【東京モーターショー2013】ダイハツの軽オープンカー「KOPEN(コペン)」について担当者に訊く!
ダイハツは、現在開催中の第43回東京モーターショーで軽自動車のオープンカー「KOPEN(コペン)」を発表。半年以内に市販化するという。開発を担当されている方にお話を聞いて来た。

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今のところはコンセプトカーということで「KOPEN future included」を名乗るこのオープンカーは、2012年8月に惜しまれつつ生産終了した「COPEN(コペン)」の後継となる。軽自動車初の電動開閉式ルーフ「アクティブトップ」を採用した先代に続く、2代目の新たな挑戦は「着せ替え」ができるエクステリア。骨格となる車体に複数のパーツで形成される樹脂製外板を取り付けるという構造を採用したことによって、この外板を異なるカラー・デザインのものに取り替えればエクステリアの"意匠"を"衣装"のように「着せ替える」ことが可能であるという。今回の東京モーターショーでは、"滑らかな流線形シルエットで街乗りが楽しくなる、スタイリッシュ&エモーショナル リアルオープンスポーツ"「KOPEN future included Rmz」と、"異素材質感で組み合わせたボディが存在感を発揮する、タフ&アグレッシブ 新感覚オープンスポーツ"「KOPEN future included Xmz」の2タイプを出展し、係員の手で着せ替え作業を実演して見せている。



フロントに搭載する「KF」型658cc直列3気筒ターボ・エンジンが、CVTを介して前輪を駆動。車体サイズはもちろん軽自動車規格に収まる全長3,395mm × 全幅1,475mm × 全高1,275mm。ホイールベースは先代COPENと同じ2,230mmと発表されている。開閉可能なルーフには先代同様、電動式の「アクティブトップ」を採用。165/50R17という軽自動車にしては立派なサイズのタイヤを履いていた。




ダイハツ・ブースで若き副主査の方にお話を伺った。

前回(2011年)の東京モーターショーに出展されていた「D-X」は、ほぼコペンの車体を使って仕立てられていたそうですが、今回は違うものになっているのですか?

「現在では当社の他のモデルも当時より新しくなっていますから、今の世代のコンポーネントを使っています」

D-Xの時は、こういうクルマを「提案」と仰っていました。今回はさらに進んで市販化前提となっているわけですね?

「前回のモーターショーでD-Xが好評だったので、市販化にGOサインが出ました」

発売はいつ頃?

「社長は半年以内と言っていますが、夏が来る前、春の終わり頃...じゃないでしょうか」

ということは、このコンセプトカーと平行して市販モデルもかなり開発は進んでいるのですね。

「かなり進んでいます」



価格についてはまだお話しできないとは思いますが、先代コペンのベース・グレードよりは高くなりそうですね?

「先代コペンも、あの値段ではかなり大変だったと聞いています。しかし、軽自動車で200万円を越えるわけには行きませんよね」

ということは、最後に発売された特別仕様車と同じくらい?

「いいセンじゃないでしょうか(笑)」

今回展示されている2タイプはこのまま両方発売されるのですか?

「例えばこれはドアハンドルがなかったりするので(笑)細部は異なりますが、ほぼこのまま市販されます」

インテリアのデジタル・メーターも?

「やりたいですね。標準では無理でもオプションで付けられるとか」




ボディはユーザーが簡単に着せ替えできるようになるのですか?

「今回の展示では短時間で着せ替えられるようにマグネットで付くようになっているんですけど、このままで市販は無理なので(笑)、こんなに簡単にはいきませんけど。でも販売店では可能になると思います」

RmzとXmzは同価格になるのでしょうか?

「外板パーツの点数が違うので、少し違ってくると思います」

同じ"コペン"でも、両タイプとも先代とはまるで雰囲気が違いますね。

「それは社内でも色々意見が出ました。"やっぱりコペンは丸くないと"という人もいましたし」

今回展示されている2つのデザイン以外にも、色々検討されたのですか?

「モデル化するところまで行ったもので、4〜5タイプありましたね。中には先代コペンのような丸いデザインもありましたよ」

先代もデザインそのものは今でも人気が高いと思うのですが、キープ・コンセプトにしなかった理由は?

