先週末にいよいよ開幕した2014年F1世界選手権。TV観戦された方は(現地観戦ならさらに)驚かれたのではないだろうか。F1の魅力の1つでもある、あの"サウンド"が残念な変貌を遂げてしまっていたからだ。アルバートパーク・サーキットのグランド・スタンドでファンが撮影した、2013年と2014年の違いがよく分かる動画をご紹介しよう。

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1990年代前半にはV8、V10、V12と様々なエンジン音が聞けたF1マシンも、2006年の規定変更で2.4リッターV型8気筒のみとなり、さらに今年は1.6リッターV型6気筒シングル・ターボとエネルギー回生システムを組み合わせた"ハイブリッド"に統一。オーストラリア・メルボルンのアルバートパーク・サーキットで行われた開幕戦では甲高い爆音がすっかり失われ、代わりに聞こえる低い静かなエキゾースト・ノートに戸惑ったファンも多かったようだ。

これに対し、F1オーストラリアGPを主催するAGPC(オーストラリアン・グランプリ・コーポレーション)は「契約違反ではないか」と主張。F1を運営するフォーミュラ・ワン・グループのバーニー・エクレストンCEOに不満を伝えたという。



ご存じのように1980年代のF1では、ホンダ・エンジンに代表される1.5リッターV型6気筒ターボをトップ・チームがこぞって採用していた時代もある。あの頃が2014年と大きく違うのは、エンジンの年間使用数に制限などなく、予選では1,000馬力を優に超えるパワーを絞り出し、決勝レースは"300km強の距離を走り切れればいい"という、いわば刹那的な設計が可能だったこと。そしてこれは幾分筆者の主観が入っているかも知れないが、2014年の今よりも当時のF1マシンは形状が美しかった、という点も無視できない要素ではないだろうか。例え同じような低い音でも、シンプルな美しいマシンから聞こえて来るのと、珍妙なフロント・ノーズをぶら下げたマシンが発するのとでは、受ける印象がだいぶ違うだろう。

しかし、今季の規定変更によって、決勝レースを走り切るために使用する燃料量は2/3以下に減り、F1が(いくらか)環境に優しくなったことは事実。また、単に音を良くするという理由だけのために、シーズン途中でレギュレーションを変更したりすれば、現在好調のメルセデス陣営は大いに不満を抱くだろう。




音だけでなく信頼性にも各チームがまだまだ問題を抱えた新レギュレーションの中、2014年開幕戦では若いドライバーが活躍し、今季のレースに新たな期待を抱かせてくれた。注目の小林可夢偉選手はブレーキ・トラブルによりスタート直後にリタイアしてしまったが、ケータハムF1チーム創設以来これが2度目という予選第2ラウンド進出を果たすなど、明るいニュースもある。昨年までのような音が聞けないのなら、今年は鈴鹿へ観戦に行くのはやめようかなと思った方、もう少し今シーズンのレース展開を見た上で判断しても遅くはないだろう(とはいえ良い席はお早めに)。

鈴鹿サーキット:2014F1日本グランプリ チケット情報

News Source: krookzeh via YouTube


By Hirokazu Kusakabe



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