【東京モーターショー2013】スズキの新しい
スズキは、現在開催中の第43回東京モーターショーで、新型軽自動車「ハスラー」を参考出品。12月24日に発売するという。見るからに楽しそうなこのクルマについて、開発に関わった方からお話を聞いて来た。

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大径タイヤと高めの車高を採用し、未舗装路などにおける走破性の高さから「軽クロスオーバー」を名乗るハスラーの車体サイズは、全長3,395mm × 全幅1,475mm × 全高1,665mm。「ワゴンR」と比較すると、最低地上高は30mm引き上げられて180mm(前輪駆動モデル)となっているが、ルーフの高さは+25mmに抑えた。なのに室内高は「ルーフ内側のアールを工夫して、ワゴンRより拡がっています」とのこと。



前後シートを倒せば荷室の方までほぼフラットな状態となるので「身長180cmの人でも寝られ、しかも天井に荷物を載せるラックが付けられる。ぜひ車中泊に使って欲しいですね」とスズキの方は仰る。助手席は背もたれを倒せばテーブルになり、座面下には靴などを収納可能。オレンジ色の展示車後部に見えるタープも純正アクセサリーとして発売が予定されており「海水浴やサーフィンに行ったときには着替えをするのに便利」だそうだ。荷室には濡れた物もそのまま積めるようになっている。「カップルだけでキャンプに行ったり、泊まりがけで"夏フェス"に行ったり。そんな使い方をして楽しんでいただきたい」と仰っていた。"20代の時にこんなクルマを持っていたら、また違った青春が送れたかも..."という甘苦い想いが記者の頭を過ぎる。最近人気の「軽キャンピングカー」は確かに魅力的だが、車両重量は重くなるし価格も高い。そこまで要らない、このハスラーで十分、という人は案外多そうだ。



エントリー・グレード「A」を除く4輪駆動のCVTモデルには、滑りやすい急な下り坂をブレーキ操作することなく一定の車速(約7km/h)で下れる「ヒルディセントコントロール」や、雪道やぬかるみでスリップが発生した車輪のみにブレーキを掛けてグリップしている車輪に駆動力を集中できる「グリップコントロール」といった「軽自動車初」の機能も搭載。「クロスオーバー風の見た目だけでは決してなく、本格的な走破性を持たせた」という。さらにAグレード以外のCVT車には「レーダーブレーキサポート(衝突被害軽減ブレーキ)」や、後続車に急ブレーキを知らせる「エマージェンシーストップシグナル」、 「ESP(車両走行安定補助システム)」「誤発進抑制機能」などの安全装備も付くそうだ。



「以前スズキにはKeiというモデルがあったんですけど、2009年に生産終了してしまいました。しかし雪国では今でも乗っていらっしゃる方が大勢いまして、そんな地方では車高が高い軽自動車の需要が多いんです」ハスラーを開発したことについて、スズキの方はそう語る。

ボディ・カラーが綺麗ですね。これらの色は市販モデルでも選べるのですか?

「今回展示させていただきました3色(ブルー・オレンジ・ピンク)はハスラーのために新色として設定されます」

もっと渋い色も用意されます?

「あとは他モデルと共通色になりますが、白・黒・シルバーはもちろん、カーキやブラウンなど、全9色にブラック・ルーフの2トーンを含めて11パリエーションをご用意致します。はじめはこんなにカラフルな色は考えていなかったんですが、社内の若い者や女性からこんな色も欲しい、とアイディアが出まして」

こういう個性的なクルマで、多くのボディ・カラーから選べるのは嬉しいですね。あの(オレンジ色の展示車に付いている)タープは、ショー用の小道具ではなく、実際に商品化されるのですか?

「色は異なりますが、実際に発売されます。他にもアクセサリー類はたくさん用意しています。ウチとしてはかなり頑張りました(笑)。通常はクルマの開発がある程度進んでからアクセサリーを企画するんですが、このハスラーではクルマと同時に開発を始めました」



見た目も装備も、Keiよりさらに楽しそうに見えます。

「実を言いますと、MINIのSUV(MINI クロスオーバー)を見たときにヒントが浮かびまして(笑)。便利で楽しい、しかも本格的な走破性能も備えている。そんなクルマになっていると思います」

パワートレインはターボもあるんですね?

自然吸気、ターボ、2駆(前輪駆動)、4駆、トランスミッションはCVTの他に5速マニュアルもご用意しています。ただし、ターボはCVTのみとなりますが」

マニュアルもあるのが個人的には嬉しいですね。でもKeiは「ワークス」まであったのに、ハスラーではターボのMTはないんですか。

「残念ながら。私もずっとターボ派だったんですが、でも今の自然吸気は、かなりよく走りますよ」

発売は近々?

「12月24日です。そして年明けにはバーンと広告を打ちます(笑)」

価格はワゴンRより高くなりそうですね?

「やはり、ちょっと高くなります。ですが、エネチャージが付かない代わりに価格を抑えたエントリー・グレードもご用意しますので」

ありがとうございました。発売を楽しみにしています。



個人的に注目しているのは、エネチャージもヒルディセントコントロールもレーダーブレーキサポートも付かず、シートのパイピングも省略されるエントリー・グレード「A」。ボディ・カラーは4色に限定されるが、2WD/4WD、5MT/CVTは自由に選べる。特にマニュアル派なら(上級グレードでもハイテク装備は付かないので)、これをベースにカスタムを楽しむのも良さそうだ。

その他、充分な装備を備えた「G」および「Gターボ」と、さらにディスチャージヘッドランプやアルミホイールなどを加えた豪華仕様の「X」と「Xターボ」という3段階・5種類のグレード展開となる。全グレードで4WDも選択可。5速MTは「A」と「G」に設定される。



スズキのブースには、このハスラーをベースに、後ろ下がりのルーフと寝かせたリア・ウインドウでクーペ風に仕立てた「ハスラー クーペ」も出展されていた。こちらはコンセプトカーということで、現在のところ発売予定はないそうだ。一見2ドアに見えるが、後部ドアのノブはCピラーに隠されている。全高はハスラーより35mmも低い。リア・シートの居住性は劣るだろうが、1人または2人で使うならそれほど困らないし恰好も良い。是非こちらも市販化を期待したいところ。ついでにターボ・エンジン+5速MTを設定して「ワークス」の復活も望みたい。スポーツ・グレードにこのスタイルは良く似合うはずだ。



"若者のクルマ離れ"を引き留めるため、安価なスポーツカーを企画するのも(大いに)結構だが、まずは運転免許すら持たない人達に向けて「クルマがある楽しさ」を提案することも大事だろう。スズキがかつて販売していたオフロード2輪車から「ハッスルする人」という意味の名前を受け継いだこの軽クロスオーバーは、「クルマっていいな」と思わせる魅力を、比較的手頃な価格で提供できそうな点において期待が持てる。お正月休みには是非販売店へ足を運び、気の利いた室内の使い勝手や楽しくなるデザインを、実際に確認されてみてはいかがだろう?
先行サイトは、以下のリンクからどうぞ。

スズキ ハスラー 公式サイト


By Hirokazu Kusakabe (Facebook)

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