ボルボ、自転車との事故を回避・軽減する最新安全技術「サイクリスト検知機能」を導入!
ボルボ・カー・ジャパンは27日、XC90を除く2014年モデルに、自転車との事故を回避・軽減する最新安全技術「サイクリスト検知機能」を導入して販売開始すると発表。スウェーデンのボルボ・カー・セーフティセンターから、シニア・マネージャーとして安全技術の研究開発に取り組むヤン・イバーソン氏も来日し、説明会を行った。

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道交法上では自転車も車道走行が原則

昨今の自転車通勤ブームによる影響で増えているのが、車道を走る自転車。そもそも自転車は車道を走るべしと道路交通法で決まっているわけだが、これまで「ママチャリ」「シティ・サイクル」と呼ばれる軽快車に乗っていた人は大抵、自転車も走行可能な歩道があればそちらを走ることが多かった。ところが「エコ」や「健康」をキーワードに増えてきた自転車通勤を始める人は、通勤時間短縮と疲労軽減のためロードバイクなどのスピードが出るスポーツ自転車に乗る場合が多く、そうなると今度は危なくてとても歩行者と一緒に歩道など走っていられない。かといってまだまだ日本では道路に歩道でも車道でもない「自転車専用」区域が整備されていない場所も多いから、(法律通りとはいえ)自動車が走っている車道の端を走らざるを得なくなる。



翻って自動車を運転する立場から見ると、慣れない前傾姿勢でよろよろと車道を走る新米ロードバイク乗りは危なくて仕方ない。またロードバイク等に限らず、歩道が狭くて自転車が車道を通らざるを得ない道路だって非常に多い。信号や交通ルール(例えば左側通行など)を順守しない自転車乗りはお話にならないが、それらをきちんと守っていても、荒れて段差が多く落ちた物が放置されていることもある車道の端を走っているサイクリストが思いがけず進路を乱し、隣を走り抜けようとしていた自動車と接触するような事故は、避けたいけれどどうしても起こり得る。ドライバーにとっては視界の左端を走る自転車以外にも注意を払うべきことは沢山あるから、うっかり気付くのが遅くなることもあるだろう。双方にとって危険な状況が、今も路上のあちらこちらで起こっている。警察庁の平成24年度統計によると、交通事故における自転車事故の比率は2割以上を占め、そのうちの約8割が対自動車によるものだそうだ。



自転車との衝突を回避・軽減する新技術

こうした不幸な事故を減らすために開発されたボルボの新安全技術が「歩行者及びサイクリスト検知機能付追突回避・軽減フルオートブレーキ・システム」だ。似たような安全装置で、歩行者や前方の車両・障害物を検知するシステムは、今や軽自動車にも搭載可能になっているからすでにお馴染みだろう。ボルボでも以前から「シティ・セーフティ(低速用追突回避・軽減オートブレーキ・システム)」や「ヒューマン・セーフティ(歩行者検知機能付追突回避・軽減オートブレーキ・システム)として採用されている。今回ボルボはこれをさらに進化させ、車道を同方向に走行する自転車も検知する「サイクリスト検知機能」を追加。2014年型の各モデルに導入した。

このシステムは、フロントグリル内に組み込まれたミリ波レーダーと、フロントガラスに装着されたデジタルカメラおよび赤外線コントロールユニットで構成される。ロングレンジとワイドレンジという2種類の広いスキャンエリアを持つデュアルモード・レーダーは、前方の障害物を検知してその位置と物体までの距離を常に測定。高解像度デジタルカメラは車両、歩行者、自転車を識別。そしてコントロールユニットが交通の状況を常に監視・判断しているという。



サイクリスト検知機能は、ボルボによると「車両と同じ方向に走っている自転車が突然自車の進路内に入り、自転車との衝突が避けられないと判断した場合に、光と音による警告と同時にフルブレーキを作動させ、追突を回避または軽減するもの」だそうだ。この機能は4km/hから80km/hという幅広い速度で走行中に作動し、「車両速度50km/h以下で、自転車との相対速度15km/h未満の場合に追突を回避し、速度差が15km/h以上の場合は追突被害を軽減する」という(文末にご紹介する動画をご覧いただきたい)。

ただし検知できる自転車は「大人用の自転車で、地上70cm以上の高さにリア・リフレクターが装備されていることが必要」とのこと。リア・リフレクター(後方反射板)は夜間・トンネル内などを走行する場合は自転車に装備することが義務づけられている。明るいところしか走らなければ装備する義務はないが、少なくともボルボの前を走っているときには付けていた方が良さそうだ。

また、このシステムは「同じ方向に進む自転車を真後ろからのみ検知する」という。歩道を走っていたときと同じような気分で、車道に降りても右側を平気で逆走する自転車は言語道断。規則ではなく我が身を守るために、自転車に乗る方は何卒ご注意いただきたい。



ボルボの「人」を中心に考える安全性追求

これらの安全技術開発のため、ボルボでは1970年に発足させた独自の調査隊がこれまで4万件にも及ぶ実際に起こった事故について調査・研究を行っているという。そしてその目標は「2020年までに新しいボルボ車において、交通事故による死亡者や重傷者をゼロにする」こと。これを「ビジョン 2020」と名付け、その実現に向けて現在も研究・開発が進められている。

ボルボは安全。こう思っていらっしゃる方の中にも、現在世界中のクルマが採用している3点式シートベルトが、ボルボによって開発され、1958年に特許を申請された技術であることは知らない方も多いのではないだろうか。だがボルボでは「安全は独占されるものではない」との考えから、翌年この特許を無償で公開し、全ての自動車メーカーがこれを装備できるようにした。



「車は人によって運転され、使用される。従ってボルボの設計の基本は、常に安全でなければならない」これはボルボの創業者であるアッサル・ガブリエルソンとグスタフ・ラーソンの言葉である。ボルボの安全に対する考え方は「人」が中心にある。人は必ずミスをする。あなたがミスをしなくても、周囲の誰かがミスをするかも知れない。そういう意味では、現代の路上に不幸の萌芽は其処彼処に覗いていると言っても過言ではない。(財)交通事故総合分析センターの調べによると、四輪運転者の人的事故要因はその80%がドライバーの不注意によるものだという。交通標語の看板を立ても、交通安全講習を義務づけても、人の意識が変われば事故は減るかも知れないが、人が運転する限りミスはなくならない。ならばテクノロジーで、人の起こし得るミスを補えたらいい。自動車を製造・販売する会社の、社会的な責任の取り方の1つであると言えるのではないだろうか。

なお、サイクリスト検知機能はセーフティ・パッケージの一部として、2014年モデルの「V40」「S60」「XC60」「V70」「XC70」「S80」に搭載される。価格や仕様などの詳しい情報は以下のリンクから公式サイトをご覧いただきたい。

ボルボ・カー・ジャパン 公式サイト


By Hirokazu Kusakabe (Facebook)

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撮影:礒嶌まどか



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