フォード・ジャパン・リミテッドは、コンパクトSUV「フォード・エコスポーツ」を2014年5月31日より発売すると発表した。

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『One Ford』戦略のもと、フォードが世界中で展開するグローバル・プロダクトとして、評判の良いコンパクトカー「フィエスタ」の「B car プラットフォーム」をベースに開発された「エコスポーツ」は、フォードによれば「コンパクトカーの持つ俊敏性、実用性とSUVとしての優れた機能性、走破性を高いレベルで融合させた、フォードのSUVラインアップの中で最もコンパクトな、新しいコンセプトのSUVである」という。2012年に発表された現行モデルは2代目にあたる。

全長4,195mm × 全幅1,765mm × 全高1,655mmというサイズは、日産のクロスオーバーSUV「ジューク」と幅は同じで6cm長く、9cm背が高い。ホイールベースはフィエスタより30mm延長されて2,520mm。これもジュークより10mmだけ短い。日本の路上でも扱いやすそうなSUVと言えるだろう。車両重量は1,270kgと、前後上下にやや大きい分、ジュークに比べたら70kgほど重い。




流行の"クロスオーバー"という言葉を使わず、"SUV"を名乗るエコスポーツには、「エクスプローラー」をはじめとする「フォードSUVのDNA」が受け継がれているそうで、ロードクリアランスは(ジュークより10mm大きく)180mm、アプローチ・アングル25度、ディパーチャー・アングル35度を確保した上、万一の際には水深550mmまで走行可能なように、エンジン・ルーム内の主要な電気部品やエアインテークのレイアウトを最適化しているという。

ただし、日本仕様として選ばれたエコブーストの仕様は「TITANIUM(タイタニウム)」と呼ばれる上級トリムで、少なくとも当面は前輪駆動のみとなる(4輪駆動モデルの導入は未定)。エンジンは自然吸気の1.5リッター(1,497cc)直列4気筒。吸気・排気両側に油圧駆動の連続可変バルブタイミング機構「Ti-VCT」を備え、最高出力111ps/6,300rpmと最大トルク14.3kgm/4,400rpmを発生する。セレクトシフト(マニュアル・モード)付き6速デュアルクラッチ式AT「PowerShift」と組み合わされ、JC08モード燃費は14.5km/Lと発表されている。フィエスタに積まれて評価が高い1.0リッター直列3気筒ターボ「EcoBoost」エンジンは、現在のところATとの組み合わせがないため日本導入は見送られたようだ。

"小さなエクスプローラー"にはせず、フィエスタを個性的にしたようなフロント・フェイスを持つエクステリアは、フォードの「ニュー・グローバル・デザイン・ランゲージ」に沿ってデザインされ、SUVとしては非常に優れた0.371というCd値を達成しているという。後部に背負ったフルサイズのスペアタイヤや、頑丈なクラッドでカバーされたバンパー下部とサイドシルなど、SUVらしい機能的な雰囲気はなかなか魅力的。リア・ゲートには一見、リリースレバーやボタンの類が存在しないように見えるが、実は右側のコンビネーション・ランプ部分に一体化したように組み込まれている。これはフォードが拘ったポイントの1つだとか。



フィエスタとプラットフォームを共有しながらも、シートレイアウトを含む室内空間は専用にパッケージングし直されているという。シート表皮には、汚れが付きにくいように撥水性の高い素材であるマイクロファイバーを採用。荷室容量は5名乗車の通常時で333リッター、ダブルフォールディング機構を備える後部座席を畳めば1,238リッターまで拡がる。ペットボトルを収納できる大型ドア・ポケットや、350ml缶が6本入るクールド・グローブボックス(冷房使用時に飲料を冷やすことができる)など、キャビン内の実用的な収納スペースも充実している。ドライバー・コネクト・テクノロジー「SYNC」ももちろん搭載。Blutoothで携帯電話を接続すればハンズフリー通話や音楽ファイル再生が可能になる。

サスペンションはフィエスタと同様、フロントがL字型ロワーアームを持つマクファーソンストラット、リアはツイストビーム・トレーリングアーム。16インチ・アルミホイールが標準装備され、205/60R16サイズのタイヤを履く。

安全装備に関しては、ABS、ESP(横滑り防止装置)、エマージェンシー・ブレーキ・アシスト、そして合計7つのエアバッグなどは装備されているが、残念ながらフィエスタのような衝突被害軽減ブレーキシステム「アクティブ・シティ・ストップ」は付かない。

その代わり、というわけでもないが、価格は246万円(消費税込み)と、フィエスタより10万円ほど高いだけ。アクティブな方なら、フィエスタを見に行ったはずのショールームで、思わずこちらを選んでしまうこともありそうだ。



今のところ販売力が決して強いとは言えないフォード・ジャパンの現状では、ATであることを優先したモノグレードになってしまうことはやむを得ないのだろう。とはいえ、他国の市場向けには用意されている4輪駆動や1.0リッター直列3気筒ターボ+マニュアル・トランスミッションも日本で買えるようになれば、さらに多くの人に選んでもらえると思うのだが。最近のフォード車はクルマのデキだけでなく日本における価格設定でもなかなか頑張っているので、その辺りがどうにも惜しい気がする。興味を持たれた方は、是非以下のリンクから公式サイトをご覧になり、5月31日・6月1日に予定されている全国統一展示会に足を運んでみることをお勧めしたい。

フォード・ジャパン公式サイト:「エコスポーツ」


By Hirokazu Kusakabe



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