富士重工業は6日、アメリカで開幕したシカゴ・オートショーにおいて新型「スバル レガシィ」(アメリカ仕様車)を発表した。

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スバルの基幹車種「レガシィ」は、1989年に発売された初代から数えると、今回発表された新型は6代目にあたる。そのデザインは、2013年11月のロサンゼルス・オートショーに出展された「レガシィ コンセプト」をもとに、市販モデルでは「スポーティなフォルムと効率的な機能性を組み合わせた」とスバルは言う。クーペのように流麗なルーフラインに、フロントはグリルとバンパーが1ピースにまとめられた「ノーズコーン」構造を採用。アルミニウム製のボンネットは前輪に掛かる重量を減らしステアリング・レスポンスが向上したという。また、フロント・グリルには「アクティブ・グリル・シャッター」を4気筒搭載モデルに標準装備。走行状況に応じて開口部を閉じることで空気抵抗を減らし、燃費を向上させることができるシステムだ。Aピラーの位置が前へ約5cm押し出され、フロント・ガラスの傾斜が強まったことなどにより、ボディの空気抵抗も先代より10%改善されているそうである。このフロント・ガラスの変更に加え、座席のヒップポイントを上げてフロント・パーティション・ガラスを採用したことなどから、前方視認性も高まっているという。

車体サイズは全長4,796mm × 全幅1,840mm × 全高1,500mm。日本で現在販売されている5代目「レガシィ B4」と比べると、51mm長く、60mm幅広く、5mmだけ低い。この大型化によって室内は103 cu. ft.(約2,917リッター)から104.6 cu. ft.(約2,962リッター)に当然広くなり、荷室容量も14.7 cu. ft.(約416リッター)から15 cu. ft.(約425リッター)に拡大している。ただし2,750mmのホイールベースは変わっていない。




パワー・ユニットは4気筒および6気筒という2種類の自然吸気水平対向「ボクサー」エンジンを(アメリカ仕様では)用意。全車「アクティブ・トルク・スプリットAWD」を採用する4輪駆動となる。「2.5i」に搭載される2.5リッター水平対向4気筒DOHC「FB」型エンジンは、先代より2hpアップの最高出力175hp/5,600rpmを発揮。最大トルクは24.0kgm/4,100rpmと変わらないが、トルクバンドが広くなっているという。トランスミッションは「リニアトロニックCVT」(先代に用意されていたマニュアル・トランスミッションも設定されるかどうかは不明)。「同クラスの前輪駆動車並みかそれ以上」に相当するという燃費は、高速道路15.3km/L・都市部11.0km/Lと、先代のそれぞれ13.6km/L・10.2km/Lから向上している。

トップモデルの「3.6R」には、日本仕様の「アウトバック」にも採用されている3.6リッター水平対向6気筒「EZ」型を搭載。こちらは最高出力256hp/6,000rpm・最大トルク34.2kgm/4,400rpmとも先代と変わらず。ただしトランスミッションはこれまでの5速ATに替わり、高トルク対応型リニアトロニックCVTが組み合わされるようになった。これにより燃費は高速道路11.9km/L・都市部8.5km/Lと、これでも先代より10%以上、改善されているという。2.5iも含め、全車6速マニュアル・モードによる変速が楽しめるパドルシフトが標準装備となる。



2.5iには「スタンダード」「プレミアム」「リミテッド」という3種類のグレードが用意され(3.6Rはこれまで通り「リミテッド」のみ)、「スバル車史上、最も装備充実」という「リミテッド」には、レザー内装や運転席10way/助手席4way電動調整式シート、前席3モード/後席2モードのシートヒーター、ハーマン・カードン製12スピーカー付き576Wハイエンド・オーディオなどが標準装備される。

最新バージョンの「EyeSight」は「プレミアム」以上のグレードに標準装備。さらに「リミテッド」には車両後部も検知するリア・レーダー・システムが標準で搭載される(プレミアムはオプションで装備可能)。リアビュー・カメラは全車標準装備だ。



スプリングとダンパーのチューニングやジオメトリーを見直したという足回りには、上級グレードに「STABLEX-Ride」と呼ばれるシステムを採用。低速域で減衰力応答性が向上し、高速域では減衰力抑制が可能になり、操縦安定性と乗り心地を高いレベルで両立したという。剛性向上・軽量化と空力性能も考慮してデザインされたというホイールは標準で17インチ+225/55R17タイヤ、「リミテッド」は18インチ+225/50R18タイヤの組み合わせとなる。新型ではこれまでソリッド・ディスクを使っていた4気筒モデルのリア・ブレーキも、6気筒モデルと同じベンチレーテッド・ディスクに改められた。また、「レヴォーグ」や新型「WRX」と同様に、コーナリング時にフロント内輪側にブレーキを掛けることによって旋回性能を高める「アクティブ・トルク・ベクタリング」が新たに採用されている。



水平基調にデザインされ、ソフトタッチ素材を採用することでプレミアム性を高めたというインテリアは、「スポーティなブラック」と「華やかなアイボリー」という2タイプのカラーを用意。グレードによって6.2インチまたは7インチのマルチタッチスクリーンが装備され、「スマートフォンやタブレットのように」インフォテインメント・システムを操作できるという。センター・コンソールのストレージには「iPadも装着可能」だとか。もちろんUSBポートも用意されている。メーター・パネルの中央にはEyeSight搭載車は5インチ、非搭載車は3.5インチのLCDインフォメーション・ディスプレイが組み込まれており、走行距離やギア・ポジションの他、燃費をバーで表すことで省燃費走行を促す「ECOゲージ」などが表示される。「プレミアム」と「リミテッド」ではブルーのリングが発光するエレクトロ・ルミネセント・メーターを採用する。



ミッドサイズ・セグメントで最も広いキャビンを持ち、最も燃費性能の優れた4輪駆動セダンであるとスバルが誇る新型レガシィ。アメリカでは"2015年モデル"として、今年の夏に発売される予定だ。燃費向上は歓迎すべきことではあるが、ますます大型化したレガシィを、果たして3代目や4代目に乗る日本のスバリストたちは受け入れるかどうか。もっとも、2.0リッター・クラスだった過去のモデルのことは忘れて、2.5〜3.6リッター・エンジンを積むセダンとして捉えれば、「BMW 5シリーズ」や「アウディ A6」よりは依然として小さい、と言うこともできる。日本での発表に注目しつつ、まずはギャラリーにご用意した公式画像および現地から届いた写真で、じっくりとその姿をご覧いただきたい。


By Hirokazu Kusakabe

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