フェラーリの「跳ね馬」やメルセデス・ベンツの「スリー・ポインテッド・スター」をはじめとする自動車メーカーのエンブレムには、ブランドの哲学や理想が込められていることが多い。というわけで、今回は「エンブレム当てクイズ」を用意してみた。どのメーカー/ブランドのものか、お分かりだろうか?

自動車メーカーのエンブレムやロゴマークは時代によって変わるので、今回の出題の中には現在使われていないものも混ざっている。ただし、あまりにマイナーなブランドやとっくの昔に消滅した自動車メーカーは避け、現在でも比較的よく知られているメーカーに限定したつもりだ。


まずは現在の日本で買える有名ブランドから。メーカー名を消すと案外分かりにくいかも?

問1


問2


問3


問4



次は、現在の日本では正規ディーラーによる販売は行われていないが、世界的に見れば依然として大規模な自動車メーカーから。

問5


問6



こちらもかつては日本でそれなりに人気のあった輸入車ブランドだった。

問7


問8


問9


次は最近まで日本で販売されていたのだが、ちょっと馴染みが薄いかも。

問10



ここから少々難易度が上がる。ノー・ヒントで。

問11


問12


問13




解答編

答1:アストンマーティン



イギリスの高級車メーカー。社名の由来は創立者の1人であるライオネル・マーティン大尉が、イギリス・バッキンガムシャーで開催されたアストン・クリントン・ヒルクライムで優勝したことから。1914年にこの社名に改められた。創立は前年の1913年、というから今年でなんと100周年になる。エンブレムは古代エジプトで崇拝されたスカラベという黄金虫の羽根をモチーフにしたと言われている。

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答2:スマート



メルセデス・ベンツと同じダイムラー社に属する超小型車ブランド。1994年、当時のダイムラー・ベンツと時計会社スウォッチによる合弁会社として設立された「MCC(マイクロ・カー・コーポレーション)」を前身とする。ロゴ・マークは、タイヤやステアリング・ホイールを表す「円」と、スマートのこれから進む方向を表現した矢印を組み合わせ、先進性を表現しているそうだ。

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答3:シボレー



アメリカの自動車会社GM(ゼネラル・モーターズ)創業者でありながら社長の座を追われたウイリアム・C・デュラントが、レーシング・ドライバーのルイ・シボレーと共に1911年に創立。デュラントはシボレーを成功させてGMの株を取得し、GMの経営に返り咲く。と同時にシボレーはGMの1ブランドに。"ボウタイ"と呼ばれるロゴの由来については、デュラントがパリのホテルで見た壁紙からヒントを得たとか、新聞の広告から思い付いたとか、スイス生まれのルイ・シボレーがスイス国旗の十字を基にしたとか、諸説有り。

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答4:ジャガー



ウイリアム・ライオンズらによって1922年に創立された「スワロー・サイドカー・カンパニー」を前身とするイギリスの自動車メーカー。 動物のジャガーが跳び掛かろうとしている姿を横向きにデザインした「リーパー」が現在のブランド・ロゴだが、それでは易し過ぎるので敢えてクルマのフロント・グリルに付けられているエンブレムから出題させていただいた。

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答5:ヒュンダイ



1967年に創業した、韓国の自動車メーカー。初期はフォード車のノックダウン生産、1970年代になると三菱自動車のクルマをベースに自社ブランドのモデルを生産し、1990年頃から自社開発の自動車作りを始めた。2001年に日本市場にも参入するが2009年に撤退(バスは今でも販売している)。ロゴ・マークのデザインはHyundaiの頭文字と、地球を表す楕円を組み合わせたもの。Hの文字は「スピード感」を表現すると同時に「人が握手している姿」をシンボライズした形状になっているそうだ。

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答6:オペル



ドイツ、フランクフルト近郊のリュッセルハイムを本拠とする自動車メーカー。アダム・オペルが1863年に創業し、1899年から自動車の製造を始めたという歴史の古いメーカーの1つだ。1931年にGMの傘下となった後、ヨーロッパではフォルクスワーゲンに対抗する多くの中・小型車を生み出している。稲妻をモチーフとしたロゴ・マークは、チームワークと結束、強さ、近代化、テクノロジー、エレガンス、ダイナミックなどのコンセプトを表しているという。

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答7:ランチア



裕福な家庭に生まれ、レーシング・ドライバーでもありエンジニアとしての研鑽も積んだヴィンチェンツォ・ランチアが1906年、イタリア・トリノに設立。先進的な自動車造りと高い品質を特徴としていたが、時にそれが採算度外視となり経営が悪化。1969年にフィアット傘下となる。その後も「ストラトス」「デルタ・インテグラーレ」などの名車を生み特にラリーでは大活躍したことから根強いファンは多い。しかし親会社のフィアットがクライスラーと統合させたがっており、ブランド消滅が囁かれている。「ランチア」とはイタリア語で槍という意味もあるそうで、このエンブレムはその槍と旗、そして4本スポークのステアリング・ホイールを組み合わせ、楯の中に収めたデザイン。実は2007年に変更されてしまったのだが、ここでは敢えて日本でもランチア・ブランドが親しまれていた時代のものを取り上げてみた。

