トヨタは現在開催中のジュネーブ・モーターショーにおいて、新型「アイゴ」を発表。先日ご紹介したシトロエンの「C1」やプジョーの「108」とコンポーネントの多くを共有する兄弟車は、アニメやコスプレなど日本の「ヒップなユース・カルチャー」を参照してデザインされたという。

トヨタ アイゴは、PSA プジョー・シトロエン・グループと共同で開発された、いわゆるAセグメントに属するコンパクトカー。生産もチェコに設立されたトヨタとPSAグループの合弁会社でプジョーやシトロエン・ブランドの兄弟車たちと一緒に行われているため、日本では販売されていない。ちなみに「アイゴ(AYGO)」という名前は「I Go」と掛けているとか。

確固たるブランド・イメージを築いていたフランス家系の兄弟に比べると、どことなく個性が弱かった初代に対し、今回発表された2代目では、トヨタが「Jプレイフル」と名付けた日本の若者文化をコンセプトに採り入れ、アニメやマンガなどの人気が高いヨーロッパ諸国で「ジャパン」をアピールし、存在を主張する戦略のようだ。



エクステリアで目を引くのは、日本製アニメのキャラクターというよりメキシコあたりの覆面レスラーを思わせる「X」を描くフロント・フェイス。トヨタではこれを「Xグラフィック」と呼び、リアにも同じモチーフが反復されている。この写真のクルマではブラックに塗られているXグラフィックは、同色のリア・バンパー・インサートやホイールと共に、オーナーの好みによってカスタマイゼーションが可能であり、ボディ・カラーとの組み合わせで個性を表現することができるという。同様にインテリアも、インストゥルメント・パネルやセンター・コンソール、エア・ベント、シフト・ノブなどのカラーが(購入した後でも)変更できる。内外装を予めコーディネートしたスタイリング・パックもいくつか用意されるそうだ。

ボディ・サイズは全長3,455mm × 全幅1,615mm × 全高1,460mmで、ホイールベースは3,455mm。C1や108よりも幅が5mm狭いが、フェンダーに収まるタイヤは同じ165/65R14または165/60R15。車両重量は装備によって840kgから910kgとなっている。日本の「最小トヨタ」である「パッソ」と比べるとさらに20cm近くも短く、5cmも幅が狭いというコンパクトさである。

ルーフは昔のメルセデスやアバルトのような、というよりも「アクア」のような「パゴダ・ルーフ」と呼ばれる2つのコブが盛り上がった形状が特徴的だが、PSAの2台と同様に開閉式キャンバストップも選べるようだ。



しかし、エンジンはトヨタ・グループ製(おそらくダイハツ製と思われる)の998cc直列3気筒「1.0VVT-i」のみの設定。PSA製1.2リッター「ピュアテック」は用意されないらしい(あちらにはトヨタのエンジンも載るのに)。パッソに搭載されているエンジンと比べると圧縮比が10.5:1から11.5:1に高められており、最高出力69ps/6,000rpmは同じだが、最大トルクが9.7kgm/4,300rpmに(発生回転数と共に)引き上げられている。トランスミッションは5速マニュアルの他に、オートマティック・モード付き2ペダル式「x-shift」が用意される。0-100km/h加速はMTが14.2秒、x-shiftが15.5秒、平均燃費はMTが29.3km/L、x-shiftは28.6km/Lと、いずれもこのクラスならまだマニュアルに分がある。



室内には「x-touch」と呼ばれる7インチ・タッチスクリーンを装備。メイン・メニューからオーディオの操作や接続した携帯電話の音声通話およびテキスト・メッセージの送受信、そして燃費や走行距離など車両の情報や、リアビュー・カメラ(クラス初の標準装備)の映像を表示することができる。さらにユーザーは好みに応じてナビゲーションやソーシャル・メディアなど様々なアプリケーションを利用可能としているが、シトロエンやプジョーがアピールしている「ミラー・スクリーン」については、トヨタのプレスリリースでは特に触れられていない。




どこから見てもプジョーらしい108や、"眉毛"で個性を主張するC1に対し、果たして日本のポップ・カルチャーを好むヨーロッパの若者が、X顔のアイゴを気に入ってくれるかどうか。トヨタのことだから綿密な市場調査に基づくクルマ作りをしているに違いないので、心配は無用かも知れないと思いつつ、何だか妙な気分にさせてくれるプロモーション・ビデオをご覧いただきたい(その下に掲載した「開発ストーリー」のビデオもなかなか興味深い)。これまでご紹介したシトロエン C1とプジョー 108の記事もよろしければ是非、お目通しを。

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By Hirokazu Kusakabe





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