先頃の大阪モーターサイクルショー、東京モーターサイクルショーで一番の注目を集めていたホンダの「NM4-01」に乗った。

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「近未来」「COOL」がコンセプトのこのバイク、一見すると、スクーター的?とかチョッパーみたい?に見えるのだが、見ると乗るとは大違い。ホンダのどのバイクやスクーター、他メーカーのどのモデルにも似ていない乗り味は全くの新ジャンルを感じさせる。
一言で言ってしまえば、乗りやすい、十分に速い、そしてハンドリングは安定指向のニュートラルな特性。このスタイルながら、コーナリングが楽しいのだ。NM4はこれまでのモーターサイクルとは一線を画した独自のスタイリングと同時に新感覚のライディングフィールも体現している。

チャレンジングにすら思えるスタイリングは、既存のモーターサイクルの枠に捉われない、全く新しいデザイン。そのテーマは「フロントマッシブスタイリング」と「コックピットポジション」に設定。フロントデザインは、大胆な面構成と塊感を表現し、フェアリングにビルトインしたミラーやLEDヘッドライトを採用して特徴的なフロントフェイスを実現。リアデザインは、テールカウルを絞り込むことでフロントマッシブスタイリングを強調させるとともに、200mm幅のワイドタイヤを装着することによって、迫力のある独特のリアビューを創り出している。

ライダーがマシンに潜り込むようなライディングポジションと、独特な視界の広がりがもたらすコックピットポジションを実現するため、650mmの低いシート高とアジャスタブルタイプのバックレストによって、ライダーと車両が一体となるような特徴的なシルエットを実現。これが乗り味にも大きく寄与してくる。




細部にも特長的な装備が採用されていて、Honda二輪車としては初採用となる、DCTの走行モードと連動した可変色メーターを採用。ニュートラルと、Dモード、Sモード、MTモードそれぞれに応じ、メーターのバックライトと発光リングの色が変化し、操る感覚を演出。バックライトとリング色は、ユーザーの好みに応じて、25色の中から任意の色を選択可能として個性を演出している。

車体はNM4-01の独特なスタイリングを実現するために、新開発したフレームボディーを採用し、前・後サスペンション、ホイールなどのプラットフォームが、安定感のある素直なハンドリングと乗り心地の両立を狙う。フロントフォークは、インナーチューブ径φ43mmのテレスコピックタイプ。リアには、軽量高剛性のアルミ製中空スイングアームを採用したプロリンクサスペンションを装備し、乗り心地の良さと車体安定を実現。
ホイールは、新デザインの10本スポークのアルミキャストホイール。フロントタイヤは、フロントマッシブスタイリング実現のために18インチを採用。リアには17インチの200mm幅のワイドタイヤを装着して迫力のあるスタイリングを成立させている。

エンジンは、NM4-01ならではの新感覚のライディングフィールを創り出すべく、低・中回転域で力強いトルク特性の水冷・4ストローク・直列2気筒745ccエンジンを採用。マニュアルトランスミッションを自動変速化したHonda独自のDCTを搭載。走行モードには、状況に応じて的確なシフトアップ/ダウンを自動的に行い、一般走行に適した「Dモード」と、スポーティーな走行に適した「Sモード」を備える「ATモード」、シフトスイッチにより任意に変速できる「MTモード」を設定。ATモードでは「Dモード」はライダーの操作から市街地や峠道などさまざまな走行環境を判断し、適切に変速を制御しながら、ATモード走行中にも「シフトアップ/ダウン」スイッチで変速が可能とされている。




さて、低く、長い車体に跨がる。1,645mmのホイールベースに33°のキャスターアングル、さらに4°のスラント角を与えられた深いアングルのFフォーク。ステップボードと、ストレートなハンドルバー、シートの位置関係を見ればいわゆるチョッパー的な乗り味を想像してしまう。ところがその予想は見事に裏切られる。低いシートはとても座り心地も良く、ハンドルは見た印象よりも近くにある。ステップボードも同様でライディングポジションはコンパクトな部類に入る。聞けば4段階に調整できるバックレスト位置によって150cm台の身長のライダーでも不安はないとか。

エンジンを始動して、右手親指でHonda独自のDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)のDモードを選択。右手首を軽くひねると力強い加速、バックレストからの心地よい鼓動と共にNM4が走り出した。

低中速域でたっぷりとトルクを発生する直列2気筒エンジンは車体とのマッチングも良く、スムーズかつダイナミックな動力性能が体感できる。

そして、何よりの関心事であったハンドリングは、まったく好ましく想定外に極めてニュートラル。フロントの接地感をきちんとライダーに伝えながら、安定指向で滑らかに狙ったラインにバイクを誘える。そしてシートとバックレストに身体をあずけ、リアタイヤに意識して加速して行けば、このNM4ならでは安定感あるコーナリングが味わえる。コーナリングはバンク角に関わらず整然としていて穏やかな過渡特性のもの。フルバンク付近まで常にコーナリングが楽しい。



実は走り出す前に、「バックレストを意識して、思い切りリアタイヤにのっかって走らせて下さい」と開発責任者のアドバイスをいただいていた。個人的にもリヤタイヤにのっての走りは大好きである。スロットル操作でリヤタイヤを旋回させてやるのこそがライディングの醍醐味だとさえ思っている

DCTの第3世代になりキッチリと調教されていて、加速、減速、コーナリング中でも、ごくごく自然にこの低く長いバイクを走らせる。

コックピットポジションといわれる低い視点からスクリーン越しに見える眺めもこのモデルならではの新鮮なもの。

今までのホンダにはなかった乗り味、とその存在感はおそらく類を見ない。余りに強烈な個性に、このNM4を受け入れない向きもあろうと思う。でも、走らせれば、こんなに素直でいて、きちんと個性を主張するバイクそうはないと思う。一言で言えば近未来的なスタイルのこのバイクは、とっても乗りやすい。

ホンダがこのところ力を入れているクルーザーモデルの新種なのであろうが、既存のカテゴリーに入れてしまうのはもったいない気がする。よって、NM4は一つの新たなカテゴリーとしておきたい。

デザイン、動力性能、ハンドリング、そして、細部の工夫や仕上げまでNM4はとても創った人達のこだわりと熱意が伝わってくるそんなバイクでもある。

製品の詳細情報はhttp://www.honda.co.jp/NM4/ から。



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