市販されないのは何とも惜しい! 2012年に発表されたコンセプトカー人気ベスト5
昨日に引き続き今回も、今年各地のモーターショーに出展されたコンセプトカーの中から、読者の反響が大きかった5台をご紹介したい。前回は「間もなく市販されそうなクルマ」だったが、今回はちょっと市販化の望みが薄そうな、だがこのままお蔵入りは何とも惜しいクルマたち編、である。

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まずはイタリアの名門カロッツェリアであるザガートが、BMWとのコラボレーションによって製作した「BMW ザガート・クーペ」とそのオープントップ・モデル「BMW ザガート・ロードスター」。ベースは開閉式ハードトップを備える「Z4」だが、ザガートはそのBMW自慢のアルミニウム合金製フルオートマティック・リトラクタブル・ハードトップを大胆に取り払い、クーペにはテールエンドまで伸びやかに続く固定ルーフを与えて美しいファストバック・クーペに仕立て、またロードスターでは簡便なソフトトップに変更することでそれを収納するシート背後をすっきりと仕上げた、文字通り古典的なロードスター・スタイルへと変貌させている。彫りの深いフロント・フェイスといい、流麗かつアグレッシブなデザインは、もうこのまま市販できないのなら、次期Z4は原田則彦氏(ザガートのチーフ・デザイナー)にお任せしてしまったら? とBMWに進言したくなる。


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さてお次は、ルノーが重い腰を上げて伝説的なフレンチ・モータースポーツのブランド「アルピーヌ」復活をついに宣言したコンセプトカー「A110-50」だ。その車名は1973年に世界ラリー選手権初代チャンピオンに輝いた名車「A110」が、今年で誕生から50周年を迎えたことを意味する。もっともこのA110-50は純粋なレースカーとして設計されたもので、鋼管チューブラー・フレーム構造のシャシーはミドシップ・マウントされた3.5リッターV型6気筒エンジンともども、実はルノーのワンメイク・レース用車両「メガーヌ・トロフィー」からの流用。とはいえこのクルマは言ってみればアルピーヌ復活を知らせる打ち上げ花火であり、市販されるモデルはイギリスのスポーツカー・メーカー、ケータハム共同開発による全くの別物になることがすでに発表されている(それほど "ハードコア" なクルマにはならないそうだ)。そちらに対する期待も高まるが、このA110-50もイタリアやドイツのスーパーカー、レースカーには決して似ていない、独自の個性が魅力的。


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プジョーパリ・モーターショーに出展した「Onyx」も注目を集めた。不思議なデザインのカーボンファイバー製ボディには、ル・マン24時間レース用マシン「908」から3.7リッターV型8気筒ディーゼル・ツインターボ・エンジンを移植。レースカー同様ミドシップ・マウントされ、6速シーケンシャル・ギアボックスを介して600馬力のパワーを後輪に伝える。さらに電気モーターとリチウムイオン・バッテリーを組み合わせた「ハイブリッド4」と呼ばれるシステムが搭載されており、こちらは回生エネルギーを使って加速時に80馬力の力を前輪に供給するそうだ。車両重量は僅か1,100kgなので、パワー・ウエイト・レシオは1馬力あたり2kg以下という、市販化をまったく考えていないのをいいことにフランス人がやりたい放題、という感じのスーパーカーだ。シートと一体化しているダッシュボードは、古新聞をリサイクルした新素材「ニュースペーパー・ウッド」製とか。絵に描いた餅とはいえ、プジョーの非現実的なコンセプトカーは、パリには欠かせないショーの華。同デザインのスクーターも同時に発表された


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だが今年最も大きな反響を呼んだコンセプトカーは、実はまだ実体がない。カリフォルニア州パサデナにある美術大学、アート・センター・カレッジ・オブ・デザインの学生Ondrej Jirecさんが、2015年のランボルギーニを想定してデザインした「ランボルギーニ・ペルディゴン・コンセプト」の3Dイメージ画像である。「ペルディゴン」とは、ランボルギーニの伝統に則り、有名な闘牛の名前から採ったそうだ。彼が学んだこの大学のトランスポーテーション・デザイン学科は、多くのカー・デザイナーを輩出していることで有名。かつてピニンファリーナのチーフ・デザイナーを務め、フェラーリの限定スーパーカー「エンツォ」を手掛けた日本人デザイナー、奥山清行氏もここの卒業生だ。近い将来、Jirecさんのデザインしたクルマが現実世界の道を走り始めることだろう。ランボルギーニももちろんいいけれど、出来たら日本の自動車メーカーに就職してくれると、色々と面白いことになりそうなんだが。


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そして最後はぐっと身近に感じられる1台、アメリカ・クライスラーのカスタマイズ・パーツ部門、モパーが手掛けたイタリアの小型車「フィアット 500 ビーチクルーザー」。ビーチクルーザーとは、アメリカ西海岸のサーファーたちが、ビーチを移動するために使う乗り物として改造または製作した、一般的には自転車のこと。そんなサーファー文化を取り入れてカスタムされたフィアット 500Cである。艶消しダーク・グレーに塗られたボディはフェンダーがワイドに拡げられ、245サイズの極太ピレリPゼロ・タイヤを履く(履かされる)。アルミのパーツや赤いレトロなホイール、チークウッド製ルーフ・キャリアが何とも絶妙な雰囲気を醸し出している。サーファーが乗るカスタムカーといえば、鮮やかなオレンジ色やミント・グリーンあたりで塗りたくなる気もするのだが、もうそういうセンスは本場ではイケてないらしい。これまで紹介したコンセプトカーに比べると造りは現実的ではあるのだが、このクルマはあくまでもカスタムの提案なので、"深い"ホイールにワイド・フェンダーという、こんな状態のまま市販されることはまずないだろう。

2013年は東京モーターショーが開催される年。果たして日本の自動車メーカーは、1年後にこうして取り上げたくなるようなコンセプトカーをどれだけ見せてくれるだろうか? まだ発売されていない理想のスーパーカーに、せめて初夢でドライブできることを願って、それでは皆様よいお年を。


今回ご紹介したコンセプトカーについての詳しい記事はこちらから。

BMW ザガート・クーペ
BMW ザガート・ロードスター
アルピーヌ・ルノー A110-50
プジョー Onyx
ランボルギーニ・ペルディゴン
フィアット 500 ビーチクルーザー

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