2012年のF1世界選手権は、過去のチャンピオン経験者が6人も参戦し、全20戦の中で8人もの優勝者が誕生するという、稀に見るシーズンだった。だから当初は今年のF1から特に激しい戦いが繰り広げられたベスト5レースをご紹介しようと思っていたのだけれど、やはり来期以降の活躍に期待する意味でも、"この人のベスト5レース" に予定を変更したい。もちろん、小林可夢偉選手である。


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まずは第5位から。決勝レース結果は10位に終わったものの、やはり第3戦中国GPを挙げたい。このレース、前日の予選で可夢偉はセバスチャン・ベッテルフェルナンド・アロンソジェンソン・バトンキミ・ライコネンという歴代チャンピオンたちを押さえて4番手のタイムを記録。2番手のルイス・ハミルトンがギアボックス交換によるペナルティで5グリッド降格したため、決勝レースは3番グリッドから臨んだ。しかし前座レースの車両から洩れたというオイルがちょうど可夢偉のグリッド上に残り、その影響でスタートの出足が伸びず。1周目で7位まで順位を落としてしまう。さらに予選で順位がよかったことからタイヤ交換の作戦を多くのドライバー達と同じ3回ストップに設定したのだが、これが結局上手く行かず、最終的にはチームメイトを含む2回交換作戦のドライバーにも抜かれてしまった。それでも1人で走っているときには、1989年の中嶋悟以来となる、日本人ドライバーによるファステスト・ラップを記録。レース運びさえ上手くやれば速さはある、という期待を持てた。


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第4位は、15番手スタートながら6位でレースを終えた第18戦アブダビGPだろうか。つまり、中国GPと逆のパターン。マシンは決して速くなかったが、タフなレース運びで手堅く順位を上げた。このレース、スタート直後に複数台で接触事故があり、これに巻き込まれずにすんだ可夢偉は1周目で10位にジャンプアップ。タイヤ交換を1度済ますとそのタイヤを上手くマネージメントしてしぶとく走り抜き、KERSやクラッチに問題を抱えていたというマシンを6位に導いたのだった。


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第3位は、ジェンソン・バトンやニコ・ロズベルグを相手にぎりぎりのオーバーテイクを見せてくれた第5戦スペインGP。前日の予選第2ラウンドで可夢偉はマシンに油圧系のトラブルが発生し第3ラウンドに出走できず、10番手に終わる。だがルイス・ハミルトンが降格になったため、決勝レースは9番グリッドからスタートした。30周目、セバスチャン・ベッテルに「イエロー・フラッグ無視」のドライブスルー・ペナルティが科せられ、可夢偉は8位。33周目にバトンを抜いて7位。35周目にはハミルトンがタイヤ交換のためピットへ戻ったから可夢偉は6位。そして61周目、コーナーの飛び込みでロズベルグのイン側を刺し、これで5位。このレース、優勝はなんと、2,940万ポンド(約40億円)の持参金でウイリアムズのシートを買ったことがシーズン前に話題となったパストール・マルドナド。大金と勝ち星の両方を持ち込んでくれるのだから、少々(?)問題があってもチームは彼を切ることができないわけだ。


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そして2位は第10戦ドイツGP。雨の予選で出遅れ13番手に終わった可夢偉だったが、同僚のセルジオ・ペレスが他車を妨害したとして5グリッド降格になり、決勝レースは12番グリッドからスタートする。序盤の混乱を避け、少しずつ順位を上げた可夢偉は1回目のタイヤ交換を他車より遅らせ、33周目にはマーク・ウェバーをオーバーテイクして7位。さらに46周目にニコ・ヒュルケンベルグを仕留めて6位。タイヤがもたないメルセデスのミハエル・シューマッハが3回目のピットインに向かうと5位に上がりその順位でゴール。しかしレース後に2位のベッテルが20秒加算というペナルティを受けたため、4位に昇格した。この時点で自己最高リザルト。次は表彰台、と誰もが思った。


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やはり1位は、我々の記憶に鮮烈に残る第15戦日本GP。ここまで可夢偉は、予選で上位グリッドに着くことがあると決勝レースで不運に見舞われ、ポイント獲得圏内でゴールしたレースは中盤グリッドからしぶとく上げていった結果ということが多かった。だが地元日本ではそれが上手く噛み合う。予選は4番手タイムだったがジェンソン・バトンがギアボックス交換のペナルティで5グリッド降格したため、可夢偉は路面コンディションの良い3番グリッドから決勝レースに臨み、さらに素晴らしいスタートを決めていきなり2位へ。鈴鹿を沸かせた。1回目のタイヤ交換を終えた後も実質2位でコースに戻ったが、まだピットインしていないトロロッソのマシンに押さえられてタイムを失い、それが響いてフェリペ・マッサに逆転されてしまい3位となる。レース終盤はより新しめのタイヤを履くバトンに後ろから猛追されるがこれを抑え切り、そのポジションのままゴール。ついにシャンペン・シャワーを浴びた。ジャン・アレジの計らいにより、表彰台の上から日本語でファンに伝えたメッセージと、観客席から沸き起こった「カムイ・コール」を我々は決して忘れることはないだろう。2013年は残念ながらレギュラー・シート獲得を諦めることになった小林可夢偉だが、今後もF1に残り続け、得意のアグレッシブな走りとタフなレース運びでさらに素晴らしい結果を残し、今回ご紹介した「ベスト・レース」を上書きしてくれることを願いたい。



2012年F1世界選手権、各グランプリのリポートはこちらからどうぞ。



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