【MSJ2013】50年以上前に国際ラリーで入賞した「ダットサン」&注目のホットハッチ「マーチ NISMO」!
10月13日・14日に東京お台場で開催された「モータースポーツジャパン 2013 フェスティバル」の日産ブースには、魅力的な新旧2台の小型車が置かれていた。50年以上前に国際ラリーに挑んだダットサンと、あのニスモがチューンした注目のホットハッチ「マーチ NISMO」だ。

日産の国際的モータースポーツ初挑戦

可愛らしいカラーリングが施されたこの小さな4ドア・セダンは、210型「ダットサン "桜号"」。今から半世紀以上も前の1958年に、1万6,000kmという距離を19日間で走破してオーストラリア大陸を右回りに1周するという過酷なラリー「モービルガス・トライアル」に出場し、クラス4位に入賞した車両だ。一緒に参加した同型の「富士号」は見事クラス優勝を果たした。

2台は2011年に日産テクニカルセンターで、社内ボランティア・スタッフたちの手によってレストアされ、現在は当時のラリーに出場する前のような、美しい姿を見ることができる。


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車体サイズは全長3,860mm × 全幅1,466mm × 全高1,535mm。現行型「マーチ」より35mm長く、20mm高いだけだが、幅は130mmも狭い。排気量988ccから最高出力34ps/4,400rpmと最大トルク6,6kgm/2,400rpmを発生した「C型」と呼ばれる直列4気筒OHVエンジンが後輪を駆動する。

このオーストラリア1周ラリーにおける活躍によってダットサンの評価は海外でも高まり、同時期に輸出が始まったアメリカでも次第に受け入れられていくことになる。ちなみにこの、当時では無謀にも思えるラリー参戦は、「フェアレディZの父」として知られる片山 豊氏の発案だったと言われている。優勝した富士号のドライバーを務めた難波 靖治氏はその後、サファリ・ラリーなど日産の国際的なラリー参戦を監督として指揮し、1984年にはニスモの初代社長に就任された。


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日産ワークス・チームが手掛けたホットなマーチ

そのニスモが日産のコンパクトカー「マーチ」をチューンした「マーチ NISMO S」もこの日、日産ブース前に展示されていた。154万350円という価格で、12月に発売される予定だ。

エンジンは「ジューク」や「ウイングロード」で使われている1,498cc直列4気筒「HR15DE」型に、カムプロフィールや圧縮比、エキゾースト・システム、ECM(エンジン・コントロール・モジュール)などにファイン・チューニングを施すことで、最高出力116ps/6,000rpmと最大トルク15.9kgm/3,600rpmを発揮。日本向けマーチとしてはこのモデルだけに用意される5速マニュアル・トランスミッションで「自在に操る快感を味わえる」という。



ノーマル・マーチから大幅に向上したトルクに合わせて、車体各部はニスモのレースで培われた技術と経験を基に強化・剛性アップが図られた。足回りには専用のショックアブソーバーとスプリングを組み込み、スタビライザーを追加。16インチ・ホイールに装着される専用タイヤは205/45R16サイズのブリヂストン製「ポテンザ RE11」。ブレーキやパワー・ステアリングの設定もノーマルとは異なり、さらにステアリングのギア比までクイックにチューニングされているという。



ボディに装着された数々のエアロパーツは効果的なダウンフォースを発生させ、「ゼロリフト(揚力ゼロ)」を実現したという。フロント・バンパーの形状には「サーキットでSUPER GTシリーズを戦うGT-Rの空力ノウハウ」を投入しているそうだ。先代に比べ個性の薄まった現行マーチが、見事に低く勇ましく見える。パール・ホワイトのボディに黒いパーツと赤で入れられたアクセントを組み合わせたカラーリングのセンスも良い。



走行性能とは直接関係ないはずのインテリアにも、質感の高い様々な特別製パーツが装着され、標準モデルのマーチから大きく印象が変わっていた。NISMOのロゴが入ったスポーツ・シートは、サポートもクッションも程よくタイトで、国産コンパクトカーにありがちな成人男性にはちょっと貧弱に思える座り心地とは無縁。スピード・メーターは大胆に220km/hまで目盛りが刻まれており、本革とアルカンターラが巻かれたステアリング・ホイールや赤いタコメーターが"スポーツ心"を煽る。注目のマニュアル・シフトは前後ストロークが大きめなのがちょっと残念。クラッチ・ペダルも拍子抜けするほど軽いが、これなら渋滞でも(1.5リッター・エンジンの豊かなトルクもあり)苦にならないだろう。

硬派のスポーツカー乗りには物足りないかも知れないが、久しぶりにマニュアルに乗ろうというスポーツ・ドライビング復帰組の"リハビリ"にはこのくらいがちょうどいいかも。もちろん免許を取り立ての若者にもお勧めできそうだ。何しろニスモ監修なのだから、"教材"として間違いがないはず。カッコイイけれどやっぱりマニュアルは億劫だ、という人のためには、このエクステリアにノーマル・マーチの1.2リッター・エンジン+CVTを組み合わせたモデルも用意されている。



時代・目的は違えど、日産のスポーツ・マインドを感じさせる2台の小型車。最後に富士号&桜号のビデオと、マーチ NISMO公式ページのリンクをご紹介しておこう。興味を持たれた方は是非ご覧いただきたい。

日産公式サイト:マーチ NISMO


By Hirokazu Kusakabe (Facebook)


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