BMW ジャパンは21日、新型4ドア・クーペ「4シリーズ グラン クーペ」の日本発売を東京都内で発表。6月21日より販売開始するという。

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2014年2月に発表された4シリーズ グラン クーペ」は、これまで2ドア・クーペおよびカブリオレが「3シリーズ」から独立した「4シリーズ」に、新たに加わったサッシュレス4ドア+ハッチゲート付きのクーペ。BMWによれば、4シリーズ・クーペから受け継ぐ「魅力的なスタイルと高い運動性能」に、「高い機能性と実用性」を「妥協なく融合」させた「革新的なモデル」であるという。

現在の「プレミアム・ミドルクラス」と呼ばれるセグメントを確立し、そのベンチマークとなってきたBMWの3シリーズだが、かつては4ドア・セダン、2ドア・クーペ、ツーリング(ステーションワゴン)、カブリオレとバリエーションもシンプルだった。しかし今では「3」に「グランツーリスモ」、そして「4」にこの「グラン クーペ」が加わり、なかなかややこしいことになっている。今回の発表会でも、集まったジャーナリストの中からさえ「3シリーズ グランツーリスモとどう違うんだ?」という声が聞かれた。




お答えしよう。3シリーズ グランツーリスモは、他の3/4シリーズよりホイールベースが11cm、全長は約20cmも長く、全高も高くて(3シリーズ セダンより5cm)、全幅も僅かに大きい(4シリーズよりさらに5mm)ため、後部座席と荷室は両シリーズの中で最も広い。BMW ジャパンの方によれば「3シリーズを後ろに引き延ばしたモデル」ということになる。対して4シリーズ グラン クーペは、後部座席用ドアが加えられているにも拘わらず、実は全長・全幅・ホイールベース・前後トレッドが4シリーズ クーペとまったく同じ。ルーフのピーク位置の高さを12mm上げて、ルーフラインの長さを後方に112mm延ばすことで、2ドア・クーペよりも室内と荷室を拡大し、実用性・機能性を高めているが、シャシーは4シリーズ クーペ並みにスポーティな性格付けがなされているというわけだ。

つまりBMWでは、3シリーズと4シリーズをクーペ/セダンという曖昧なカテゴリー分けや、ドアの枚数で区別しているのではなく、端的に言えばホイールベース/トレッド比による物理的な運動性能の差によって作り分けているのである。

今回の発表会で初めて4シリーズ グラン クーペの実車を目にしたときも、写真で見るより低く、ワイドに感じられた。大きな後部ハッチゲートを備える荷室は、ステーションワゴンの「3シリーズ ツーリング」に比べると高さこそ限られてしまうが、セダンやクーペよりも見るからに使いやすそう。しかも日本仕様では、荷物を持って両手が塞がっているときにも足元の操作で開けることができる「オートマチック・テールゲート・オペレーション」が全車に標準装備されている。荷室容量は2ドア・クーペより35リッターほど大きな480リッター。後席のバックレストを倒すと1,300リッターまで拡大できる(40:20:40の3分割可倒式はオプション)。




搭載するエンジンはガソリン直噴ターボのみ3種類。他の3/4シリーズ同様、最高出力184ps/5,00rpm・最大トルク27.5kgm/1,250-4,500rpmを発生する2.0リッター直列4気筒「N20B20B」型が「420i グラン クーペ」に積まれ(JC08モード燃費16.4km/L)、同じ排気量ながら245ps/5,000rpm・35.7kgm/1,250-4,800rpmと高チューンな「N20B20A」型を搭載するモデルは「428i グラン クーペ」を名乗る(JC08モード燃費15.2km/L)。そして306ps/5,800rpm・40.8kgm/1,200-5,000rpmというパワフルな3.0リッター直列6気筒「N55M30A」型を搭載するレンジトップが「435i グラン クーペ」となる(JC08モード燃費12.7km/L)。全てツイン・スクロール・ターボチャージャーや高精度ダイレクト・インジェクション・システム、ダブルVANOS、バルブトロニックを組み合わせた「BMW ツインパワー・ターボ」エンジンだ。トランスミッションは8速ATのみ(428i グラン クーペおよび435i グラン クーペは8速スポーツAT)となる。

そして3グレード全てにおいて、標準仕様のほかに内外装や装備が"エレガントな"仕立てとなるデザイン・ラインの「Luxury」と、BMW Mによるスポーティな専用装備が施された「M Sport」も選ぶことができる。



さらに420i グラン クーペには、4シリーズ クーペはもちろん日本では3シリーズ グランツーリスモにも設定がないフルタイム4輪駆動システム「xDrive」搭載モデルもラインアップされている。電子制御式多板クラッチを使ったこのシステムは、前後輪の回転速度やステアリングの切れ角などの車両データによって、通常走行時には前40:後60を基本に、走行状況に応じて前0:後100まで駆動力配分を自動的に可変することで、氷上、雪上におけるトラクション確保だけでなく、コーナリング時のアンダーステア/オーバーステアを抑制するという。

車両サイズは全長4,640mm(M Sportは4,670mm)× 全幅1,825mm × 全高1,395mm。ホイールベースは2,810mm。車両重量は1,610kgから1,690kgと、さすがに4シリーズ クーペより60〜70kgほど重い。

もちろん衝突回避・被害軽減ブレーキをはじめとするドライバー支援システム「ドライビング・アシスト」や、車載通信モジュールを利用した「BMW コネクテッド・ドライブ」は標準装備されている(さらに多彩なサービスが受けられるBMW コネクテッド・ドライブ・プレミアムはオプション)。

価格はベーシックな420i グラン クーペの516万円から、435i グラン クーペ M Sportが803万円まで(いずれも消費税込み)。全車エコカー減税の対象となり、中でも420i グラン クーペは取得税・重量税が100%免税となる。




4シリーズ クーペの方が軽いし、3シリーズ ツーリングの方が荷室は広い。3シリーズ セダンなら同じエンジンを積むモデルが30〜40万円も安く買える。4シリーズ グラン クーペが発表された時に「BMWは似たようなクルマをたくさん出すものだ...」と内心冷ややかに見ていた人も少なくないだろう。しかし、1台だけを所有し、長く乗ろうと思った時、3/4シリーズの中では、4シリーズ グラン クーペが最も多くの面においてオーナーの希望・要望・欲望に応えてくれそうなことも事実だ。潔い2ドア・クーペやステーションワゴンのある生活に憧れつつも、使い勝手や走りの愉しさを現実的に考えたとき、クルマ好きな人こそ、なかなか割り切れない(思い切れない)ものかも知れない。スタイル、走り、実用性に機能性...等々、せっかくBMWを買うのなら、大いに欲張ってみてはいかがだろう? 是非お近くの販売店で3/4シリーズ各モデルを乗り比べ、クルマ選びを楽しんでいただきたいと思う。詳しい情報は以下のリンクから公式サイトをどうぞ。

BMW Japan 公式サイト:4シリーズ グラン クーペ


By Hirokazu Kusakabe

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