メルセデス・ベンツは13日、フェイスリフト(マイナーチェンジ)を施した新しい「Eクラス」のセダンとステーションワゴンを正式発表。変更点は独立4灯を配した外観に留まらず、安全装備の充実や新型省燃費エンジンの採用など多岐にわたる。

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先日インターネット上に流出してしまった公式画像をご覧になった方はすでにご存じの通り、外観上における最大の変更はまさしく「フェイスリフト」、新しい "顔" が与えられたこと。1995年に201系と呼ばれる2代目Eクラスが登場してからずっと、メルセデスEクラスの特徴でもあった独立4灯ヘッドライトは遂に廃止。一体成型されたクリアレンズで被われる新しいヘッドランプ・ユニットが採用されることになった。ポジションランプやターンランプ(ウインカー)も含め、全ての灯火類を1つのユニット内に収めたこのヘッドランプ・ユニットは、"4つ目" の名残のようにLEDのデイタイムランニングライトがコの字を描き大小2つのランプを仕切っている。オプションで消費電力が少ない最新流行のフルLEDヘッドランプも選べるそうだ。

これに合わせて、ボンネットとフロント・グリル、バンパーの形状もリデザインされた。ボンネットは左右が滑らかな曲面となり、立体的になったグリルは前方に突き出た形状に。フロント・バンパーの下端にはウイング状のリップ・スポイラーが装着され、スポーティでモダンな雰囲気を強めている。


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また、Eクラスにはこれまで通り、標準仕様の他に「エレガント」と「アヴァンギャルド」という2つの仕様が用意されるが、標準およびエレガント仕様ではボンネットの先にアップライトしたエンブレムと3本の横桟が入るクラシックなサルーン・グリルを採用し、アヴァンギャルドにはクーペやカブリオレと同様の大きなスリーポインテッドスターが埋め込まれたスポーツ・タイプのグリルが与えられた。

ボディにおけるその他の大きな変更点は、後部ドアに入れられていたフェンダーを強調するプレスラインが廃止されたこと。後ろ姿はそれほど変わっていないように見えるが、テールランプはLEDが横方向の幅を強調したという新デザインのものに置き換えられている。


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インテリアは基本的なデザインを踏襲しながらも、ダッシュボードの化粧パネルがセンターコンソール上部に設置されている送風口の周囲までつながったことにより、左右のドアを含めてぐるりと一体感が増した。ハザードのスイッチはベンチレーション操作系パネルの中央に移設され、代わりにセンターコンソールの送風口の間には上品なデザインのアナログ時計が装備されている。内装の素材やカラーは様々なオプションから選べ、それはエレガンスやアヴァンギャルドという外装の仕様とは別に、自由にオーダーすることが出来るという。例えばクラシックにまとめた外観と飛び切りモダンなインテリアを組み合わせることも可能だとか。

オーディオなどの、いわゆるインフォテインメント系装備は、14.7cmのTFTモニタとUSBコネクタ付きmp3対応CDプレイヤーが標準。さらにHDDナビゲーション・システムを搭載し、インターネット接続も可能な17.8cmハイレゾ・モニタや、6枚DVDチェンジャーなどがオプション装備として用意される。



新しいEクラスは、内外装の変更だけではなく、安全装備もこれまで以上に充実した。各種センサーやそれによって得られた情報をもとに事故が起きる前に安全を確保するシステムの最新バージョンを、メルセデスは「インテリジェント・ドライブ」と呼ぶ。フロントウインドウ上部に取り付けられたカメラは、これまでの「モノ・マルチ・パーパス・カメラ」から、45度の角度で2つのカメラが設置された「ステレオ・マルチ・パーパス・カメラ」に進化。車両前方の約50m以内を、3次元空間で認識し、対向車や先行車、歩行者や障害物などの位置と距離を割り出すという。

また、レーダーとアダプティブ・ブレーキ・アシスト・システムを使って後ろからの衝突危険を警告・軽減する「コリジョン・プリベンション・アシスト(衝突予防補助装置)」や、ドライバーの疲労を検知して警告する「アテンション・アシスト」を全てのEクラスに標準装備。さらに車間距離を自動で調節する「ディストロニック・プラス」や、衝突の危険をレーダーで察知すると自動的にブレーキを調節または作動させる「ブレーキ・アシスト・プラス」と「PRE-SAFE ブレーキ」、車線を検知してはみ出しそうになると警告・ブレーキをかける「アクティブ・レーン・キーピング・アシスト」、対向車や先行車を検知すると自動的にハイビームのヘッドライトを調節する「アダプティブ・ハイビーム・アシスト・プラス」、自動的にステアリングとブレーキを制御して駐車する「アクティブ・パーキング・アシスト」、制限速度や追い越し禁止の標識を認識し、警告を発する「トラフィック・サイン・アシスト」、車両の前後左右をカメラで捉え、バーチャルなバードビューで確認できる360度ビュー・モニターなどの装備が、標準またはオプションで装備可能だ。



ドライブトレーンに関して注目すべき点は、「BlueDIRECT(ブルーダイレクト)」と呼ばれる直噴技術が、これまでのV6エンジンに加えて新開発の直列4気筒にも採用されたこと。「E250」に搭載されるこのガソリン・ユニットは、1,991ccの排気量から211ps/5,500rpmの最高出力と35.7kgm/1,200~4,000rpmという最大トルクを発生。0-100km/hを7.4秒で加速し、燃費は100km走行あたり5.8リッター、ということはつまり17.2km/リッター以上の省燃費を達成するということだ。

