9月15日に群馬県高崎市の榛名湖周辺で開催されたクラシックカー・ミーティング「スプレンドーレ榛名」の会場から、前回の「外国車編」に続いて今回は懐かしい国産車をご紹介しよう。




台風も迫る雨の中、自走で現れたトヨタ 2000GT」。Autoblogでもこれまで何度もご紹介して来た、我が国初の本格グランツーリスモだ。1967年に当時の高級車「クラウン」2台分に相当する238万円という価格で発売された。その年の大卒初任給は2万6,200円だったというから、現在の貨幣価値に換算すれば1,850万円相当か。美しいフロント・フードの下に収まる直列6気筒DOHCエンジンの開発から車両の生産まで、ヤマハ発動機が大きく関わっている。生産台数僅か337台という「幻の名車」。




後に日産と合併しその名前が消滅したプリンス自動車が、1963年に発売した高級サルーン「グロリア スーパー6」。その名前が表す通り、1,988cc直列6気筒エンジンを搭載した2代目「グロリア」の上級グレードである。この「G7」型エンジンは日本製乗用車として初めてSOHCを採用した当時最先端のユニットで、翌1964年にはより小型の「スカイライン」に(無理矢理)積まれ、伝説を創ったあの「スカイライン GT」が誕生することになる。2代目グロリアはサイドだけでなく、フロントやリアにもクロームメッキのモールがボディを1周するように付けられていることから「ハチマキ・グロリア」なんて呼ばれているが、他のクルマたちが大きくなった現代に見ても堂々たる風格が感じられる。スーパー6の販売価格は1963年当時、119万円だったそうだ。大卒初任給は1万9,000円程度だったというから、今でいえば1,200万円以上。




1978年というスーパーカー・ブームの真っ直中に発表され、当時の子供達の心を踊らせた日本車、マツダの初代「サバンナ RX-7」。12A型2ローター・エンジンを搭載する...ということよりも、ヨーロッパ製スポーツカーに負けないすらりとしたスタイルとリトラクタブル式ヘッドライトが、実際に運転できるわけではない子供達には人気だった。発売当時のイメージカラーである「マッハグリーン」に塗られた写真のクルマは実に綺麗な状態で、とても35年も前のクルマとは思えない。オーナーの情熱と愛情が感じられる。赤い「Limited」のバッジは最高グレードの証だ。




1980年代に三菱自動車が販売していたFRスポーツ「スタリオン」。写真のクルマは2.0リッター直列4気筒ターボを搭載する「GSR-X」という上級グレードで、1982年製だそうだ。先のRX-7に負けず劣らず、ボディの塗装から樹脂製外装パーツ、窓枠のゴムにいたるまで、新車と変わらないほどのコンディション。しかもこちらは105万円という価格で売りに出されていた。走行距離は僅か3万3,000kmだとか。テクノロジーの発達がもたらす明るい未来が、無邪気に信じられていたあの時代を懐かしく想い出す方、お買いになってみてはいかがだろうか(お問い合わせは、以前「日野 コンテッサ」をご紹介した旧車ショップ「オートサークル」まで)。 『ダービー・スタリオン』通称「ダビスタ」というゲームがあったように、競馬がお好きな方なら「スタリオン」といえば「種牡馬」のことだと思うかも知れないが、三菱によれば「スター(星)」と「アリオン(ギリシャ神話に登場する名馬の名前)」を組み合わせた造語だそうだ(スペルも異なり、"stallion"ではなく"Starion"と綴る)。そんなエピソードも何となく80年代的。




スズキ・ブランドの新旧スポーツ・タイプ軽自動車。栗色に塗られた方は1971年に"鈴木自動車工業"から登場した「フロンテクーペ」。基本デザインはあのジョルジェット・ジウジアーロが手掛けたと言われているが、それをクーペ・スタイルに仕上げたのはスズキのデザイナー達だったそうだ。全長3m以下という今の軽自動車よりずっと小さなサイズだが、その中にあっても1,200mmという車高は当時最も低かったという。360cc直列3気筒2サイクル・エンジンをリアに搭載する。



そして象牙色のもう1台は、1993年に発売された「キャラ」。マツダがスズキ製のパワートレインを使って造り上げたスーパー軽自動車「オートザム AZ-1」のOEMとして、スズキから販売されていたバージョンだ。エンジンは「アルトワークス」や「カプチーノ」と共通の660cc直列3気筒DOHCターボをミドシップ・マウント。ドアは「メルセデス 300SL」と同じ上に開くガルウイング式。写真の車両には大型リア・スポイラーやフロント・バンパーなどのエアロパーツが装着され、さらにスーパーな雰囲気が増幅されている。全高はフロンテクーペよりさらに低い1,150mmしかない。




こちらの可愛らしい軽自動車は、1962年に発売された初代「マツダ キャロル」。前回ご紹介したフォードの「アングリア」と似た「クリフカット」と呼ばれるリア・ウインドウが特徴的。完全4人乗りを目指して設計されたキャロルで、後部座席のヘッドクリアランスと、リアに搭載するエンジンのフード開口部面積を両立するために採られたデザインだと言われている。エンジンは当時の軽自動車規格に合わせた排気量360ccながら水冷4ストローク4気筒。4ドアで3ボックス型セダンとしてデザインされたボディといい、小さいけれど"ちゃんとした乗用車"を志した風情が今となっては逆に愛らしい。




初代キャロル生産終了から20年近く経った1989年、スズキから供給を受けたパワートレインやプラットフォームを使い、マツダが内外装のデザインを手掛けた軽自動車としてキャロルの名前が復活。写真のクルマはその後継にあたる3代目キャロルをベースに、イタリアの小型車「アウトビアンキ A112」風に外装をカスタマイズしたクルマ。軽自動車ベースとはいえ、記憶の中のA112より少しだけ大きく感じるが、丸目の3ドア・ハッチバック・スタイルという共通したフォルムを上手く活かし、なかなかそれっぽく仕上がっている。ミラーやホイールなどの小物パーツにイタリア製の"本物"を使っているところがポイントだろう。グリルやテールランプなどはA112の純正パーツを流用しているのだろうか? オーナーの方がお忙しそうだったのでお話が聞けなくて残念。



この日は、1987年までに生産されたトヨタAE86型「カローラレビン」「スプリンタートレノ」が集まる「スプレンドーレ 86ピクニック」も同時開催。やっぱり"ハチロク"にとって、秋名山ならぬ榛名山は"聖地"なのだろうか。このイベントを主催する「伊香保おもちゃと人形 自動車博物館」には、人気コミック『頭文字D』に登場する豆腐屋のモデルになった、群馬県に実在した豆腐店の正面外観と、伝説の「秋名のハチロク」が再現されているそうだ。

次回は是非観に行きたい、あるいは自慢の愛車で出場してみたいという方は、以下のリンクから公式サイトをどうぞ。前回の外国車編も合わせてお読みいただければ幸いである。

スプレンドーレ 公式サイト

伊香保おもちゃと人形 自動車博物館


By Hirokazu Kusakabe (Facebook)

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