【東京モーターショー2013】スバルの新型車「レヴォーグ」について、開発者に訊いてみた!
富士重工業が現在開催中の第43回東京モーターショーで発表した「スバル レヴォーグ」。気になることを開発者の方々に訊いてみた。

11月20日の発表当日にAutoblogでも速報としてお伝えしたレヴォーグは、「スバル25年目のフルモデルチェンジ」を謳う日本市場向けニュー・モデル。「走りを愉しむスポーツ性能」と「ストレスなく長距離をドライブでき、実用性を備えたツーリング性能」を兼ね備えることから、スバルでは「スポーツツアラー」と称している(スペック等についてはこちらの記事からどうぞ)。ところで25年前に何があったかといえば、それは初代「レガシィ」の発売。そのフルモデルチェンジということはやっぱりレガシィの後継車なのか? 開発を担当された方々からお話を聞いた。



まずお訊きします。このレヴォーグは、消滅してしまうレガシィ ツーリングワゴンの後継となるのでしょうか?

「レガシィ ツーリングワゴンがなくなると、正式に発表したわけではないのですが...」

あ、そうなんですか!? それは失礼しました。すでに一般報道されているのでてっきりそう思い込んでおりました。それではまだ"後継"とは、お認めになりにくいとは思いますが...。

「後継車を名乗るわけではありませんが、方向性はまったく同じです」

レガシィの顧客をそのまま受け継ぐことにはなりますよね?

「日本のマーケットではそうなると考えています」

全長が100mm短くなったのは、日本の市場に合わせてのことですか?

「もちろん市場調査の結果を踏まえてのものです。狭い道路でも取り回しがよくなっています」

その分、荷室容量は減っても大丈夫、という市場調査の結果だったのですか?

「いや、実はですね、荷室容量自体は現行型レガシィ ツーリングワゴンと比べてもむしろ増えているくらいなんですよ」

一体、どんなマジックを!?(笑)

「荷室のフロアを開けると、その下にさらに荷物が積めるようになっています」(下の写真:右)

なるほど、大きな荷物が積める1つの広い空間があるよりも、分けて収納できる方が日本の多くのユーザーにとっては使いやすいかも知れませんね。

「少しばかり長い物が積めるということよりもね。まあ、その差だって10cm程度ですよ(笑)」



この新型車は日本市場向けということだったので、5ナンバー・サイズのワゴンが復活することを期待した方も多いと思うのですが。それは難しいのでしょうか?

「まず1つは、フェンダーをワイドに膨らませたい、というのがありまして。見た目の問題ですね。あと、ウチのようなメーカーでは他のモデルとシャシーなどで共有しなければならない部分がどうしても多いので、このクルマだけ幅を1,700mm以下に抑えて設計するというのは難しいです」

日本市場ではレガシィの実質後継になるということで、「インプレッサ」のワゴンというわけでもないのですね?

「インプレッサよりクラスは上ですから」

確かにサイズはちょっと大きいようですが。それ以外にも乗り比べるとすぐ分かります?

「分かります。まず静粛性が高いです。それからスポーツ性能ですね。ボディや足回りの剛性は、LAで発表されたばかりのWRXと同じくらい...といってもこれはワゴンなのでセダンに比べると多少違いますが、それでも近いくらいに向上しています」

発売当初は1.6リッターと2.0リッターの直噴ターボが搭載されるそうですが、今後、自然吸気エンジンが追加される予定はありますか?

「将来的には分かりませんが、今のところ考えていません」

敢えてターボに限定されたその理由は?

「長距離を楽に走るツアラー性能を考えた場合、ターボの動力性能が必要かなという」

エンジンだけでもインプレッサと差別化されますね。

「ちゃんと棲み分けはできます。インプレッサにお乗りの方でも、もっと上級を求める方は移行されるかも知れません」

2.0リッターはスポーツ指向、1.6リッターは燃費指向のモデルなのかな、と思ったんですが。

「基本的にはそう考えていただいて結構です」

でも、1.6にもスポーティな「S」というグレードが設定されるんですよね?

