【レポート】「ナンバーの自動読み取りは違反だ」 人権擁護団体がロス市警を提訴
ロサンゼルス郡保安官事務所(以下LASD)とロサンゼルス市警察(以下LAPD)は、 ナンバープレートを自動で読み取るカメラを導入し、犯罪捜査に役立てている。しかし、犯罪とは関係のない一般市民のナンバープレートも読み取られ、そのデータが収集されていることから、このような行為はプライバシーの侵害にあたるとして、米国最大の人権擁護団体である米国自由人権協会が、LASDとLAPDを訴えた。

LASD やLAPDが導入しているカメラは、1分間に1000台以上の車のナンバープレートを自動で読み取ることができ、収集したデータは逃走犯の捜索や、盗難車の発見などに役立っている。現在、LASDは固定型47台、パトカー搭載型77台、LAPDはパトカー搭載型100台を使用しているという。また、ロサンゼルス以外の警察もこのようなカメラの導入が進めており、全米の警察の71%が活用しているそうだ。

カメラがとらえたナンバープレートや、撮影された日時や場所といったデータは、LAPDで5年、LASDでは無期限で保存されている。米『ロサンゼルスタイムズ』紙によると、米国自由人権協会・南カリフォルニア支部と、米非営利団体の電子フロンティア財団は、情報公開法に基づき、LASDとLAPDに対して1週間分のデータの提出を求めたが、両当局は「捜査関係資料」を同法のもとで公開する必要はないとの理由から提出を拒否。同協会と同財団は、犯罪とは関係のない一般市民の情報の保存がプライバシー侵害にあたるとして、当局を訴えるに至ったという。特に米国自由人権協会は、カメラによるナンバープレートの読み取りが「監視国家」のみならず「記録保存国家」につながるとして、かねてから公に疑問を呈していた

米国自由人権協会の主張は、果たして認められるのか。今後の裁判の行方に注目したい。

By Jonathon Ramsey
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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