【ビデオ】今年50周年を迎えるランボルギーニが、
昨日ご紹介したポルシェ911」と同じように、ランボルギーニは自動車メーカーとして今年、創立50周年を迎える。というわけで、その歴史をぎゅっと凝縮しつつこれからの未来も感じさせる「公式記念ビデオ」が公開されたので早速ご紹介しよう。間もなく発表される予定の「記念モデル」も "チラ見せ" されているのでお見逃しなく。

先日ビデオでもご紹介したトラクターや、業務用エアコン、ボイラーなどの製造販売によって財を成したイタリア人実業家フェルッチォ・ランボルギーニは大のスポーツカー・マニアでもあった。数々の高級スポーツカーを乗り継いだ後、1960年頃に彼は祖国イタリアが輩出した気鋭のメーカーからクルマを1台購入する。言わずと知れたフェラーリだ。フェルッチォがフェラーリのロードカーを手に入れてから、自身の名前を冠したスーパー・スポーツカーを世に送り出すに至るまで、その件に関してはいくつもの虚実入り混じった面白い逸話が伝えられている。ご存じの方も多いと思うが、そのいくつかをご紹介してみよう。



この頃のフェラーリ・ロードカーといえば、レースカー・ベースであることが最大のウリ。快適性や信頼性は重要視されていなかった。そんなフェラーリの品質に満足しなかったフェルッチォは、エンツォ・フェラーリに自分の意見を伝えようとする。これはまあ、事実らしい。それに対するエンツォの対応としては、「フェルッチォがマラネッロまで出向いたにも拘わらず、会ってもくれなかった」「会ってくれたけれど、田舎者にウチのクルマの魅力は分からない、と鼻で笑われた」「あなたはトラクターにでも乗っていればいい、と侮辱された」など、様々に伝えられている。これに腹を立てたフェルッチォは自身が所有するフェラーリに独自の改造を施し、モデナ近郊の高速道路や峠道で走って来るフェラーリを待ち構えては勝負を挑み、すべて勝利した、なんていうヒロイックな伝説もあるようだ。ともあれ、12気筒にDOHCヘッドを載せたとも言われるその改造フェラーリが、いわばランボルギーニの開発車両第1号となり、数年後、フェルッチォは「フェラーリを凌ぐクルマ」の市販化に乗り出したわけだ。



また、そんな「負けじ魂」編エピソードとは別に、もう1つ、こんな話もある。ある日フェルッチォが自分のフェラーリを修理しようとクラッチのパーツを取り寄せたところ(何しろフェルッチォは、人が見ている前でフェラーリに乗り込む時には決まって派手にホイール・スピンさせながら発進して見せたそうだ)、その部品が自社で製造しているトラクターと同じメーカー製で、なのに十倍以上の価格が付けられていたことを知り、パーツ1個でこれなら、高級スポーツカーを丸ごと作って売れば大きく儲かるのでは、と閃いた...という「ビジネス・チャンス」編だ。



そんなエピソードの真偽の程はいずれにせよ、フェラーリとの出逢いが契機となり、フェルッチォは1963年8月3日、フェラーリの本拠地と同じエミリア=ロマーニャ州内の、マラネッロから僅か30kmほど離れたサンターガタ・ボロニェーゼに「アウトモビリ・フェルッチォ・ランボルギーニ」社を創立する。すぐに同年のトリノ・ショーではプロトタイプ「350GTV」を発表し、翌年市販モデル第1号として「350GT」を発売。まったくレーシングカーとは関係のない、なのにロードカーとしては超過剰なV型12気筒エンジン搭載の高級スポーツカー、つまり、いわゆる "スーパーカー" の萌芽がここに誕生したというわけである。



今回公開された映像は1分少々の短いものだが、フェルッチォの横顔や創業当時のファクトリー(フェルッチォは日本を訪れ、ホンダなどの工場を見学しそれを参考にしたと言われている)、1970年頃と思われるたくさんのV12エンジンとそれをミドシップ・マウントする「ミウラ」の製造ラインから、移り変わってカーボンファイバー製ボディが並ぶ現代の先進的な工場内部、そして「400GT」「カウンタック」「ガヤルド」など歴代モデルの走行シーンと、2012年に発表された「アヴェンタドール J」「ウルス」のアンベール場面に、高級レザーのインテリアや12気筒エンジンが組立られる様子などが組み合わされ、見応えのある映像に仕上がっている。そして最後にヘッドライトの光でシルエットを浮かび上がらせるクルマこそ、どうやら今年中に発表されるという「50周年記念モデル」らしい。

新春に相応しい、ゴージャスで御目出度いビデオなので、お屠蘇片手に是非ご覧いただきたい。



さて、ここから先は余談である。もう20年くらい前のことになるが、筆者の知人の1人が自転車でヨーロッパを旅行中、北イタリアの国道脇で偶然、あのファイティング・ブルのマークを掲げた巨大な建物を見付けたそうだ。怒られるかな、と思いつつも門をくぐって建物に近づき、この中でカウンタックが作られていたのか...と感慨に耽っていたら、警備員のような男性がこちらに向かって歩いて来た。慌てて出て行こうとする知人を呼び止めると、彼は手に持っていた当時の市販モデル「ディアブロ」のカタログを見せ、「ほら、このクルマとお前の自転車、同じ色だろ。よかったらこれ持っていけ」と知人に言い、そのカタログを渡してくれたそうである。そのとき知人が日本から持って行ったツーリング用自転車のフレームは綺麗な青色で塗られており、そのカタログに写っている「ディアブロ SV」のボディ・カラーも「ルマン・ブルー」と呼ばれる明るい青だった。

何となくフェラーリやマセラティでは有り得そうにない、これもランボルギーニならではのエピソードという気がしないだろうか。




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