読者と選んだ! Autoblog版「カー・オブ・ザ・イヤー」国産車編、大賞決定!
12月23日まで読者の皆さんから投票を受け付けていた「Autoblog版カー・オブ・ザ・イヤー国産車編」。大賞は11月20日に発売されたばかりの、このモデルに決定した。

投票してくださった読者の方は全部で535人。そのうち最も多い34%の票を獲得したのが「マツダ アテンザ」だった。

実は投票開始直後から、今回は輸入車編以上に接戦で、当初リードしていたのは「スバル BRZ」であり、アテンザは2位だった。それが途中からBRZを抜いて首位に立つと、そのまま徐々に票差を広げて行き、最終的には2位に48票の差を付けて大賞に輝く。そして2位はというと、実はBRZではなく、ある時点から急に票を伸ばしてきた「トヨタ 86」が全体の25%、133票を獲得し、兄弟にしてライバルのスバルを下した。BRZは20%の票を獲得、つまり26票差で3位となる。そこから僅か1%の差で「マツダ CX-5」が4位。我々Autoblogライターの間ではなかなか評価が高かった「日産ノート」は全体の1%しか票が入らず、5位に終わった。


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思えば4月に発売されたトヨタ 86はすでに街でも多く見掛けるようになり、発売されたばかりのアテンザに比べるとやや新鮮味が落ちていたという点で不利だったかも知れない。逆にアテンザはまだ納車待ちの方も大勢いらっしゃるようで、期待値が高い分、有利だったとも考えられる。我々のAutoblog版カー・オブ・ザ・イヤーは前回も書かせていただいたように、今年発売された「最も優秀なクルマ」ではなく「最も注目のクルマ」を選ぶものだから、発売から8ヶ月も経てば注目度が少しばかり下がってしまったとしても仕方がない。それでもBRZと共に2位・3位に入ったのだから健闘したとも言える。この時代に新規開発されたFRスポーツカーは、充分インパクトが大きかったということだろう。ただ、輸入車編では3月発売(ワールド・プレミアはなんと2010年)の「ランドローバー レンジローバー イヴォーク」が大賞を受賞しているわけで、1年経たずに注目されなくなる程度のクルマなら、そもそも2位にだって入らないはず。


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そんなトヨタ 86とスバル BRZを押さえて大賞に輝いたアテンザは、2011年の東京モーターショーに出展されたコンセプトカー「雄(TAKERI)」のデザインをよくぞここまで量産車に落とし込んだと感心させられる美しいスタイルと、クリーンディーゼル「SKYACTIV-D」エンジンの搭載が話題になった。しかし、思えばアテンザは、クルマ好きの関心を呼びやすいスポーツカーでもなければ、動力性能が格段に優れているわけでもない、車型から分別すれば "単なる" 前輪駆動の4ドア・セダンとそれから派生したステーションワゴンに過ぎないのだ。しかもニッチ狙いの少量生産モデルでもなければ、モータースポーツ等で活躍した伝統・歴史に頼るわけでもない。そんな、日本のメーカーの、世界中で大量に販売するために開発された主力製品が、これだけクルマ好きから注目と支持を集めることが異例と言えるのではないだろうか。「カローラ」や「アコード」はどうだったろう? 4輪駆動やターボという "飛び道具" を備える「レガシィ」だって、これほど注目されたことがあっただろうか? 



"セダンなんて退屈だ、と誰が言った?" TVCMに使われているキャッチコピーだが、アテンザが我々を惹き付ける理由は、この言葉に集約されているように思える。「販売価格250~350万円の前輪駆動のセダン」この、ありふれた持ち札にも関わらず、"ありふれた持ち札なんて誰が言った?" とばかりに、技術力とデザイン力を最大限に絞って真っ向から勝負した、マツダに票を投じたくなる人が多くても不思議ではない。来年はアテンザが選考対象となる「日本カー・オブ・ザ・イヤー」や「RJCカー・オブ・ザ・イヤー」の結果が楽しみだ。


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さて、出足好調だったにも関わらず、スバル BRZは3位に終わった。意外に大きくなってしまったトヨタ 86との差は、ひょっとしたらオーナーの数、つまり販売力の違いによるものかも知れない。以前、スバルの方にお会いしたとき「販売台数でトヨタ 86を意識しますか?」とお訊きしたことがある。するとその方は笑って「いや、トヨタさんとはもう、販売店の数からして段違いですから。意識はしません」とお答えになり、そして「どっちが売れても富士重で造ってますから」と仰った。実際に購入される方は、BRZと86を直接細部まで比較した結果によってどちらかを選ぶとは限らない。お住まいの近くに販売店がある。これでトヨタに決めても、それは十分な理由になる。すでに様々なメーカーのクルマを何度も買われた経験がある方なら、なおさらそうお思いになるのではないだろうか。

また、86とBRZは、あのトヨタが、しかもあの名前で発売したから、あれだけ世間の関心を集めたとも言える。もしもBRZだけであったなら、もちろんクルマ好きからは熱烈に支持されただろうが、一般社会における注目度はここまで上がらなかったのではあるまいか。そういう意味でも、最終的に86がBRZより上に来たことは妥当な結果と言えるかも知れない。投票結果について、そうは分析してみたものの、できれば投票された方の言葉が聞きたいところ。もしよろしければコメントやTwitter、Facebookなどを利用して是非お聞かせ願いたい。


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僅差で4位となったマツダ CX-5は、やはりファンが多そうだ。実際に販売は好調で、発売後1ヶ月の時点では約8,000台の受注があったそうである。これはアテンザの約7,300台を上回る(月間販売計画はどちらも1,000台)。やはりどうしてもクリーンディーゼルが人気のようだが、ガソリン・エンジン搭載車も決して手を抜かず、この12月には燃費を向上させるなどの改良が加えられた。


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5位の日産 ノートは予想以上に票が集まらなかった。以前Autoblogで記事にしたときにはそれなりの反響があったのだが、今回のような企画にもお付き合いくださるような、普段からご愛読いただいている読者の方々にとっては、あまりピンと来なかったようだ。


さて、来年はどんなクルマが我々を楽しませてくれるだろうか。間もなく新型「レクサス IS」が発表されることはすでに決まっているし、「日産 スカイライン」にもフルモデルチェンジの噂が囁かれている。スバルからはいよいよ「WRX」が登場するかも知れない。ホンダダイハツの軽スポーツや「マツダ ロードスター」など、注目の新型車は年末の東京モーターショーでお披露目、2014年以降発売となるモデルが多そうだが...。

ともあれ、今回の企画にお付き合いいただき、投票してくださった方々には感謝と御礼を申し上げたい。皆様、ありがとうございました。そして少し早いが、よいお年をお迎えください。


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