トヨタは、11月20日から12月1日まで開催される第43回東京モーターショーの出展概要を発表した。

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まず今回の一押しと見られる「FCV CONCEPT」は、水素から作られる電気で走行し排出するのは水だけという燃料電池車のデザイン・コンセプト。実用性の高いセダン型を採用したボディは、全長4,870mm × 全幅1,810mm × 全高1,535mmと発表されており、ホイールベースは2,780mm。自社開発による小型軽量な新燃料電池スタックと、70MPaの高圧水素タンク2本を床下に搭載するという。水素を満充填するのにかかる時間は3分程度で済み、実用航続距離は500km以上。災害時における停電等の際にはクルマから外部に電源供給も可能で、その能力は一般家庭の使用電力なら1週間分以上になるというから頼もしい。フロントのラジエーター・グリル両側から後部に向かってボディ・サイドに流れるような特徴的なラインは、「空気から水への流れ」を表現しているとか。トヨタでは2015年に燃料電池車の市販を開始すると明言しており、このFCV CONCEPTに見られる技術やデザインはその方向性を示唆するものと考えられる。


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続いてユニークな1人乗りの3輪車「FV2」。トヨタによるとこれは「自動車技術が進歩した世界でも"Fun to Drive"が感じられる、未来の愛車を具現化したコンセプトカー」だそうだ。「直感で通じ合えるクルマ」とか、「ヒトとクルマがココロとカラダで通じ合う」と説明されても何のことか分からないが、つまりはこういうことである。まず、操縦はハンドルではなく、ドライバーが体重移動によって行うため「前後左右の直感的な運転操作が可能」になるという。これが「カラダで通じ合う」ということらしい。そしてクルマに搭載された音声認識や画像認識の機能は、ドライバーの声や表情から感情を推測し、蓄積されたパーソナル情報と照らし合わせて、その時のドライバーの状態に合わせた「お薦めの行き先を提案」してくれるという。クルマと「ココロで通じ合う」ことが可能になるというわけだ。

1人乗りでも全長は「iQ」並みの3,000mm。全幅は軽自動車より大きな1,600mm。全高はフードを閉じた駐車時には990mmだが、走行時にはドライバーはこれを開けて立って運転するため1,780mmとなる。ドライブトレインについての説明は特になし。何km/hくらいの走行速度を想定しているのか知らないが、色々と斬新というか、突っ込みどころ満載な乗り物と現時点では思わざるを得ない。研究テーマとして有用なことは認めるけれど、これが「未来の愛車」と言われても困る。


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お次はぐっと現実的な「JPN TAXI concept」。「みんなが乗りたくなる、そして笑顔になる。日本の街の風景を変え、日本ならではの"おもてなしの心"から生まれた次世代タクシーコンセプト」だそうだ。全長4,350mm × 全幅1,695mmという取り回しのいい5ナンバー・サイズのボディに大開口電動スライドドアを装備。室内空間の広さと優れた乗降性を実現するため、全高は1,700mmと高めに採られている。高齢者や子供も楽に乗り降りできるように地上高が低く設計されたフロアは段差も無くフラット。客室には「行先までのルートや料金目安といったお客様の知りたい情報を表示」する大型モニターが設置されているという。コンセプトはロンドン・タクシーのトヨタ流日本版といったところか。


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「NOAH CONCEPT」と「VOXY CONCEPT」は名前の通り、2014年年初に発売が予定されているという「ノア」および「ヴォクシー」の次期型プレビュー。「新開発の低床フロアにより、クラストップレベルの広い室内空間や優れた乗降性を実現」したそうだ。NOAH CONCEPTは全長4,695mm × 全幅1,695mm × 全高1,825mm。専用エアロパーツが装着された「エアロ仕様」のVOXY CONCEPTは少しだけ大きく、全長4,710mm × 全幅1,730mm × 全高1,825mmとなる。ホイールベースは現行モデルより25mm長い2,850mm。パワーユニットは2.0リッター直列4気筒エンジンの他、1.8リッター直列4気筒+電気モーターのハイブリッドがラインアップされるという。


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大人気のハイブリッドカー「アクア」をベースに、GAZOO Racingのテストドライバーがトータルチューニングを施したという「AQUA G SPORT」は、2013年11月下旬に発売が予定されているスポーツコンバージョン車。「アグレッシブさの中にも知的で躍動感のあるスタイルに、走りの楽しさとハイブリッド車ならではの低燃費を両立した」という。交換されたフロント・バンパーによって全長はノーマルのアクアより60mmほど長く、当然サスペンションにも変更が加えられているらしく全高は25mm低められている。


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3月のジュネーブ・モーターショーで公開された「86」ベースのコンバーティブル「FT-86 Open concept」は、ボディをフラッシュレッドに塗り替えて出展。当然今回は右ハンドルがベースになっている。シート表皮などインテリアの一部も変更されているようだが、これは"市販化に近づいた"と見てよいのかどうか、気になるところ。

相変わらず現実味の薄いコンセプトカーから発売間近の次期型市販車まで、トヨタ・ブースの出展車両はバラエティに富んでいる。テーマは前回同様「FUN TO DRIVE, AGAIN.」。いわゆる従来型の「FUN TO DRIVE」という価値観に留まらないトヨタの提案を、東京モーターショーに来場する人達が果たしてどのように感じるだろうか。特集サイトは以下のリンクからどうぞ。

トヨタ公式サイト:東京モーターショー2013


By Hirokazu Kusakabe (Facebook)

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