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アストンマーティンが23日に発表した4ドア・スポーツカー「ラピードS」について、先日のアメリカ版記事がご好評いただいたので、今回は改めてさらに詳しくご紹介しよう。

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2009年のフランクフルト・モーターショーにおいて発表された「ラピード」は、イギリスの高級GTメーカー、アストンマーティンが20年ぶりに復活させた4ドア・モデル。今回新たに同社のフラッグシップ「ヴァンキッシュ」から「AM11」型と呼ばれる最新の自然吸気V型12気筒エンジンを譲り受け、81psものパワーアップを遂げると同時にフロント周りのデザインを大きく変更。車名にも高性能を示す頭文字が加えられ「ラピードS」に進化した。

これまで他の2ドア・モデルと同様に上下2分割されていたフロント・グリルは、バンパー・レベルによる分断がなくなり1つに統合。限定生産のスーパーカー「One-77」を思わせる大型グリルが与えられた。これは単に見た目の迫力を増すためだけではなく、特許申請中の「キーストーン」構造によって衝突時には後方に動くように設計されているそうで、新しいボンネットとバンパーや搭載位置が低められたエンジンなどと組み合わされることで、ヨーロッパにおける最新の歩行者保護のための法規に対応したそうだ。これらの設計によってアストンマーティンは、「プラスティック製のグリルや、ボンネットから前に突き出したバンパーなどの採用を回避」し、「デザインの純粋性を守り抜いた」という。でも、ナンバープレートはどこに付けられるのだろうか...?

大きく変更されたフロントに対し、リア側はトランクリッドの「フリップ」と呼ばれるスポイラー形状が手直しされた程度。これにより高速走行時のリフトが抑制されたとのこと。「世界で最も美しい4ドア車」と言われる(実際は5ドア・ハッチバックだけれど)エレガントなスタイルは、ディテールも "弄り壊される" ことなく、しっかりと維持されている。




フロントミッドに搭載される自然吸気V型12気筒エンジンは、WEC(FIA世界耐久選手権)に参戦しているレースカーから、完全CNC加工の燃焼室や軽量中空カムシャフトなどの技術を「ダイレクトに移植」することによって、性能と燃料効率の最適化が図られたという新開発のAM11型。一足先に新型ヴァンキッシュでも採用されている、アストンマーティンの新世代主力エンジンだ。排気量は従来のラピードと変わらず5,935ccのまま、最高出力が477ps/6,000rpmから558ps/6,750rpmへ大幅向上。最大トルクも61.2kgm/5,000rpmから63.2kgm/5,000rpmに増強されている。特に低回転域におけるトルク特性の改善が図られており、4,000rpm以下では4.0kgm、2,500rpmで5.1kgmも増大しているそうだ。このパワーアップによって新しいラピードSは従来型のラピードに比べ、0-100km/h加速が5.2秒から4.9秒へ短縮、最高速度は303km/hから306km/hに伸びている。さらに新型エンジンでは搭載位置が19mm低くなっているため車体の重心も低くなり、「旋回時のノーズの反応は、明らかにより軽快」になっているという。おまけに燃費(欧州複合モードで約7.0km/リッター)やCO2排出量も改善されているとのこと。



トランスミッションは従来通り6速AT「タッチトロニック2」を車体後部に積むトランスアクスル・レイアウト。センター・コンソールに装備されたガラス製セレクター・スイッチとステアリング・ホイール奥のアルミ製パドルシフトで操作し、マニュアル・ギアボックスの設定はなし。カーボンファイバー製プロペラシャフトを介して伝えられたV12エンジンのパワーを後輪に伝える。20インチ軽合金製ホイールはシルバー塗装が施された20スポークが標準だが、オプションでダイヤモンド切削仕上げの10スポークなど各種選択可能。フロントに245/35ZR20、リアが295/30ZR20サイズのブリヂストン・ポテンザを履く。

走行条件に合わせて自動的にサスペンションのセッティングを変化させる「ADS(アダプティブ・ダンピング・システム)」は、これまでの「ノーマル」と「スポーツ」の2段切り替えから、新たにヴァンキッシュ同様「トラック(サーキット向け)」モードが追加された。アストンによれば、「ノーマル・モードでは贅沢なGTカーであったラピードSが、スポーツもしくはトラック・モードを選択することで、よりシャープなスポーツカーへと瞬時に切り替わります」とのこと。4ドア・モデルにも「トラック」モードを用意したことが、ラピードSに対するアストンマーティンの自信の表れだろう。



インテリアに関しては基本デザインに変更はないが、今回アストンマーティンとしてはこのモデルで初めて、赤と黒のデュアルトーン穿孔レザーをオプション設定した(上の画像)。豪華なキャビンの仕様は他にも各種レザーやウッド・パネルから選べるが、それでもお気に召さないという方向けに「Q by Aston Martin」というカスタマイゼーション・サービスが用意されており、「素材と色の組み合わせなどを、ほぼ際限なく選択できる」そうだ。ボンネット内側の遮音材やフロント・ウインドー・カウルの設計見直しなどにより、車内はこれまで以上に静粛性が向上。大人2人が座れる後部座席はボタン操作で簡単に折りたため、ラゲッジ・スペースを3倍に増やすことが出来る。トランク内には専用の傘まで装備されているが、灰皿とライターは「喫煙パック」というオプション扱い。1,000ワットのバング&オルフセン製「BeoSound」オーディオ・システムは標準装備だ。

シャシーは他のアストンマーティン同様、押し出し接着アルミ製のVH構造。ボディ・パネルにはアルミニウム、マグネシウム合金、複合素材が使用されている。車体サイズは流石に堂々たるもので、全長5,020m × 全幅2,140mm(ドアミラーを含む)× 全高1,350mm。外装にはフロント・スプリッター、リア・ディフューザー、ドアミラー・カバー、リアランプ・インフィルなどがカーボンファイバー製となる「カーボン・エクステリア・パック」が今回新しく用意された(下の画像)。ホイールベースはヴァンキッシュより249mm長い、2,989mm。車両重量はラピードより40kg増加して、1,990kgと発表されている。



フラッグシップ・モデルのヴァンキッシュとシャシーやパワートレインは基本的に共通で、カーボンファイバー製ボディの代わりに大人2人が充分座れる後部座席とそのためのドアが備わる、"家族持ちのためのアストンマーティン"、ラピードS。ファミリーカーとしてもスポーツカーとしても使える、最高に贅沢な1台と言えるだろう。価格は来月に予定されているオーダー受付開始に先立ち、後日発表されるそうだ。日本ではラピードが2,299万5,000円で販売されているので、それよりは高くなると思われる。"後ろに家族を乗せたいけれど「パナメーラ」は街で見ることが多くて..." と思っていらっしゃる方、1度イギリス車もご検討されてみては?


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