マセラティ ジャパン、
マセラティ ジャパンは19日、東京都内で新型「ギブリ」を発表した。

「ギブリ(Ghibli)」とは、イタリア語で「アフリカ北部で吹くサハラ砂漠からの熱く乾いた風」を意味する言葉。その名前を持つ初代モデルは1966年に発表されたスーパー・グラントゥーリズモだった。2代目は1992年、当時の主力モデル「ビトゥルボ」をベースに製作された2ドア・クーペ。そして2013年、マセラティは野心的な4ドア・セダンでギブリの名前を復活させた。

現在マセラティでは、2012年には6,307台に過ぎなかった販売台数を、2015年までに5万台へ引き上げるという計画に基づいてニュー・モデルの発表を連発しているところだ。中でもギブリは、これまでのマセラティにはなかったサイズ・価格で新たな顧客層を獲得するという使命を帯びている。



ライバルはドイツ勢

全長4,970mm × 全幅1,945mm × 全高1,485mmというサイズは、BMW「5シリーズ」メルセデス・ベンツ「Eクラス」アウディ「A6」等と同じ、いわゆるEセグメントに属す。たった3年で販売台数を8倍に伸ばすためには、このクラスでドイツのライバルからどれだけ顧客を奪えるかに掛かっている、と言えるだろう。ギブリの武器はイタリアン・デザインによる内外装と、4ドア・セダンの中に「完全なスポーツカー」が感じられ「運転が楽しい」ところにあるとマセラティ ジャパンのファブリッツィオ・カッツォーニ社長は説明する。「個性」と「情熱」を感じさせることにおいては、クラスで比類なき存在。そう言われたら確かに異論を挟む余地はなさそうだ。しかも快適性や実用性、安全性は競合モデルと同等に備えているという。



V8並みの性能を発揮するV6ツインターボ

フロントに搭載するエンジンは「マセラティ・パワートレイン」が開発し、マラネロにあるフェラーリの工場で組まれるという、2,979cc60度V型6気筒直噴ツインターボ。最高出力410ps/5,500rpmと最大トルク56.1kgm/1,650-5,000rpmを発揮する。排気量の少ないV6エンジンでV8エンジンを搭載する競合車並みのパワー・トルクを絞り出していることが特徴だ。組み合わされるトランスミッションはZF社と共同開発した8速AT。スポーツ・モードを選択すればシフトに要する時間は僅か0.15秒。レバーまたはオプションの鋳造金属製パドルによるマニュアルシフトももちろん可能だ。通常の後輪駆動である「ギブリ S」に加え、「必要な場合にのみ」最大50%の駆動を前輪に与えるAWD(4輪駆動)システムを備えた「ギブリ S Q4」もラインアップされる。また、このクラスで唯一、メカニカル・リミテッド・スリップ・ディファレンシャルを標準装備し、油圧式パワー・ステアリングを採用していることも、スポーツカー並みの「運転の歓び」を実現するためであるそうだ。



ドアやボンネットはアルミ製

「安全を第一に考えて設計した」という車体はスチール製だが、軽量化のためにドアやボンネット等「ボディ上部の50%」にアルミニウムを採用。横方向に延びてボディを支えるダッシュボード・ストラットは軽くて強いマグネシウム製となっている。トランスアクスル・レイアウトではなくなったが、前後重量配分は50:50を維持。ちなみに車両重量は1,950kg(ギブリ S)と、BMW 5シリーズでいえば「550i」より10kg軽い程度。エンジンはV6でもボディ・サイズが少し大きいためだろう。

サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン、リアは「前後方向と横方向に動きを分けることができる」という5本アームのマルチリンク。18インチ・ホイールに前235/50ZR18、後275/45ZR18サイズのタイヤが標準だが、オプションで19〜21インチまで用意されている。下の写真右、ギブリ Sが履いていた19インチ・ホイールは、その名も「ポセイドン」。マセラティのエンブレムに描かれる「三叉の鑓」を武器として使う海神だ。



フロント・ブレーキには「マセラティが初めて世に送り出した」というデュアル・キャスト・テクノロジーによる軽量な360×32mmベンチレーテッド・クロスドリルド・ディスクと固定式6ピストン・キャリパー、リア・ブレーキは250×28mmベンチレーテッド・ディスクとブレンボ製固定式4ピストン軽合金製キャリパーの組み合わせを採用している。キャリパーの色は青・黒・銀・赤から選べる。




スティレ・マセラティによるスポーティなデザイン

歴代ギブリはジョルジェット・ジウジアーロ、マルチェロ・ガンディーニと錚々たるデザイナーがスタイリングを手掛けて来たが、3代目のエクステリアは社内デザイン・センター「スティレ・マセラティ」が担当。フロント・グリルの造形は1950年代の名車「A6 GCS」を参考にしているそうだ。2ドア・クーペ「グラントゥーリズモ」同様のフレームレス・ウインドウは、"4ドアのスポーツカー"らしさを感じさせる特徴の1つ。車内スペースを広くするためクラス最長のホイールベース(3,000mm)を採り、代わりにオーバーハングはできるだけ短く切り詰めたという。カッツォーニ社長によれば、これも「スポーツカーの条件」だそうだ。

前席左右を独立させた「ダブル・コクピット・レイアウト」のインテリアはレザーが標準。2トーンのダッシュボードからステアリング・ホイールの色まで、様々なカラーの組み合わせが選べる。カーボンまたはウッドのトリムによりスポーティにもエレガントにも仕立てることが可能だが、マセラティでは「予め選びやすいように11種類のパッケージを用意した」とのこと。センター・コンソールにはタッチパネル式8.4インチ大型ディスプレイと伝統のアナログ・クロックを装備し、音の専門家がギブリのために専用チューニングしたというイギリスのB&W社製オーディオがオプションで用意されている。



1,000万円を切るマセラティ

日本における販売価格は消費税込みでギブリ Sが940万円。BMW 550iより100万円も安い。4輪駆動のギブリ S Q4は1,010万円。こちらはアウディ S6より170万円も低く抑えられた。シリンダー数が2本少ないとはいえ、同等のパフォーマンスを考えるとライバル達よりお買い得といえるかも知れない。しかもイタリア産ならではの華と色気に惹かれる人は、我が国にも少なくないはずだ。実車を見ると自分の経済状態そっちのけで思わず「安い!」と感じてしまった。"日本で最も売れるマセラティ"になりそうなのに、東京モーターショーに出展のないことが非常に残念。詳しい情報は以下のリンクから公式サイトをご覧いただきたい。


マセラティ ジャパン公式サイト

By Hirokazu Kusakabe (Facebook)

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