アウディ ジャパンは14日、東京都内でコンパクトな新型4ドア・セダン「A3 セダン」及びその高性能版「S3 セダン」を発売すると発表した。

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その名前が表す通り「A3 セダン」は、9月に発表された5ドア・ハッチバック「A3 スポーツバック」の4ドア・セダン・バージョン。全長4,465mm × 全幅1,795mm × 全高1,405mmというサイズはアウディが販売する4ドア・セダンの中では最もコンパクトで、「日本の道路や駐車場に適したサイズ」であるとアウディ ジャパンの大喜多 寛社長は自信を見せる。



そのボディは、単にA3 スポーツバックのリアにトランク・ルームを足しただけではなく、エクステリアで共通のパーツはヘッドライト、シングルフレーム・グリル、ドア・ハンドル、ドア・ミラーの4点だけ。他は全てハッチバックとは異なるそうだ。2,630mmのホイールベースは共通のまま、全長が140mm長いのは当然として、全幅は10mm(前後トレッドは20~25mm)幅広く、ルーフは45mmも低い。これにより前席のシート座面から天井までの距離は15mm短く、後席はCピラーが手前から下降しているため31mmほど室内高が低くなっている。つまりハッチバックに対し、決して居住性を優先させるためのセダンではないことが分かる。

それでは何が優れているのか? 既にお乗りになったことがあるアウディ ジャパンの方に尋ねたところ、「開口部が小さくなっているので、リアの剛性が高い」という。「もちろん、スポーツバックも剛性は高いんですけどね(笑)、感覚が鋭い人なら、後ろが落ち着いた感じがするのが分かっていただけると思う」と仰っていた。例えば、走りを重視して高性能なS3をお求めになる方なら、ハッチバックよりセダンの方がお勧め、とも言えそうだ。



ところで、同グループのフォルクスワーゲンでさえも、現在は「ゴルフ」のセダン版と言える「ジェッタ」の輸入を止めているのに、アウディはなぜ、A3 セダンの導入に踏み切ったのか。それについてアウディ ジャパンの大喜多 寛社長は「今の日本ではセダンて古臭いんじゃないか、という意見がある。そこに日本の路上にあったサイズの、スポーティでエレガントなA3 セダンを投入することで、日本のセダン・マーケットを活性化させたい」と語る。「今の日本では、必ずしもミニバンやワンボックスに乗る必要がない人も、そういうクルマに乗っているんじゃないか、と個人的に思っています。セダンでもいいじゃないか。セダンじゃないと表現できないライフスタイルというものがあるはず。A3 セダンで日本の市場にそう問いたい。A3 セダンは日本のコンパクト・セダン市場に対するアウディの回答です。もっと言えば、日本のセダン市場をかき回したい(笑)」



フロントにエンジンを横置きするドライブトレインは、A3 スポーツバックと共通。エントリー・グレードに積まれる1.4リッター TFSI(最高出力122ps/5,000-6,000・最大トルク20.4kgm/1,400-4,000・JC08モード燃費19.5km/L)と、走行状況に応じて2気筒を停止させることで高いパフォーマンスと燃費を両立する1.4リッター TFSI シリンダー・オン・デマンド(最高出力140ps/4,500-6,000・最大トルク25.5kgm/1,500-3,500・JC08モード燃費20.0km/L)という2タイプの前輪駆動モデルには7速「Sトロニック」デュアル・クラッチ式トランスミッションが組み合わされる。排気量の大きな1.8リッター・エンジンにアウディ自慢の4輪駆動システムを採用する1.8 TFSI クワトロ(最高出力180ps/4,500-6,200・最大トルク28.6kgm/1,350-4,500・JC08モード燃費14.8km/L)、そして2.0リッター TFSIエンジンとクワトロを搭載する高性能モデル「S3 セダン」(最高出力280ps/5,100-6,500・最大トルク38.8kgm/1,800-5,100・JC08モード燃費14.4km/L)では、より大トルクに対応した6速Sトロニックを採用する。同じグレード同士でA3 スポーツバックと比べると、車両重量は10kgほど重いだけ。燃費は変わらない。




インテリアも、装備やカラー、シート表皮まで含めてA3 スポーツバックとほとんど違いはない。今回の展示車両は2台とも本革シートを装備していたが、標準は黒とグレーを基調としたクロスとなる(S3はクロス/本革コンビが標準)。プッシュボタン・コントローラーの上部にタッチセンサーを搭載した「MMI(マルチ・メディア・インターフェイス)」や、インターネットWiFi接続機能「アウディ・コネクト」も、以前ご紹介したA3 スポーツバック同様にオプションで(S3 セダンは標準)装備可能だ。




価格は「1.4 TFSI」が325万円、「1.4 TFSI cylinder on demand」が364万円、「1.8 TFSI quattro」が410万円、そして「S3 セダン」が561万円。5ドア・ハッチバックのスポーツバックよりそれぞれ17万円高となっている。大喜多社長によれば、特に1.8 クワトロ・モデルは「アグレッシブな価格」を付けたそうで、「代表的な国産の4輪駆動セダン、はっきり車名を出せばスバルさんのレガシィですけど、それとの価格差が縮まっていることがお分かりかと思います。"プレミアム"である分を差し引けば、ほぼ同等ではないかと思う」と仰っていた。




実車を見た印象は、「ハッチバック・ベースのセダン」であることを思わせるアンバランスや違和感が全くなく、低くて伸びやかで確かにカッコ良い。何となく既視感を覚えたのだが、思い浮かべたのはA3 スポーツバックではなく、昔の「A4 セダン」だった。日常的に使うなら、やはりこの位の大きさが好ましい。日本車ではマツダの「アクセラ」が、セダンも歴代モデル以上に販売好調と聞く。トヨタが「86」ベースの4ドア・セダンを出す、なんてもあることだし、今後コンパクトでスポーティなセダンが、"復権"するかも知れない。

アウディ A3セダン/S3 セダンに関する詳しい情報は、以下のリンクから公式サイトをどうぞ。

アウディ ジャパン:アウディ A3 セダン
アウディ ジャパン:アウディ S3 セダン


By Hirokazu Kusakabe

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