ヨーロッパ向けではあるが、その他の発表されたエンジンとモデルラインアップは以下のようになる。

ガソリン・エンジン搭載モデル
モデル
気筒数
排気量
最高出力
最大トルク
0-100 km/h
加速
100km走行あたりの燃料消費量
CO2 g/km
EU
Efficiency class
E 200
直4
1991
135 kW (184 hp)/ 5500
300 Nm/ 1200 - 4000
7.9 (8.3)
5.8 (6.0)
135 (139)
6
B
E 250
直4
1991
155 kW (211 hp)/ 5500
350 Nm/ 1200 - 4000
7.4 (7.8)
5.8 (6.1)
135 (141)
6
A
E 300
V6
3498
185 kW (252 hp)/ 6500
340 Nm/ 3500 - 4500
7.1 (7.5)
6.8 (7.1)
159 (165)
5
C
E 300 4MATIC
V6
3498
185 kW (252 hp)/ 6500
340 Nm/ 3500 - 4500
7.4 (7.8)
7.4 (7.8)
174 (184)
5
C
E 350
V6
3498
225 kW (306 hp)/ 6500
370 Nm/ 3500 - 5250
6.3 (6.7)
6.8 (7.1)
159 (165)
5
C
E 350 4MATIC
V6
3498
225 kW (306 hp)/ 6500
370 Nm/ 3500 - 5250
6.6 (7.1)
7.4 (7.8)
174 (184)
5
C
E 400
V6
2996
245 kW (333 hp)/ 5250 - 6000
480 Nm/ 1600 - 4000
5.9 (6.3)
7.5 (7.7)
175 (179)
6
C
E 400 4MATIC
V6
2996
245 kW (333 hp)/ 5250 - 6000
480 Nm/ 1600 - 4000
5.9 (6.3)
8.0 (8.3)
185 (194)
6
D
E 500
V8
4663
300 kW (408 hp)/ 5000 - 5750
600 Nm/ 1600 - 4750
5.2 (5.4)
8.9 (9.3)
209 (216)
5
210
E 500 4MATIC
V8
4663
300 kW (408 hp)/ 5000 - 5750
600 Nm/ 1600 - 4750
5.2 (5.4)
9.4 (9.5)
219 (222)
5
210
カッコ内はステーションワゴン
また、ディーゼル・エンジン搭載モデルで注目したいのは、電気モーターとの組み合わせにより204馬力+26馬力の最高出力と4.1リッター/100km(約24km/リッター)を達成する「E300 BlueTEC HYBRID」だが、現在ユーロ5対応ということでは日本導入は難しそう。日本にはアメリカ同様、3.5リッターV型6気筒ガソリン・エンジンと電気モーターを組み合わせた「E400 ハイブリッド」が導入されると思われる。

ディーゼル・エンジン搭載モデル
モデル
気筒数
排気量
最高出力
最大トルク
0-100 km/h
加速
100km走行あたりの燃料消費量
CO2 g/km
EU
Efficiency class
E 200 CDI
直4
2143
100 kW (136 hp)/ 2800 - 4600
360 Nm/ 1600 - 2600
9.5 (10.1)
4.9 (5.3)
127 (137)
5
A
E 220 CDI
直4
2143
125 kW (170 hp)/ 3000 - 4200
400 Nm/ 1400 - 2800
8.4 (8.6)
4.7 (5.2)
125 (134)
5
A
E 250 CDI
直4
2143
150 kW (204 hp)/ 3800
500 Nm/ 1600 - 1800
7.5 (7.8)
4.8 (5.2)
128 (136)
5
A
E 250 CDI 4MATIC
直4
2143
150 kW (204 hp)/ 388
500 Nm/ 1600 - 1800
7.9 (8.1)
5.5 (5.8)
143 (152)
5
A
E 300 BlueTEC
V6
2987
170 kW (231 hp)/ 3800
540 Nm/ 1550 - 2400
7.1 (7.4)
5.5 (5.7)
144 (152)
6
A
E 350 BlueTEC
V6
2987
185 kW (252 hp)/ 3600
620 Nm/ 1600 - 2400
6.6 (6.9)
5.5 (5.7)
144 (152)
6
A
E 350 BlueTEC 4MATIC
V6
2987
185 kW (252 hp)/ 3600
620 Nm/ 1600 - 2400
6.7 (7.0)
6.0 (6.4)
160 (170)
6
B
E 300 BlueTEC HYBRID
直4
2143
150 kW (204 hp)/ 4200

モーター19 kW (26 hp)
500 Nm/ 1600 - 1800

モーター 280 Nm
7.5 (7.8)
4.1 (4.4)
107 (116)
5
A+

上の表に書かれた数値は全て「7G-TRONIC PLUS」と名付けられた電子制御7速トランスミッションとの組み合わせによるもの。ヨーロッパ市場向けには6速マニュアル・トランスミッションも用意されるそうだ。

サスペンションは全部で4種類。標準モデルとエレガンス仕様には走行状況に応じてダンパーのオイル流量を変化させる油圧式セレクティブ・ダンピング・システムを搭載した「DIRECT CONTROL」サスペンションのコンフォート向け仕様を採用。アヴァンギャルドでは同システムながら車高が15mm下げられ、スポーティなセッティングとなる。さらにエクステリア・スポーツ・パッケージまたはAMG スポーツ・パッケージを選ぶと、ローダウンされたスポーツ・サスペンションが装着される。また、V8エンジン搭載モデルにはエアスプリングとショックアブソーバーを電子制御するセミアクティブ・サスペンション「AIRMATIC」が標準装備となる。



エクステリアに関してはすでに流出画像をご覧になった方から賛否両論あるようだが、環境性能の高い直噴4気筒エンジンや安全装備の充実、そして質感が上がっているように見受けられるインテリアなど、待った甲斐があったという人も多いはず。ワールド・プレミアは2013年1月14日に開幕するデトロイト・オートショー。日本仕様の発売時期と価格、エンジン・ラインアップが気になるところだ。




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