【東京モーターショー2013】公道走行可能なレーシングカー「ラディカル SR3 SL」!
ドイツ・ニュルブルクリンク・サーキットで、「SR8-LM」というモデルが市販車によるコース・レコード6分48秒を記録したことでその名が知られるイギリスの「ラディカル」。先日開催された東京モーターショー2013の会場には、それより手頃なフォード製4気筒ターボを搭載する「SR3 SL」が出展されていた。一見するとまるでル・マン24時間レースを走るLMP2マシンのようだが、なんとこれでも日本で合法的に車検・ナンバープレートを取得した公道用車両である。

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ポルシェのスーパー・ハイブリッドカー「918スパイダー」でも破れなかった最速タイムをニュルで記録した「ラディカル SR8-LM」は、スズキの2輪車「GSXR1300」のエンジンを2つ組み合わせたような2.8リッターV型8気筒を搭載する激辛マシンだったが、このSR3 SLはフォード製2.0リッター直列4気筒ターボ「エコブースト」を積む「最も乗りやすい」ラディカルであるという。

とはいえシャシーは、もともとクラブマン・レーサー向けに開発された純レーシングカー(トヨタのパイクスピーク用マシン「TMG EV P002」のベースにも使われている)。それに保安部品を付けて騒音・排ガス対策を施し、公道走行を可能にしたそうだ。FIAクラッシュ・テスト認証済みのスティール製チューブラー・フレームに、FRP製ボディを載せた車体の重量は僅か795kg。縦置きミドシップ・マウントされるエンジンは最高出力240ps/5,500rpmと最大トルク34.7kgm/1,750rpmを発揮し、マニュアル6速シーケンシャルのいわゆる"ドッグミッション"を介して後輪を駆動。ステアリング・ホイール裏に装備されたパドルによってギア・チェンジする。発進用にクラッチ・ペダルはあるが「車重が軽くてトルクがあるから、難しくない」そうだ。ブリッピング機能付きで回転を合わせてくれるのでシフト・ダウンも簡単だとか。



実車を見ると結構大きく見えたのだが、車両サイズは全長4,100mm × 全幅1,790mm × 全高1,130mmと、「VW ゴルフ」より小さい。ホイールベースは2,380mm。ということはアルファ ロメオの「4C」と一緒だ。センター・ロック式ホイールに装着されるタイヤは前205/50ZR15、後245/45ZR16。

公道走行可能といっても、この低いフロント周りはガソリン・スタンドに入るとき、歩道の段差で下回りを擦ってしまうに違いないと心配になるが、輸入代理店STOの方によると「意外と大丈夫ですよ。それに擦っちゃっても、実はこの下にベニヤ板が貼られているんです。だからシャシーやボディは傷まないし、ひどく磨り減っちゃったら交換すればいい」とのこと。

なるほど、F1のスキッドブロックみたいなもんですか。

「こういう所は、レース屋の考え方ですね。スチールと組み合わされているので上に人が乗っても大丈夫なくらい強いんですが」

ボディはFRPですよね?

「そうです。これもぶつけたり擦ったりしてダメージ受けたら、簡単に修復できます。もともとアマチュアがサーキットを走るためのクルマですから」

これまでにどのくらい、日本で販売されたのですか?

「2年間で3台だけ売れました」

その販売台数では、東京モーターショーにブースを構えるのも大変ですね。

「ほとんど自腹です。イギリスのラディカル本社は全然助けてくれないんですから(笑)」

価格は?

「税別で1,265万円です。これでも現在の為替レートじゃかなり苦しいんですが。まあ、ポルシェ 911を買って、サーキット向けにチューニングするくらいなら、こっちの方が安くて速いですよ、という。最高速度はそれほどでもないんですけど、コーナリング・マシンですね」

と仰るのだが、いただいた資料によると最高速度は257km/hと充分速い気もする。0-100km/h加速はスーパーカー並みの3.4秒だ。

もっともSR3 SLの最大の魅力は、サーキットにおけるパフォーマンスもさることながら、公道でレーシング・ドライバー気分が味わえること。トランスポーターを用意しなくても自走でサーキットまで行けるし、そこまで時間が取れないときは近くの峠で楽しむことさえできる(出展車両に付けられているナンバー・プレートはもちろんダミーだが)。見せていただいた車検証の写真には、「自動車の種別」という項目に「普通」と書いてあるのが何だか可笑しい。"ちっとも普通じゃねーだろ!"と言いたくなる。




今後は380馬力の3.7リッターV型6気筒エンジンを積んだクーペ・モデル「RXC」の発売も予定しており、それにはエアコンも装着できるという。STO代表の坂倉氏はこれにハンド・クラッチを独自開発したそうで、イギリスのラディカル本社の方からも問い合わせが来たほどだとか。聞けばクラッチの設定が、「スマートフォンから調整可能」になるらしい。今回、RXCの出展は間に合わなかったが、会場でも上映されていた動画でその走りを観ることができる。

その文末にご紹介する公式ビデオを観て、気になった方は以下のリンクから日本総代理店STOのサイトをどうぞ。

STO-Radical
http://www.sto-radical.com/


By Hirokazu Kusakabe




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