【レポート】テスラがサイドミラーの廃止を訴える!
先日、米国NHTSA(高速道路交通安全局)は、2018年5月以降に米国で販売される新車を対象に後方視認用のカメラの搭載を義務付ける新規制を発表した。そのさなか、テスラは米国自動車工業会というロビー団体(ゼネラルモーターズトヨタフォルクスワーゲンなど12の大手自動車メーカーが参加)と手を組み、サイドミラーをカメラに置き換える許可を求める嘆願書をNHTSAに提出した。

現在、米で製造される車にはサイドミラーの取り付けが義務付けられており、サイドミラーを付けず、カメラだけを搭載することはできない。これに対しテスラ側は嘆願書の中で、「サイドミラーによってエアロダイナミクスが低下し、燃費も悪化している」と指摘。米の自動車サイト『Automotive News』によると、テスラのイーロン・マスクCEOは2年ほど前から、法的にサイドビューカメラのみの使用許可を目指しロビー活動を行っていたが、1人の力だけで規則を変えることはできないと話しているという。

サイドビューカメラはコンセプトカーには何十年も前から搭載されてきたが、カメラとセンサーによって外部の視認性を高めるといった技術が市販車に導入されるようになったのはここ最近のことだ。例えば日産の「アラウンドビューモニター」は、ボディに取りつけられた複数のカメラがとらえた映像を画像処理することで、クルマを上から見下ろしているかのように周囲を確認することが出来る。また、ホンダが採用するレーン・ウォッチ・カメラは、車線変更時の死角をリヤの助手席側に取りつけられたカメラによってカバーする。テスラが2012年に披露した「モデルXコンセプト」(上記画像)では、サイドミラーの代わりにサイドビューカメラが搭載されていたが、その後2013年にお披露目されたより市販モデルに近いコンセプトカーでは従来のサイドミラーになっていた。

NHTSAでは規則の制定に時間がかかることが多く、今回発表された後方視認用のカメラの搭載に関しても、数回にわたって決定を先送りしてきた。いつか、完全にサイドミラーが廃止される日が来るかもしれないが、それは恐らく数年先のことだろう。

By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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