2月23日・24日の2日間、国内最大級の規模を誇る旧車イベント「ノスタルジック2デイズ」が神奈川県のパシフィコ横浜で開催された。出展車両の中から、まずは "クラシックカー" と呼ぶにはやや早すぎる気もする、初代「マツダ サバンナ RX-7」をご紹介しよう。まるで新車のような状態にフルレストアされていた極上の1台だった。

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「フルレストア」とは、古いクルマのエンジンを降ろして機関を全て分解・修理し、再び組み上げ新車状態に近付ける "復元作業" のことをいう。もちろんボディは一度剥離した上で錆や凹みを修復して新しく塗り直し、内装も分解してから徹底的に洗浄、破れたシートや内張は張り直す。恐ろしく手間と時間と費用が掛かることから、これまでは貴重なクラシックカーと認定される主に1960年代くらいまでのクルマがその対象となることが多かった。もちろん、完成した車両には当時の新車価格の何倍もの値段が付く。それだけの価値がある、と評価が定まっているクルマだから、フルレストアされるわけだ。

広島県に複数店舗を構えるis GROUP(井原自動車)は、そんなクラシックカーのフルレストアも手掛けているが、今回のノスタルジック2デイズにはそれより新しい、けれど当時を知る人にとっては同じくらい価値がある、国産スポーツカーを新車並みに仕上げて並べていた。その中から今回は、マツダが1978年に発売したロータリー・エンジン搭載スポーツカー、「SA22C」型と呼ばれる「サバンナ RX-7」をご紹介したい。



その後三代続いた(今のところ、である)「RX-7」の初代モデルであるSA22Cは、1970年代にモータースポーツでも活躍した「サバンナ GT(輸出名:RX-3」)」の後継として登場。その流麗な(当時の)日本車離れしたスタイルは、海外では「プアマンズ・ポルシェ(貧乏人がポルシェの代わりに買うクルマ)」などと陰口を叩かれたりしたものの、いわゆるスーパーカー・ブーム真っ直中の日本では子供たちにも大人気。厳しい排ガス規制や第二次オイルショックという時代の中、本格的でしかも買いやすい価格のスポーツカーの誕生は大きな反響を巻き起こした。国産車では「トヨタ 2000GT」以来、量産車で初めてリトラクタブル式ヘッドライトが採用され注目を集めたが、マツダの人々は当時の運輸省から認可を得るため、「昼間は格納しておくと空気抵抗が減り、燃費が向上するので環境に優しい」という "口実" を用意していたそうだ。

そんなフラットなノーズの下後方に収まるエンジンは、排気量573cc×2ローターの自然吸気「12A」型。最高出力130ps/7,000rpmと最大トルク16.5kgm/4,000rpm(当時はグロス表示)を発生した。小型軽量なロータリー・エンジンの特性を活かし、前後の重量配分は2名乗車時で50.7対49.3という理想的なバランスを達成。フロントがストラット式、リアはワットリンクを持つ4リンク・リジットの足回りは前任車のサバンナ GTと比べて操縦安定性が飛躍的に向上したという。そんな素性の良さもあり、1979年のデイトナ24時間レースでは初参戦ながらクラス優勝に輝いている。



今回is GROUPが出展していたサバンナ RX-7は、昭和58年式4月に初登録された、いわゆる中期のモデル。リア・ウインドーに誇らし気に "LIMITED SLIP DEF" と書かれたステッカーが貼られているように、LSDは装着されているが、サイド・ウインドーは手動式となる「GT」というグレードだ(バッジは「GT-X」となっているが)。30年間で走行距離は6万6,000km。ワンオーナーの元で大切にガレージ保管されていた極上車だったが、モーターショーで展示するため1年9ヶ月掛けてフルレストアされたという。

もちろん機関は「全部バラして組み上げ」、ボディは純正カラーのグレー・メタリックで再塗装されている。インテリアは「状態が良かったので張り替えたりせず、傷んでいたところを直しただけ」で済んだそうだ。すでに入手が困難なパーツもあるそうで、「新品が手に入らないパーツはオリジナルをきれいにして」再利用。「バラしたパーツをきれいにしてから再び組み付けようとしたら、合わなくなってもう一回やり直したり」という苦労もあったとか。is GROUPには販売店だけでなく、整備・メインテナンスを請け負う「is カードック」や、板金・塗装・レストアを専門とする「is ボディ」があり、その2店舗を「行ったり来たりして」完成したそうだ。

ドアを開けて内装を見せていただいたら、ダッシュボードなどの樹脂製パーツに劣化や変色はまったく見られず、とても30年前に製造されたクルマとは思えない。かといって明らかに直したという形跡もないので、自分かクルマが時代を超えてしまったような、何だか奇妙な気分になってくる。オリジナル表皮のシートやステアリング・ホイールの革も綺麗な状態。なんとオーディオも純正品が搭載されていた。マフラーはワンオフで製作したというものが装着されているそうだ。



販売価格は「今回のイベント限定で」299万円。「普段はもっと高く出している」と仰っていたので後から公式サイトを見てみたら、348万9,999円となっていた。当時の強烈な憧れが心に今でも焼き付いている方にとっては、決して高すぎるということはないだろう。新車の時の記憶を持ったまま、今このクルマを見ても、過ぎてしまった月日の長さを思わされて落胆する、ということはないはずだ。

気になる方は以下のリンクからis GROUPのサイトをご覧いただきたい。次回は隣に置かれていた "R32型" 日産 スカイライン GT-Rをご紹介する予定。


is GROUP OFFICIAL HP:マツダ サバンナ RX-7 GT E-SA22C

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