「使っていい」 「使っちゃダメ」 エタノール混合ガソリンを巡って米国内の論争が過熱
アメリカ自動車協会(AAA)は、E15エタノールを15%混合したガソリン)に対する消費者の理解がまだ不十分だとして、政府規制機関に、その販売解禁を延期すべきだとする声明を発表した。同協会によると、世論調査の結果、ドライバーの95%がE15のことを「知らない」と答えたという。現在、米国内を走る乗用車2億4000万台のうち、この燃料の使用が認可されているのは、2001年型以降のポルシェ、2012年型以降のGM(トラック含む)、2013年型のフォードなど、わずか1200万台前後にすぎない。また、それ以外の車にE15を使用すると、車両保証が無効になるケースが多いと同協会は指摘している。

環境保護庁によってガソリンスタンドの給油機に貼付が義務付けられたステッカーには、2001年型以降の車であればE15を使用しても問題はないと記されている。だが、AAAの専門家は、それ2001年以前に製造された車はもとより、それ以降の車であってもE15を使用した場合、「エンジンの摩擦増加や故障といった重大な問題を引き起こす可能性がある」と警告している。

この警告が、E15の本格的な市場導入に反対論者に拍車をかけた。反対派には、養鶏農家を多く抱えている州の知事らもいる。米では現在、トウモロコシの生産量の40%がエタノールの原料に使われているが、今年は干ばつによりトウモロコシの収穫量が少ないため、家畜の飼料とエタノール製品、両方の需要を満たすことは難しく、実際に飼料向けのトウモロコシ価格は上昇している。

一方でエタノール業界は、エネルギー省(DOE)がさらに960キロ以上の走行テストを行ったことに言及。DOEによれば、「統計的に見て、E15を起因とする車の性能(排気、燃費、メンテナンスなど)の著しい低下は見られなかった」という。 詳しくはプレスリリース(英語)をどうぞ。

By Zach Bowman
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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