「やっぱり、新しいダイハツを見せたかった、ということでしょう」

でも名前は引き継ぐんですね?

「軽(K)のオープン(OPEN)でコペンというネーミングは、トップの一声で決まったという経緯もあり、社内的には今でも思い入れがありますので」

エンジンはムーヴなど他のモデルに使われている直列3気筒ターボですよね。

「最高出力は64psに制限されますが、専用チューニングを施すことでフィール等が違ってくるはずです」

性能は期待してもいい?

「かなり凄いものになります(笑)」

トランスミッションはCVTのみ?

「マニュアルは台数が出ないので難しいですね...。パドルでシフトできますから、充分楽しめますよ。今ではフェラーリだってそうですし(笑)」




ボディ外板は、今後別のデザインが追加される予定があるのでしょうか?

「今のところはありませんが、でも社外のカスタム系のメーカーやショップの方々が色々と作ってくださると楽しいですよね。誰でも作れるように、必要な寸法データは全て公開します。中にはフルカーボンのボディを作る人なんかも出てくるかも知れない。軽くて凄いクルマが出来ますよ、きっと(笑)」

今回、同じ会場では西ホールの方でホンダが「S660」という、やはり軽自動車のオープンカーを出展していますが、やっぱりライバルとして気になります?

「軽のオープンカーという点では同じですが、でもコンセプトはだいぶ違うんじゃないでしょうか。なので、ライバルというよりもこういうジャンルを一緒に盛り上げて行けたらいいなと思います」

KOPENの方がここがイイ!と自信をお持ちのところは?

「やっぱりアクティブトップですね。あちらはミドシップでしょ。アクティブトップはFFじゃなきゃ無理ですし。あともちろん着せ替えできる楽しさとか。マニアだけのためのクルマではなく、間口を拡げたいと思っています」

ホンダは2015年発売予定としていて、まだルーフがどうなるとか、価格とか、明らかにしていません。先に発売して手の内を明かしてしまうことが不利になるとは考えませんか?

「いや、そういうことよりもですね。昔、"軽のABC"ってありましたよね(筆者注:1990年代前半に登場したスポーツ軽自動車、マツダ AZ1、ホンダ ビート、スズキ カプチーノという3台の頭文字を取ってこう呼ばれる)。あのとき、ダイハツは出遅れたので、今度は先陣を切りたいという思いが強いです」



ところで今回このKOPENは、タミヤとコラボレーションでミニ四駆を作りましたよね。あれはタミヤの方からアプローチがあったのですか?

「いいえ、うちの方からお話させていただきました」

ひょっとしてご自身がミニ四駆世代?

「開発には同期の者もいますが、『ダッシュ!四駆郎』に夢中になった世代です(笑)」

上の方にはすぐに理解をいただけました?

「いや、逆に分からないので、"ミニカー作ります!"って言っただけで通りました(笑)」

ありがとうございました。発売を楽しみにしています。



前回の東京モーターショーでは、KOPENの原型となったD-Xというコンセプトカーを手掛けた開発主査の方が、「モータースポーツにつながるという意味の"スポーツカー"ではありません」と仰っていた。しかし今回、KOPENは公式サイトではっきりと「スポーツカー」と謳っている。実車を見て、その意味が分かるような気がした。モータースポーツを感じさせるクルマだけがスポーツカーなのだろうか? という問い掛けの答えが、ダイハツの中で明確になったのだと思う。そのままレース参戦車のベースとなるようなクルマではなくても、「間口の広い、スポーツを楽しめる軽自動車」という方向性で十分、「スポーツカー」を名乗ってもいいじゃないか。そんな「軽のスポーツカー」を新しく定義付けしようという想いが強く表れている。その気持ちにおいて、後輪駆動の"ABC"の後で立ち位置が微妙にならざるを得なかった先代コペンよりも、吹っ切れているように思われた。もちろん、骨格ボディ構造や専用チューニング・エンジンの採用により、スポーツカーとしての性能にも自信があるらしい。"名車"となった初代の後を継いで、早くも2代目は"傑作"になりそうな予感。数年後の東京オートサロンで、様々なボディに着せ替えられた沢山のコペンが並ぶところを早く見たい。

新型コペン 公式プレサイト


By Hirokazu Kusakabe (Facebook)

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