日産三菱自動車は、2011年に折半出資して設立した合弁会社「NMKV」による共同開発の軽自動車「日産 デイズ」および「三菱 eKワゴン」を6日に発売した。

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NMKVとは、軽自動車の企画開発に特化した、業界初の日本メーカー同士による合弁会社。今回発売された日産 デイズと三菱 eKワゴンはその市販第1弾モデルで、生産は岡山県倉敷市にある三菱自動車の水島製作所にて行われる。2014年初頭には「スーパーハイトワゴン・タイプの新型軽自動車」が第2弾として登場する予定だ。



トヨタ 86」と「スバル BRZ」の関係に似て、日産 デイズと三菱 eKワゴンは車体・パワートレインなどその大部分のコンポーネントを共有する。違いはフロントのバンパーやグリルとボンネットの形状、ヘッドランプ、ホイールまたはホイールカバーのデザイン、そしてシート生地など、内外装の一部に留まる。黒いメッシュ状のグリルで角張ったシャープなデザインを採用するデイズに対し、eKワゴンはボンネットのエッジも丸く処理され、グリルは2本のバーがヘッドライトから滑らかにつながるソフトな印象。"顔"のイメージは随分異なり、上手く造り分けされていると言えるだろう。軽自動車のライバル・メーカーたちに倣って、この標準モデルの他に両車ともデザイン・テイストの異なる別バージョンがラインアップされており、大型クロームメッキ・グリルや切れ長のディスチャージ・ヘッドライトを持つそれらのモデルは日産が「デイズ ハイウェイスター」、三菱は「eKカスタム」を名乗る。内装のカラーも標準モデル系がアイボリーであるのに対し、こちらの"カスタム系"はブラックだ。



先代eKワゴンよりも全高を70mm引き上げ、ホイールベースを90mmも延長したという車体サイズは、全長3,395mm × 全幅1,475mm × 全高1,620mmでホイールベースが2,430mm。日産・三菱ともに全車共通だ。ダイハツ ムーブと全高も含め外寸はまったく一緒だが、ホイールベースは25mm短い。

エンジンは三菱製の軽自動車用で、新世代の「MIVEC」659cc3気筒DOHC12バルブ。自然吸気仕様は圧縮比の違いにより2種類のチューニングを使い分け、最高出力はどちらも最高出力49ps/6,500rpmだが、アイドリング・ストップの付かない前輪駆動モデル(最廉価グレード)とアイドリング・ストップ付き4輪駆動モデルに積まれる圧縮比10.9のバージョンは最大トルクが6.0kgm/5,0000rpmであり、減速時には13km/h以下になるとエンジンを停止する新しいアイドリング・ストップが付いた前輪駆動モデルでは、圧縮比が12.0に設定され最大トルクは5.7kgm/5,500rpmとなる。最上級グレードには最高出力64ps/6,000rpmと最大トルク10.0kgm/3,000rpmを発揮するインタークーラー・ターボ付きユニットが搭載される。JC08モード燃費は販売の主流となりそうなアイドリング・ストップ付き自然吸気前輪駆動のモデル(装備の違いで各種有り)が最良で、ライバルの「ワゴンR」や「ムーブ」を凌ぐ29.2km/リッターを達成。ターボの4輪駆動モデルでも22.6km/リッターを記録するという。トランスミッションは三菱が「INVECS-III CVT」、日産では「エクストロニックCVT」と呼ぶ副変速機付きの無段変速のみの設定となる。



装備の面でライバルたちと差を付けるものといえば、軽自動車で初めて採用された「アラウンドビューモニター」だろう。ボディのフロント、リア、サイドの4箇所に4つのカメラを設置し、これらから送られる映像を合成処理してルームミラーに内蔵されたディスプレイに表示することで、空から見下ろしているような視点で周囲を確認することが出来る。ただしこれは日産 デイズの一部グレードのみ搭載される機能で、三菱 eKワゴン・eKカスタムでは代わりに車両後方の映像がルームミラーに映し出される「リヤビューモニター付きルームミラー」が(一部グレードに)採用されている。

そしてもう一つ、ユニークな装備は(これも一部グレードに搭載される)タッチパネル式オートエアコン。タブレット端末のように直感的な操作が可能というだけでなく、「滑らかな表面は掃除もしやすい」というあたり、主な購買層をかなり研究した成果が窺える。



価格は、日産 デイズがエントリー・グレード「J」の106万7,850円から、「ハイウェイスター Gターボ」4輪駆動モデルの156万7,650円まで。三菱はeKワゴンのエントリー・グレード「E」の105万円から、eKカスタムに設定されるターボ・モデル「T」の4輪駆動154万6,000円まで。基本的なグレード構成は両社ともほぼ共通だが、同クラスのグレードであっても装備が微妙に異なる。例えば自然吸気の最上級グレード同士で比較すると、日産 デイズ X(122万100円)は前述したアラウンドビューモニターが標準装備されるけれどホイールはスチール製でホイールカバー付き、搭載されているスピーカーはフロントのみの2個(オーディオは両社とも全車非装備)。同クラスの三菱 eKワゴン G(124万円)では、リヤビューモニター付きルームミラーになるがアルミホイールと4個のスピーカーが標準で装備されているなど。メーカーに対するイメージだけでなく、デザイン、価格、装備を総合的に比較して、好みのモデルを選ぶ必要がありそうだ。




現在軽自動車の国内シェアは、ダイハツスズキが約3割。続くホンダが約2割となっている。日産と三菱は共同で残り2割の獲得を狙い「4強の一角」を目指すという。日産 デイズ、三菱 ekワゴン&eKカスタムの詳しい情報については、文末のリンクから公式サイトをどうぞ。ビジネス面から見た"共同開発"に興味がおありなら、是非NMKVのサイトもご覧になってみることをお勧めしたい。ちなみにNMKVの、NはNissan、MはMitsubishiを意味するというのはすぐに分かるとして、KVは「Kei Vehicle」の略だそうだ...。

日産 デイズ

三菱 eKワゴン

三菱 eKカスタム

NMKV公式サイト

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