【ビデオ】創業家の娘にプレゼントされた世界初のポルシェ「911ターボ」
ポルシェが同社のアーカイブに眠るプロトタイプやコンセプトカーを紹介するビデオシリーズから、今回は量産車として世界で初めて作られたポルシェ「911ターボ」の映像をお届けしよう。

この映像は、ポルシェがYouTubeの公式チャンネルで公開しているシリーズの最新作。Autoblogでは過去に、V型8気筒エンジンを搭載した「911」ミッドシップの「911」エアロダイナミクスを追求した「911」といった貴重なプロトタイプの映像を取り上げてきた。今回は市販モデルの「911」だが、前出のプロトタイプに引けを取らない価値があると言えるだろう。

911ターボの生産1号車というだけでも貴重だが、これはフェルディナント・ポルシェの娘であり、フェリー・ポルシェ(ポルシェの名前を冠した初の市販車「356」の産みの親)の姉であるルイーズ・ピエヒ(フォルクスワーゲン・グループに大きな支配力を持つフェルナンド・ピエヒの母親)の70歳の誕生日プレゼントとして1973年に製造されたものだ。アーティストでもあった彼女の希望で「シートに座って風景画が描けるようにフロントやサイドのガラスに色を入れないで欲しい」(ダークガラスにしないでほしい)「リアのターボを示すバッジは外して欲しい」といった要望が取り入れられている(代わりに「カレラ」というバッジが付けられている)。シルバーのボディ(市販型911ターボのボディとは異なり、リア・フェンダーの張り出しが少ないカレラ用ボディを採用していることにも注目)に、内装は赤いレザーとチェック柄。ボディ・サイドに描かれた「ポルシェ」のロゴも同様のチェックになっているのがお洒落だ。

ちなみに初期型911ターボは、一部から運転がしづらいという悪評を買っていた。ターボが効くと急激にパワーが上がるため、コーナリング時にこの傾向があまり歓迎されなかったのだ。そんなクルマを、ルイーズは日常的に使用していたという。おそらくポルシェ家の令嬢なら、アルプスの曲がりくねった山道でも、この911ターボを優雅に運転していたことだろう。

それでは、非常に価値あるポルシェ「911ターボ」の映像をご堪能いただきたい。




By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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