先日はコンパクトカーの衝突安全評価についてご紹介したところだが、今回は三菱自動車が、「アウトランダー」の米国仕様車が、米国IIHS(道路安全保険協会)の衝突安全性評価において、最高評価となる"2013トップセーフティピック+"に認定されたことをお知らせしよう。

出足が好調だった「アウトランダー」であったが、リコール問題等で信用を低下させてしまったため、販売が激減してしまった。今回の安全評価を受けあらためてその安全性が再確認され、セールスが回復することを期待したいところだ。


IIHSの安全性評価は、乗員保護に関する衝突試験を行い、"good(優)"、"acceptable(良)"、"marginal(可)"、"
poor(不可)"の4段階で評価するものだ。

この評価で最高評価である"トップセーフティピック+"は、オフセット前面衝突、スモールオフセット衝突、後面衝突、側面衝突、ルーフ強度の5つの試験の内、4つの試験で"good(優)"、残る1つの試験で"acceptable(良)"以上の評価を得ることが要件になっている。


今回写真で紹介しているのが、スモールオフセット衝突という、非常に過酷な試験だ。従来オフセット前面衝突試験と違い、電信柱などに衝突した際を想定した、25%のオフセット衝突である。

なぜ過酷かという理由は、車の衝突した衝撃をフロント全面で吸収するのが最も効率であるが、スモールオフセットはフロント部のたった25%で吸収しなければならないのだ。実際に電信柱やガードレールなどの支柱に衝突する事故の場合は起こりうる衝突なので、テストとしては非常に意味があるテストである。

車両は写真のように無残な状態になってしまっているが、乗員のスペースに到達しない範囲でその衝撃を見事に吸収している。


先ほどの写真ではその安全性能のすばらしさが分かりにくいので、今回2013年モデルのうち、スモールオフセット衝突で最低ランクの"poor"評価となってしまったゴールドの車両と「アウトランダー」の比較写真を用意した。外見からでは写真のようにゴールドの車両では、乗員が窓から飛び出てしまったりフロアの前部がつぶれてしまったりしていることが伺える。


車内を見るとフロアの前部がつぶれることで、乗員の足へのダメージが大きくなることがお分かりになられるだろう。写真左のゴールドの車両では衝突による車両の変形により、足が挟まって、場合によっては自力で脱出ができない状態になってしまう。一方、goodの評価を受けた「アウトランダー」は写真右のように足が挟まるという状態が回避されている。

2013年5月には、同社の「RVR」の米国仕様である「アウトランダースポーツ」が"2013トップセーフティピック+"に認定されており、続いての高評価に衝突安全性の面で三菱自動車の評価が高まるのは間違いない。

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