【ビデオ】コルベット・レーシングが初採用した画期的な後方用レーダーシステム
レースカー用に生み出されたテクノロジーが、その後市販車に応用されるのは特別なことではないが、死角の確認用として市販車に使われているシステムが、レースカーに取り入れられたという珍しい例をご紹介しよう。

後続車が接近する状況をレーダーで感知し、ディスプレー画面に必要な情報を表示するというこのシステムを、先週末に米フロリダで開催されたセブリング12時間耐久レースで、ゼネラル・モーターズ(GM)のモータースポーツチーム、コルベット・レーシングが初めて採用した。リアにあるレーダーセンサーが最大で32個の物体(つまり車)を感知し、Core i3のCPUとLinux 搭載のカスタムPCで解析する仕組みで、夜間や悪天候の中での走行もある耐久レースなどに最適だという。



このシステムを開発したPratt&Miller社のエンジニア、クリス・ハモンド氏は「後続車の数やそれぞれ車との車間距離、また、後続車が接近してくる速度や、自身の車よりも速いクラスの車かどうかといった情報を、ドライバーがモニターを見て瞬時に判断できる」と説明している。

上の画像からは、視界が悪い中でもレーダーが後続車を感知していることが分かる。車間距離や後続車の接近速度をドライバーが判別しやすいよう表示は、記号や色を使って工夫。色は接近速度に応じて変わり、黄色は自身の車と同じ速度の車、緑は遅い車、赤は接近してくる速い車を示している。記号内にラインが入るのは、接近してくる車が自身の車より速いクラスに属するとソフトウェアが判断した場合だ。これは、アメリカン・ル・マン・シリーズでGTクラスをプロトタイプカーが追い越す場合など、クラスの異なる車の混走レースで役立つだろう。画面の左右で点滅する大きな矢印は、自身の車を追い抜いていく車があるというサインだ。画面左側の目盛は、後続車が自車と何秒分離れているかを示している。


同社によれば、現状でこのようなレース用システムを開発している会社は他にはなく、将来的に他チームへの技術提供も計画しているそうだが、システムの値段は未定だという。

このシステムが作動している様子はビデオで確認できる。映像は2本あり、1本目はレーダーからの情報を純粋に映したもの(音声は入っていない)。2本目は、コルベット・レーシングのドライバー、トミー・ミルナーの視点で撮影された映像で、このシステムが実際にどのように使われるかが見ていただけるだろう。

それでは早速2本のビデオをチェックしてみよう。





By Jeffrey N. Ross
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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