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答8:ローバー



ジョン・ケンプ・スターレーとウイリアム・サットンが1878年に創業した自転車製造会社「スターレー&サットン」を前身とする。そのヒット製品「ローバー安全型自転車」の名前を採って社名を変更。1904年に自動車の製造に乗り出す。1967年にレイランド・モーターズに買収され、翌年には多くのイギリス自動車ブランドと一緒にBLMC(ブリティッシュ・レイランド・モーター・カンパニー)に統合。後にローバー・グループと改称したため、日本ではあの有名な「ミニ」が「ローバー・ミニ」として販売されていた時期もある。その後、買収した様々な親会社により、グルーブに属する「MINI」「MG」「ランドローバー」などのブランドが切り売りされた結果、「ローバー」の名前で生産されるモデルは消滅。現在ではランドローバーとともにインドのタタ・モーターズが商標を所有している。ちなみに "ローバー" とはroveする者、つまり走り回る者という意味で、エンブレムは七つの海を自由に駆け巡るバイキングの帆船が描かれている。


答9:サーブ



スウェーデンの航空機メーカー、SAABの自動車部門として1947年に設立。独自色の強いクルマ造りで、日本でも一時期は特に「カタカナ職業」と呼ばれる人たちから人気を集めたが、1990年にはGMの傘下へ。その親会社であるGMが2009年に経営破綻した後は様々な企業・思惑に翻弄された挙げ句、2011年に破産申請。2012年には日本と中国の複合投資会社が出資するベンチャー企業、ナショナル・エレクトリック・ビークル・スウェーデンが買収、EVメーカーとして復活させる、という発表があった。エンブレムはギリシャ神話に登場する、強さの象徴である鳥獣グリフィンをデザインしたもの。

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答10:ダッジ



ダッジ兄弟がカナダで創立した自動車部品メーカーが前身。1914年に自動車生産を開始する。1928年からクライスラーの傘下へ。「優れた信頼性」を表す雄羊は1930年代初めにフード・マスコットとして使われ始め、ピックアップ・トラックの「ダッジ・ラム」という車名にもなっている。このエンブレムが使われていたのは1990年代後半から2010年まで。現在、アメリカ本国では「ラム」が独立したブランドとなっており、雄羊のマークもこちらに使われている。ダッジ・ブランドのロゴは文字とストライプを組み合わせたものに変更された。

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答11:いすゞ



覚えておいでだろうか。2002年に乗用車の製造販売から撤退してしまった、いすゞ自動車の、1974〜1991年に使用されていたロゴ・マークである。2つの柱は「お客様とともに伸びゆくISUZU」「社会との調和のもとに伸びゆくISUZU」を象徴しているそうだ。創業は1916年。東京石川島造船所と東京瓦斯電気工業が自動車製造を企画したことに始まったという。1922年にはウーズレーA9型国産第1号車を完成。国内の自動車メーカーの中では最も古い歴史を持つ。いすゞ自動車という名前になったのは1949年から。「117クーペ」や「ジェミニ」など、1960〜80年代には乗用車でも数々の名車を生み出している。

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答12:ケーニッグセグ



自動車業界とはまったく関係のない経歴を持つクリスチャン・フォン・ケーニッグセグが、「理想のスポーツカー作り」という5歳の頃からの夢を叶えるために1994年に創立したスウェーデンのスーパーカー・メーカー。2005年に「CCR」というモデルで市販車世界最高速度記録を樹立したことから一躍話題となる。エンブレムはケーニッグセグ家に12世紀から伝わる紋章を基に、クリスチャンの幼馴染みだったグラフィック・デザイナーが制作したものだとか。

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答13:デ・トマソ



アルゼンチンの政治家の息子として生まれ、何不自由なくレーシング・ドライバーなどして暮らしていたアレハンドロ・デ・トマソは、父の死と政変によって財産を失い、イタリアに渡る。そこで知り合った大富豪の娘と結婚。彼女の出資によりデ・トマソ・アウトモビリを設立する。当初は自動車メーカーというよりも、レーシングカー・コンストラクターに近かったが、1963年から市販スポーツカーの製造を開始。1971年にはフォードと提携してミドシップ・スポーツカーを発売する。この「パンテーラ」は何度か大掛かりな改良を加えながら20年以上もの間生産が続けられ、デ・トマソの代表作となった。2004年にアレハンドロが死去すると会社は解散。エンブレムはアルゼンチンの国旗カラーである白と水色をベースに、古代エジプトの女神イシスを表す象形文字を組み合わせたデザイン。アレハンドロは「妻イザベルのイニシャルだ」とも言っていたらしい。現在は商標権を取得したフィアット出身のイタリア人実業家が新生デ・トマソとして新型車「ドーヴィル」の発売を準備中。変更された新エンブレムにはイシスもアルゼンチン・カラーも見当たらない。

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さて、いくつお分かりになっただろうか? メーカー名を聞けば、「ああそういえばこんなエンブレムだった」と思い出されたのではないだろうか。もし今回が好評だったら、次回は歴史上のブランドやマイナー・メーカーのエンブレムも含め、難易度高めに設定して、再び読者の皆様に挑戦したい。


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