アウディ ジャパン、マトリクスLEDヘッドライトを採用した新型「A8」を発売!(ビデオ付)
アウディ ジャパンは13日、先進的な「マトリクスLEDヘッドライト」を採用した新型フラッグシップ・サルーン「A8」を発表。同日より発売を開始した。

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ボディ前後のデザインを変更

今回日本でも発売されたA8は「新型」といってもフルモデルチェンジではなく、2010年に登場した3代目「D4」型にフェイスリフト(マイナーチェンジ)を施したもの。ヨーロッパでは2013年のフランクフルト・モーターショーで公開されたモデルだ。

外観上では前後バンパーやフロントの「シングルフレームグリル」、ボンネット、そしてヘッドライトとテールライトを刷新。エキゾースト・テールパイプも丸型からバンパーに埋め込まれた台形に変更され、全体的に洗練された印象を受ける。全長5,145mm × 全幅1,950mm × 全高1,465mmというボディ・サイズはまったく変わっていない。




革新的なマトリクスLEDヘッドライト

中でもハイライトは、これまでのフルLEDヘッドライトからさらに進化した、マトリクスLEDヘッドライトと呼ばれるシステムが採用されたこと。これはロービーム用のLEDライトに加え、ハイビーム用ライトが25個のLEDで構成されており、フロントに搭載されたカメラで対向車や先行車、自転車や歩行者まで検知し、他者を眩惑することがないように、そこに照射される部分だけ個別にLEDを消灯あるいは暗くするという革新的なヘッドライト・システム。さらにコーナーでは曲がる方向をより明るく照らし出すという。これは全て電子制御によって実現されており、その照射パターンは全部で10億通りにも上るとのこと。すでに「R8」でお馴染みの、内側から外側に向かって流れるように点滅する「ダイナミックターンインジケーター」は、周囲のドライバーにこれから曲がる方向をより明確に伝えるため、安全性が高いという効果があるという。

この世界初のヘッドライト、分かりやすい先進技術をいち早く採り入れるところは実にアウディらしいと言えるが、何しろまったく新しいシステムだけに「トラブルが心配ではありませんか?」とアウディ ジャパンの方に尋ねてみた。すると「他社の(アダプティブ・ヘッドライトの)ようにモーターを使うようなメカニカル(機械式)ではなく、完全に電子制御なので、信頼性はむしろ高いと言えます」とのお答え。さらに「LEDは半永久的に使えるので球切れもありませんからね」と仰っていた。このマトリクスLEDヘッドライトについては、文末にご紹介するビデオをご覧いただきたい。




4.0リッターV8はパワーと燃費が向上

モデル・ラインアップはこれまで通り、フロントに搭載されるエンジンによって、スーパーチャージャー付き3.0リッターV型6気筒の「A8 3.0 TFSI」、4.0リッターV8ツインターボの「A8 4.0 TFSI」とそのホイールベースを130mmストレッチした「A8 L 4.0 TFSI」、そして2.0リッター直列4気筒に電気モーターを組み合わせた「A8 hybrid」が揃う。さらに派生モデルとして、「A8 L 4.0 TFSI」と同じロング・ボディに6.3リッターW型12気筒を搭載する「A8 L W12」、520psの4.0リッターV8ツインターボとスポーティな専用チューニングが施されたシャシーや足回りを持つ「S8」が遅れて5月8日に発売となる。トランスミッションは全車8速ティプトロニック。前輪駆動のhybridを除いて、アウディ自慢の4輪駆動システム「クワトロ」が搭載されている。

基本的にパワートレインはフェイスリフト前から変更がないが、アウディ ジャパンの大喜多 寛社長が「販売の50%を占めると思われるメイン・グレード」と期待を寄せる4.0 TFSIは、同じエンジンのまま最高出力が15ps向上して435psに、JC08モード燃費も9.8km/Lから10.4km/Lに改善されている。さらにW12エンジンには低負荷時に片側のバンクのシリンダーを停止させる「シリンダー・オン・デマンド」が新たに採用された。こちらのJC08モード燃費は今のところ未公表だが、2013年モデルの8.1km/Lより向上しているはずだ。

さらに今回の改良では、トランク・ルームの奥行きが10cm、高さも2cm拡大され、荷室容量が10リッター増えたという。外寸が変わらないのにどういうからくりかとアウディ ジャパンの方に尋ねたところ、後部座席裏の設計を変更してスペースを作り出したとのこと。シート・クッションは変わっていないので、座り心地が劣化したというようなことはないそうだ。実はスペック・シートを見比べると気づくことだが、燃料タンクの容量が8リッターほど減っていることも関係があるに違いない。




W12は一番いいものが欲しい方へ

「これまで、クルマの完成度や技術では決して負けていないのに、A8というモデルの認知度が競合他車より低かったため、なかなかクルマを買い換えようとお考えになる方の"ショッピング・リスト"に上がらなかった」とアウディ ジャパンの方は言う。「だからこちらは"追う立場"として、そういう価格設定をしている」そうだ。

そのライバル達に比べ、A8が優れている点は、「クワトロ」とか「マトリクスLEDヘッドライト」とか各論としては色々あると思いますが、総体的に一言で言い表すとなると、いかがでしょう?

「このクラスのフルタイム4輪駆動車では最軽量ということもあり、やはりドライビングの歓び、楽しさと、環境性能のバランスが優れている、ということではないかと思います。」

日本仕様はヨーロッパで販売されているものとは何か変更されていますか?

「モデルによっては、サスペンションのセッティングを変えています」

ユニークなW12エンジンには、特定のファンがいらっしゃるのでしょうか?

「いやぁ、エンジンの型式よりも、一番いいものが欲しい、というお客様がお求めになりますね(笑)」

振動や騒音に関してはやっぱり優れています?

「そりゃもう圧倒的に少ないです。実はあのモデルだけ、ガラスも違うんですよ」

S8についてはいかがですか?

「ご自分で積極的に運転される方ですね。W12は後部座席にお座りになる方がやはり多いですが」

A8シリーズの販売目標台数は前年比2割増しの650台とのこと。消費税率だけでなく車両本体価格も僅かに(このクラスなら"僅か"と言っていいだろう)上がっているにも拘わらず、なかなか強気とも思えるが、その自信の根拠としては「デザインや機能など、完成度が上がって魅力を増していることに加え、先ほど申しました認知度が上がっているのではないかと思います」とのことだった。




価格は1千万円以下から2千万円オーバーまで

価格は「A8 3.0 TFSI quattro」の980万円から、「A8 L W12 quattro」の2,085万円まで。主力グレードの「A8 4.0 TFSI quattro」は1,240万円となっている(すべて消費税5%込みの価格として発表されているが、5月発売のA8 L W12 quattroは約60万円ほど実際には高くなるはず)。注目のマトリクスLEDヘッドライトはA8 3.0 TFSI quattroのみ、37万円のオプションとなる(他は標準装備)。

大喜多社長によれば「エレガントでダイナミックな進化を遂げた」という2014年型A8。このクラスになれば各部の質感が高いことなど言うまでもないが、新型メルセデス Sクラスを凌ぐボディは実車を見ると流石に大きい。それを「機能的に意味のない線は1つもない」というデザインで包むことで、威圧感というよりも独特の圧倒的存在感を放つ。今回の記事内では省略させていただいた詳しいスペック、装備などについては、以下のリンクから公式サイトをどうぞ。

Audi Japan : A8


By Hirokazu Kusakabe





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