富士重工業とそのモータースポーツ統括会社であるスバルテクニカインターナショナル(STI)は10日、幕張メッセで開催された東京オートサロン2014 with NAPACの会場で、新型「WRX STI」をベースとする2014年ニュルブルクリンク24時間レース参戦車両を初公開した。

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スバルの新型ハイパフォーマンス・モデル「WRX STI」は、14日にアメリカ・デトロイトで開催される北米国際オートショー発表されることになっているのだが、日本のファンに向けた嬉しいサプライズとして、一足先にそのレース用車両が東京オートサロンで公開された。カーボンファイバー製ウイングをはじめとするエアロ・パーツが付加されたボディは、フェンダーの幅も若干拡げられて206タイヤが収まるようになってはいるそうだが、基本的にデトロイトで公開予定の市販モデルと同じクルマであるという。スバル・オブ・アメリカはなかなか了承しなかったらしいが「日本の皆様に是非、見ていただきたいということで世界で初めてお披露目」することにしたそうだ。

幕張メッセのスバル/STIブースでアンベールされた際には、集まった多くの人々がまさかそこで新型WRX STIが見られるとは思っていなかったせいか、拍手することも忘れてWRブルーに塗られた真新しい車体に見入ってしまっていたのだが、そんなスバル・ファンやプレスに向かって、車両開発とチーム運営を統括する辰己英治STI監督は「どうですか? 個人的にはスタイリッシュな、とても品のいいクルマが出来たと思う」と仰る。



辰己監督によれば、そのコンセプトはズバリ「ザ・ノーマル」。あくまでもベース車の基本性能を中心に「量産車のテクノロジー」を活かす。「レースの専門家にお願いしたのではなく、量産車を作っているスバルのエンジニアたちが作っているところに意味がある」という。レース用にモディファイが加えられた外装も、(レーシングカー専門のデザイナーではなく)スバルで市販車を担当しているデザイナーが全て手掛けてたそうだ。

車高は「デトロイトで公開されるクルマより、100mm下がっている」そうで、「それだけでクルマの特性が全然違ってくる」と辰己監督は言う。「量産車をやっている人達が作っているということは、将来のスバル車を示唆するとも言えるし、また、こういうコンプリートカーを造りたいという思いもある」とのこと。「スバルとSTIの量産車を作る技術で、きっと勝って来ます」と力強い言葉で決意を述べられた。

惜しくもクラス2位となった昨年に引き続き、ドライバーは吉田寿博選手と佐々木孝太選手、さらにヨーロッパのドライバーを2名起用する予定。スバル及びSTIのチーム・スタッフに加え、全国のスバル・ディーラーから選抜された6名のメカニックが参加するという。目標はもちろん、新型WRX STIの"デビュー・ウィン"と、2012年に続く3度目のクラス優勝を"奪還"すること。活躍に期待したい。




その他、スバルとSTIは2014年も引き続き「R&D SPORT」と共に「SUBARU BRZ GT300」でSUPER GTシリーズに参戦する。エアロダイナミクスをはじめシャシー、足回りに改良が加えられ、昨シーズンより「高い戦闘力を発揮する」とのことだ。こちらの目標はもちろんBRZ初のシリーズ・チャンピオン。ハイブリッドカーや外国車を相手に、熱いバトルが今年も見られるに違いない。

なお、日本仕様の新型WRX STIについては、会場にいらしたSTIの方に伺ったところ、当然ながら「ごめんなさい、今は何も言えません」とのこと。主要モデルがアメリカでばかり発表される件については「正直言って、個人的には寂しい思いもありました。オフィシャルにはそんなこと言えませんけど(笑)。ただ、今回アメリカより先にニュル参戦車両をお見せしたこと、市販車でもレヴォーグを出したことで、日本のお客様のことも大切に思っているということは察して欲しい」と仰っていた。



STIの唐松洋之社長によれば、モータースポーツ参戦とは「スバルが皆様に提供してきた、水平対向ボクサーエンジンによる低重心と、シンメトリカルAWDによる安心と楽しさ」を「極限の状況で実証する場」であるという。だから参戦車両も決して「レースのためだけの特殊なものではない」そうだ。(勝手に)言い換えれば、市販車とは名前と外装の一部だけが似ているだけのモンスター・マシンによる単なるブランド・イメージ向上のためのレースには興味がない、ということか。それも実にスバルらしい、という気がする。サーキット/公道の両領域に跨る新型WRX STIのデビューが楽しみである。


By Hirokazu Kusakabe

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