テスラは受難続き!? 『トップギア』に対するテスラの訴えがまたまた棄却
テスラモーターズがBBCの人気番組『トップギア』を名誉棄損で訴えていた問題で、英控訴裁判所昨年の判決を不服とし、控訴していたテスラ側の訴えを棄却した。テスラの訴えが棄却されたのはこれで3度目。テスラは、番組が「ロードスター」がバッテリー切れを起こしているような偽りのシーンを制作し、テスラを不当に中傷していると主張していた。

事の発端は、2008年に放送されたロードスターのインプレッション。番組のテストドライバーが、日常的というより、むしろレースに近いような激しい走り方でロードスターを試乗し、アクセルワーク、直線スピード、コーナリングやハンドリングなどをチェックした後、ロードスターの航続可能距離はメーカーの言う200マイル(約320km、公式サイトでは394km)以上ではなく、55マイル(約88.5km)しかないと発言したのだ。

判事は「番組内で例えそうした発言があったとしても、分別のある視聴者は、通常のドライビングにおける航続距離がメーカーの提示する距離より短いなどとは判断しない」として、テスラ側の主張を退けた。

また、テスラ側の弁護団は「番組で使われたコメントは意図的で、ロードスターの購入を検討している客を惑わすものであり、名誉が傷つけられた。結果、米国と欧州で売上が伸びずに17万1000ドル(約1644万円)の損失を被った」としていた。しかし判事はこれも認めず、視聴者は『トップギア』が行ったテスト走行と一般のドライビングが異なるのを判断できるとし、「名誉棄損には当たらない」と述べた。

つい最近、米『ニューヨークタイムズ』紙が掲載したテスラ「モデルS」の試乗記を巡る騒動では、デタラメの記事による損失は1億ドル(約96億円)になるとテスラのCEOが語ったばかり。試練の続くテスラの今後が気になるところだ。

By Jon LeSage