【試乗記】「安い! 明らかに1クラス上の乗り心地!!」 新型「ゴルフ」(ビデオ付)
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1974年の発売以来、累計約3千万台という驚異的な販売台数を誇り、世界中で愛されてきたフォルクスワーゲンゴルフ」。発表から4年目を迎えた6代目がモデル末期ながら欧州でいまだ根強い人気を見せている中、先月7代目が登場した。

これまで「ジェッタ」や「パサート」など同社の中でもワンランク上のクルマがウケていた北米でも注目を集めるほど、ゴルフ7は進化し、完成度を極めているといううわさだ。そこで今回は新型「ゴルフ7」の試乗レポートを行い、そのうわさが本当なのかを確かめてみたい。
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今年9月に開催されたパリモーターショーで発表されたゴルフ7はまったく新しいクルマだった。外観からもその変化はしっかり見てとれるが、最大の特徴は「MQB」(モジュラー・トランスバース・マトリックス)と呼ばれる最新設計のプラットフォームだ。4年間で約5兆円の開発費が投じられた「MQB」は、フロアパンだけでなく足回りやエンジンコンパートメント、電気系統などクルマを構成するさまざまなコンポーネントをモジュール化し、それらの組み合わせにより多種多様な車両を開発できるという。

フォルクスワーゲンは今後10年以上にわたり、グループ傘下のアウディセアトシュコダ、自社の「ポロ」から「パサート」まで幅広いクラスの横置きエンジン前輪駆動モデルにMQBを導入。市場の要望に応えると同時に開発費の削減を図ると述べており、まずは6月に発売開始された新型アウディ「A3」、そしてこのゴルフ7に導入された。

我々がMQBプラットフォームを体験するのは、新型アウディA3に続いてこれで二度目。ちなみに今回の試乗イベントで用意されていたのは、パドルシフト付きデュアルクラッチギアボックス6速DSGをオプション装備した最上級グレードとなるハイラインで、エンジンは148psの2.0 TDIとシリンダー・ストップ機能を備えた140psの1.4 TSIだ。今回、我々はフォルクスワーゲン自慢のディーゼルを試すことにした。
【試乗記】「安い! 明らかに1クラス上の乗り心地!!」 新型「ゴルフ」(ビデオ付)

実際のところ新型は、先代と比べ、基本的な要素は大きく変わっていない。その背景には、ゴルフ5の大部分を踏襲し、大成功を収めたゴルフ6の存在がある。ゴルフ6は当初ビッグマイナーと揶揄されたが、結果はマーケットシェアの獲得に貢献し、「ワールドカーオブザイヤー2009」にも輝いた。つまり、ゴルフ7においても、際立った改良は必要ないのだ。むしろ最大の課題は今後フォルクスワーゲン・グループの主流となるMQBプラットフォームの出来が市場で受け入れられるか否かだろう。

フォルクスワーゲンが「負のスパイラル」と謳うように、現在の自動車市場は多様性が求められ、高度な性能への要求や安全装備への対応で車両開発コストが増大している。生き残るためには、大幅なコストダウンを可能にする車格間を越えたプラットフォームの共通化が必要不可欠なのだ。
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とはいえ、ゴルフ7の洗練度は増している。ゴルフ6と比べると車両サイズはやや大型化し、ホイールベースは59mm、全長は56mm長く、全幅は13mm広い。全高は28mm低くなったが、のっぺりした感じはなく、より印象的なフォルムを作りだしている。また、アイコンであるCピラーを少し切り立たせたことで広大な室内空間が生まれ、後部座席の足元は+30mmの余裕ができ、ラゲッジルームの容量も31リッター増えて462リッターとなった。リヤゲート開口部も広くなり、地上高も低くなったため、これまでより荷物の積み下ろしが楽になるだろう。

こうしたサイズ拡大の一方で、MQBプラットフォームは驚くほどの軽量化を実現している。ボディとシャシーに高張力鋼板を多用し、一部のトリム材にアルミニウムを使用することで最大100kgの減量を達成。しかも同時に剛性も確保した。その徹底した軽量化は見事なもので、なんと燃料タンクの容量まで55リッターから50リッターに縮小させてしまった。しかし燃費が23%向上したため、航続可能距離はむしろ伸びているという。試乗した2.0TDIは、車重が1,372kgでゴルフ6に対して約23kg減にとどまったものの、高い環境技術の「ブルーモーションテクノロジー」を備え、燃焼効率が18.5%改善したため、EPA燃費で市街地では15.3km/リッター、高速道路では21.3km/リッターに達した。
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インテリアもまた上品な質感で、同じグループで高級路線を行くアウディに引けを取らないプレミアムな小型ファミリーカーとなっている。さらに今回は、よりドライバー重視のデザインになっているようだ。

