東京オートサロン2014 with NAPACレクサス・ブースは、「RC F」をベースとする2014年SUPER GTシリーズの参戦車両を公開。ただし、その展示スタイルが一風変わっていた。

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LEXUS Racingとして出展している今回の展示では、ブース全体がモノトーンでまとめられ、車両は2014年よりSUPER GT GT500クラスに参戦するレースカーのみ。それをお洒落なピット・クルー(のマネキン)が取り囲み、「これまでのレースイメージとは違う、新たなサーキットの世界観」を表現したという。

タイヤ交換や給油を行うクルーが着ている作業服は一般的な「つなぎ」ではなく、サイドベントが入ったダブルのジャケットにホワイト・シャツ、襟元にはボウタイまで締めている。タキシードのようでもあるが上着の丈は短く、肘と膝にはリブの入ったプロテクションが付くなど機能性も考えられていることが分かる。このデザインを担当したのは自身のブランド「トロワゾ」「ホワイトフラッグス」で知られる服飾デザイナーの小此木達也氏。スタイリングは多くのCM、広告媒体、ファッション誌などで活躍するスタイリストの島津由行氏が手掛けた。



レクサスによれば、"「オイル、泥、汗」というハードなイメージが伴うカーレースと、相反するイメージの「ファッション」を融合"させ、レクサスのイメージする洗練された美しいモータースポーツというものを提案しているそうだ。今季SUPER GTが開催されるサーキットで、本当にこんなピットが見られたら凄いのだが...。昨年シリーズ・チャンピオンとなったTEAM ZENT CERUMOの高木虎之介監督には、是非ともこの服装で陣頭指揮を執っていただきたいものである。



昨年8月に「2014年用新型レース車両」として発表された際には、「2012年のパリ・モーターショーに出展されたコンセプトモデルであるLF-CCをベースとする」とアナウンスされていたトヨタ=レクサスのGT500マシンだが、今回の東京オートサロンでレクサスの方にお尋ねしたところ、はっきりと(間もなくデトロイトで公開される)「RC Fがベース」と仰っていた。単なる「RC」ではないらしい(ライバルたちに合わせてアルファベット3文字に統一したわけでもないだろうが...)。昨シーズンまでの参戦車両が、もとはラグジュアリーなクーペ・コンバーティブルである「SC430」をベースとし、そのイメージを残すヘッドライトやグリルを装備してい(なければならなかっ)たのに比べると、よりスポーツカーらしいスタイルのRC Fをベースにする今季型マシンは、レースカーとしてのまとまりが良い印象を受けた。戦闘力も高そうに見える。「GT-R」や「NSX」とのバトルが楽しみだ。市販モデルのRC FにはV型8気筒が採用されることになっているが、こちらはレース規定に従い2.0リッター直列4気筒直噴ターボを搭載する。



確かにスタイリッシュだが、受け取り方によってはまるで現実のレース世界が「美しくない」とでも言っているかのように感じられる今回の展示。先日ご紹介したRC Fの画像がそうであったように、見た人から賛否両論が巻き起こりそう。とはいえ、はっきり好き嫌いが分かれるというのは、ブランドにとって悪いことでもあるまい。レクサスはもう、単なる「トヨタの高級版」とは言えない存在になってきた(なろうとしている)のだ。


By Hirokazu Kusakabe

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