落札予想価格は5億円以上! スターリング・モスが駆った幻の1956年式マセラティ「450S」
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5月10日、高級車専門のRMオークションズがモナコで開催される。オークションリストには50年代から60年代にかけてのイタリア製高級スポーツカーが並んでいるということだが、中でも注目を集めるのが、推定落札額4~5.5百万ユーロ(約5.7~7.8億円)と、最も高額な取引が予想される1956年式マセラティ「450S」だ。

この450Sの来歴は興味深い。1956年、同車の前身となった直列6気筒エンジン搭載の「350S」で、伝説的レーシングドライバーのスターリング・モスが、イタリアの街道レース、ミッレミリアに参戦した。しかし、ブレーキが故障し、木に激突。危うく谷底に落ちかけるという大事故に遭う。幸いモスとコ・ドライバーは大事に至らなかったものの、350Sは大破したという。

しかし、マセラティはその350Sのシャシーを修理し、新型の5.7リッターV8エンジンを搭載。こうして作られたのがこの「450S」のプロトタイプだ。大型のエンジンを積めるように350Sのホイールベースを延長し、外観の装いも新たにされた。1957年には、モスとファン・マヌエル・ファンジオがステアリングを握り、ブエノスアイレス1000kmレースに参戦。しかし、ここでもトランスミッションの故障によりリタイヤを余儀なくされ、ジャン・ベーラをドライバーにしたミッレミリアでは、再度クラッシュに見舞われる。その後、しばらくの間はワークショップの片隅で眠ることとなり、結局、1965年にエンジンなしの状態で売却されてしまった。

複数のオーナーの手を経た後、80年代に入って新たにレストアされ、オリジナルのV8エンジンを装備した450Sは息を吹き返し、1987年には見事にミッレミリアに再参戦を果たした。RMオークションズによると、出品される450Sは、温湿度が管理された環境で展示されてきたということだ。

450Sは非常に希少価値の高い車で、試作車を含めても製作されたのはわずか十数台のみ。扱いづらい面がある一方で、1957年にはレースで2勝を上げている。より詳しい情報についてはプレスリリース(英語)をどうぞ。また惚れ惚れするようなその美しい姿を写真でご覧いただきたい。

By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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