例えば、ゴルフ7のシフトレバーは現代人の腕の長さにちょうど良い距離となるよう20mm前に移動した。また、アウディA3同様、センターパネルがドライバーの方へ傾けられている。こうした人間工学的な配慮も、プレミアム感を増している理由の一つだろう。

快適な居住空間は、ホイールベースの長さや室内装飾だけではなくMQBプラットフォームも関係している。MQBで作られたモデルはガソリン、ディーゼルに関わらず横置きエンジンが搭載されるが、排気システムを簡素化するために前方吸気後方排気のレイアウトが採用されており、エンジン自体も後方に12度傾いている。そのためフロントのレッグルームにスペースが生まれている。また、全高は28mm低くなったものの、最適な固さとホールド感を残しつつ厚みを減らした新設計のシートにより着座位置が下がり、天井からの圧迫感もまったくない。一方で、そのスタイリングは空力の改善にもつながり、Cd値が0.32から0.28へと向上。巡航走行時の風切り音も軽減され、その静粛性には圧倒されるほどだ。

またゴルフ7では、これまで上級グレードのみに装備されていた「XDS(電子制御式ディファンシャルロック)」が全グレードに標準装備として採用されるため、高速でのコーナリング時にトラクションを確保してアンダーステアを軽減してくれる。さらに新アダプティブシャシーコントロールシステム(ショックアブソーバーの減衰力とパワーステアリングの重さを可変できる)をオプション装備すれば、よりスポーティな走りをもたらしてくれるはずだ。
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操舵感はまさに質実剛健。新作の3本スポークステアリングホイールを通じてコーナリングや車線変更時の剛性の高さと安定感をはっきりと感じ取ることができる。またレーンアシスト機能などのドライバー支援システムが充実しているのもうれしい。0-100km/hは8.4秒を発揮するが、速度を上げてもシャシーに組み込まれた防音材と吸音ガラスがロードノイズを遮断してくれるし、17インチのダンロップタイヤが我々の思いのままの走りを可能にしてくれる。

ゴルフ7のプレミアム感を演出しているのはこれだけではない。インフォテイメントシステムには、スマートフォンやタブレット型端末を思わせる5.8もしくは8インチのタッチスクリーンを備え、最上級のオーディオ/ナビゲーション機能を搭載した「Discover Pro(ディスカバー・プロ)」を採用。しかも、画面はフル3Dグラフィックスで、タッチスクリーンに触れる前に画面が手の接近を感知してメニューボタンが現れるという優れものだ(米仕様)。さらに、アダプティブクルーズコントロールやパークアシスト、衝突時に自動的にブレーキをかけて二次衝突を防ぐ「マルチコリジョン ブレーキングシステム」など高水準の安全装備も設定されている。ここまでくると、フォルクスワーゲンの高級車「フェートン」に乗っている気さえしてくるが、こうした数多くの装備も、多彩なワイヤーハーネスの組み合わせを可能にしたMQBプラットフォームのおかげと言えるだろう。
【試乗記】「安い! 明らかに1クラス上の乗り心地!!」 新型「ゴルフ」(ビデオ付) このクラスでは考えられなかったような先進のテクノロジーが標準またはオプションで装備され、確実に進化を遂げたゴルフ7。驚いたことに、欧州経済危機が続いているにもかかわらず、価格はほぼ据え置きだという。先月半ばから発売開始された欧州では、2ドアの1.8TFSI 6速マニュアルが約148万円、我々が試乗した4ドア2.0TDIハイラインDSGギアボックス付きが約243万円となっている。

日本での販売時期やモデルラインナップは未定だが、早ければ2013年の中盤にも導入されるのではないかと噂されているだけに、今から来年の買い物リストに入れておいた方が良さそうだ。また、220psを発揮するGTI の6速マニュアル(約197万円)も市販化の準備が出来ているというからこちらも注目したい。

【基本情報】
エンジン:2.0リッター直列4気筒TDIエンジン
パワー:148ps / 32.6kgm
トランスミッション:6速DSG
0-100km/h:8.4秒
駆動方式:前輪駆動
車両重量: 1,372kg
座席数:2+3
トランクルーム容量:462ℓ
燃費:15.3km/ℓ(市街地)21.3km/ℓ(高速道路)
メーカー希望小売価格:2.0TDI 6速DSG 243万円(概算)

By Matt Davis
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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【補足】 
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