「Sパッケージですね」

どんな内容になるんですか?

「ビルシュタイン製のダンパーが装着されて、ホイールも18インチになります。あとステアリング・ホイールは全車革巻きなんですが、さらにスムースレザーという革になって、ステッチが入ります」

それは1.6も2.0も同様ですか?

「同じです」



1.6リッター"DIT"(直噴ターボ)エンジンはレギュラー・ガソリン対応ということで、ご苦労されたのでは?

「エンジンとトランスミッションの開発陣はかなり大変だったと聞いています(笑)。でもその甲斐あって、1.6リッターでこれまでの自然吸気2.5リッター並みの走りが出来ますから」

そうすると、販売のメインは1.6になりそうですね?

「我々の方では、7割が1.6になると見ています」

ところで、日本ではレガシィ ツーリングワゴンという名前がなくなってしまうことは寂しく思いませんか? アメリカで売る大きなクルマの方の名前を変えて、日本では残せばいいのに、なんて思いませんでした?

「(笑)いや、レヴォーグという名前に納得しています。いい名前じゃないですか? LEVORG=LEGACY、REVOLUTION、TOURINGの組み合わせということで、ちゃんと"レガシィ"も"ツーリング"も入っていますし(笑)」

単なるレガシィのモデルチェンジではなく、進化した別のモデルということですね。レガシィでもB4(セダン)の方は日本でも残るのですか?

「うーんまあ、残します。あんまりまだ言えないんですけど(笑)。」



レヴォーグでは先進安全機能「EyeSight(アイサイト)」もバージョン3になりましたね。内容を読ませていただいた限り、かなり大きな進化だと思うのですが。

「カメラの認識範囲が大きく拡がり、しかもカラーになったことと、ステアリングまで制御可能になったことで、本当にもう、かなり大きく進歩しました」

レヴォーグでは標準装備ですが、他のモデルにも今後は当然採用されていくと思います。価格はこれまでのVer.2の10万円より上がってしまいます?

「上げるわけにはいかないと思うんですよね...。今までの開発ではチップの供給先とか本体の取付方法とか、もう色々やって、ようやく10万円という価格を実現できました。事は安全に関わることですから。もっと性能が上がったから価格も上がりますとなると、じゃあいらないというお客様もいらっしゃるかも知れませんし」

EyeSight Ver.3では、吉永泰之社長が「自動運転の領域に近づいた」と仰っています。運転の愉しさを強く訴えているスバルさえも、本当に自動運転の実現というものを望んでいらっしゃるのですか?

「スバルが考える自動運転とは、こんな感じです。例えば、峠では思い切りご自分で運転を楽しんでいただいて、でもそのあと、帰りの高速道路を500kmとか走るとなると疲れるでしょう? だからそこはGPSを使った自動運転で楽に帰宅していただこうと。運転の楽しみと、自動運転に任せる時と、使い分けを目指しています。専用レーンを作って自動運転のクルマを次から次へと走らせる...という話なら、電車を作った方がマシです」

なるほど、レヴォーグについて、アイサイトについて、よく分かりました。ありがとうございました。



というわけで、レヴォーグとはレガシィ ツーリングワゴンの後継車とは言っていないが(何しろまだなくなると正式発表されたわけでもないので)、その代替わりとなるまったく新しいモデルであり、ただし「スポーティ」で「ツーリング」というコンセプトはそのまま受け継ぐと理解すればよさそうだ。とにかく「走りの性能にはかなり自信ある」そうなので、ぜひ2014年春の発売時にはお近くの販売店で試乗してみてはいかがだろうか。いち早く手に入れたいという方は1月4日からスタートする先行予約をお見逃しなく。東京モーターショー終了後には全国各地で開催されるイベントに出展が予定されている。詳しくは以下のリンクからスペシャル・サイトをどうぞ。

スバル レヴォーグ スペシャル・サイト

参考記事:【東京モーターショー2013】スバル、新型スポーツ・ツアラー「レヴォーグ」を世界初公開!


By Hirokazu Kusakabe (Facebook)

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