SUPER GTに参戦する「BMW Z4 GT3」に、『グランツーリスモ6』で挑戦!
クルマ好きなら、例えプレイしたことはなくても、プレイステーション®専用ソフトウェア「グランツーリスモ」シリーズの評判は耳にしたことがあるだろう。既に"レース・ゲーム"の域を超えて"リアル・ドライビング・シミュレーター"との評価も高いこのシリーズ最新作『グランツーリスモ6』とそのプレイヤーたちに、今季SUPER GTに参戦するBMWが挑戦。レース専用車両「BMW Z4 GT3」を富士スピードウェイで走らせ、ヴァーチャルとリアルで走行タイムを競うタイム・トライアル・イベント『BMW Z4 Challenge』が開催されている。今回は『グランツーリスモ6』の制作会社『ポリフォニー・デジタル』東京スタジオで行われたその予選の模様をお伝えしよう。

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BMWが主催するこのイベントは、今季のSUPER GT GT300クラスで「BMW Sports Trophy Team Studie」が走らせる「BMW Z4 GT3 MY14」の走行タイムと、プレイステーション®3専用ソフトウェア『グランツーリスモ6』内でイベント専用に特別にセットアップされた車「BMW Z4 GT3 '11」(2011年のSUPER GT GT300クラスでシリーズ・チャンピオンを獲得したマシン)をプレイヤーが走らせて記録したタイムを競うというもの。まずは予選として、3月初旬に2014年モデルのBMW Z4 GT3がシェイクダウンを行う際に計測される1回目のラップタイムが基準となり、『グランツーリスモ6』でそれを上回るタイムを記録したプレイヤー全員が予選通過となる、予定だった。

しかし、今回予定されていたシェイクダウンは、マシンの日本到着が遅れていることから残念ながら急遽延期が決定(『BMW Z4 GT3 MY14 BMW Sports Trophy Team Studie』のSUPER GT参戦には影響ないとのこと)。代わりにBMW Sports Trophy Team Studieのドライバーである荒 聖治選手が『グランツーリスモ6』に挑戦し、その記録が予選通過タイムとなることに変更された。



2004年にはル・マン24時間耐久レースで総合優勝にも輝いたことがある荒選手とはいえ、なんと『グランツーリスモ6』は今回が初体験とのこと。しかもルールとしてベテラン・レーシングドライバーに課せられた条件は本来予定されていたシェイクダウンと同じ、たった1周のみのチャレンジ。「本当のレースより緊張する」とやや硬い笑顔で言いながら、荒選手は用意されたディプレイとコントローラーの前に座る。そして日本屈指のハイスピード・コース、富士スピードウェイでBMW Z4 GT3を操り、タイム・アタックにチャレンジ。

このゲームの経験者であればお分かりだろうが、日頃から自動車を運転している人であっても、初めてグランツーリスモをプレイし、一度もコースアウトすることなく完走することは至難の業。しかし荒選手は本当に一発で走り抜け、1分37秒900というタイムを記録した。これは2011年に谷口信輝選手がドライブしたBMW Z4 GT3の予選アタック・タイムと100分の6秒しか違わない。それだけヴァーチャルとリアルは"近い"のだ。

しかし『グランツーリスモ6』で走り込んでいる(と思われる)ヴァーチャル・レーサーたちは流石に速く、グローバル・ランキング1位のタイムは1分33秒159と、GT500クラスの決勝ベスト・ラップ並み。ここまでシミュレーションが進化しても、現在のところドライバーの肉体を常に襲い続けるGまでは再現できていない。しかも時間や経費に制限がなく走り続けられるヴァーチャルの方が、やはり絶対的有利ともいえる。それに相手は日本だけでも約3万人もいるそうなのだ。




『BMW Z4 Challenge』本戦は、5月3日〜4日に富士スピードウェイで行われるSUPER GTシリーズ第2戦で、BMW Sports Trophy Team StudieのBMW Z4 GT3 MY14が記録した予選ベストラップが基準となる。今回の予選通過者たちは荒選手が実際にドライブするBMW Z4 GT3 MY14に近いセッティングが施されるというBMW Z4 GT3 '11をゲーム内で走らせ、リアルと対決する。ちなみに実車のBMW Z4 GT3は2012年にボディ形状が大幅にアップグレードされており、最新モデルのBMW Z4 GT3 MY14ではさらに各部の改良が進んでいるという。ゲーム・プレイヤーが使用する2011年モデルに比べると、谷口選手によれば「コーナリングスピードが上がっているのではないかと予想される」とのこと。ヴァーチャルに対し数少ないリアルが有利な点と言えるかも知れない。

この予選タイムを上回ったプレイヤーには『Z4Winner』の称号が与えられ、さらに上位10名はSUPER GTシリーズ第2戦特設ステージで、アジア8ヶ国のメンバーで行われるチャンピオンシップへの参加資格が与えられる。そしてその優勝者は、6月にイスタンブールで開催されるサーキット・イベント「M Power Experience 2014」に参加できる権利を得るそうだ。5つ星ホテルに滞在してF1トルコGPも行われたサーキットで最新モデルの「M3 セダン」「M4 クーペ」を"リアルに"体験できるというのだから羨ましい限り。ゲームの世界でアジア最速と認められた"Z4 GT3使い"が、世界中のエンスージァストが憧れる現実世界の「BMW M」に触れて何を感じるか、それを是非知りたい。

なお、公式サイト『BMW M HEAT』では、今回行われた荒選手によるタイム・アタックの様子をはじめ、谷口選手のコース解説や『BMW Z4 Challenge』ランキング、そして暫定1位を獲得したプレイヤーのリプレイ映像などをご覧いただける。果たしてリアルのレーシング・チームはヴァーチャルの猛者たちにどこまで迫るか!? 5月3日のSUPER GT第2戦予選でBMW Sports Trophy Team Studieが走らせるBMW Z4 GT3 MY14のタイム・アタックに注目しよう!


関連リンクアドレス:

BMW Z4 Challenge
http://bmw-z4c.com/

BMW M HEAT
http://bmw-m-heat.jp/