドディオン式。先代より乗り心地が向上しているそうだ。さらにスプリングが固められ、車高が10mmダウンしたスポーツ・サスペンション・パッケージもオプションで用意される。前後で異なるサイズのタイヤが装着されており、操舵を受け持つ前輪は切れ角を大きくするために細く、駆動輪である後輪は太い。




メルセデス・ベンツの「リアルライフ・セーフティ」哲学を受け継ぐ高い車体の受動衝突安全性(文末にご紹介する3本目のビデオをご覧いただきたい)に加え、「フォワード・コリジョン・ワーニング(前方衝突予測警報機能)」や、「レーン・キーピング・アシスト」といった先進安全機能もオプションで設定。橋の上やトラックを追い越すときに横風による進路の乱れを抑制する「クロスウインド・アシスト」は標準装備される。

グレードは装備によって「パッション」「プライム」「プロクシ」の3種類。さらに発売当初は「エディション#1」と呼ばれる限定モデルも設定される。これはラバ・オレンジのトリディオン・セルに、フォーツーは白、フォーフォーはグラファイト・グレイのボディが組み合わされるそうだ。

新型スマートはまず、ヨーロッパで2014年11月に発売予定。価格は今のところ未公表だが、フォーツーはこれまでと同等に設定されるという。フォーフォーはそれより600ユーロ(約8万2,000円)だけ高くなるそうだ。




ユニークなパッケージングと内外装のデザインに加え、特に4人が乗れるフォーフォーは、日本でも"軽自動車並みのサイズでもっと高級なクルマ"を求める人(都市部には案外多いのでは?)から人気を得るかも知れない。しかもメルセデス・ベンツ直系の安全性と信頼性という強みもある。スポーティでコンパクトなクルマが好きな人にもこれまで以上にアピールするだろう。路上駐車時の恩恵に授かれる機会が少ない我が国でも、スマート・ブランドがブレークする日がついにやってくるのか!? 発売を楽しみに待ちながら、今はギャラリーにご用意した90枚以上に及ぶ公式画像と、3本のビデオをご覧いただきたい。


By Hirokazu Kusakabe







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