【試乗記】「いろんな意味で凄まじい...駐車場では悪夢...」  ヴェイロン16.4 GSとの旅
Related Gallery:Bugatti Veyron 16.4 Grand Sport Review Photos


世界最速のロードカーと言われるスーパースポーツカー、ブガッティ「ヴェイロン16.4グランスポーツ」。生産台数は世界で150台のみで、その価格は日本円で約1億6,250万円だ。生産台数が少ない上に、この値段。こんな車に一般道でお目にかかれるチャンスはめったにないだろう。ましてや、運転する機会なんてあるわけない。もしそんなことが起こったら、奇跡だと言えるだろう。

だが、実際にはこんな車を所有している人が世の中に存在するのだから、うらやましいかぎりだ。
その憧れのグランスポーツを、スーパーカーで長距離を走行するイベント「ゴールドラッシュラリー」にブガッティがエントリーした。今年のコースは、カリフォルニア州ビバリーヒルズをスタート地点とし、直線距離で約3,800km先のフロリダ州マイアミがゴール。一部飛行機を使用する8日間の日程で行われる。同社はこのイベントの第1区間を運転するドライバーを探していた。そして、なんとも信じられないことだが、幸運なことに筆者にその白羽の矢が立ったのだ。飛び上がるほどのうれしさを隠すのに必死だった。

「スーパースポーツカーが運転できる、スピードを経験できる」と胸を膨らませた。しかし、グランスポーツの素晴らしさは筆者が抱いた期待をはるかに超えていた。では順を追ってグランスポーツの"凄さ"をお伝えしよう。 【試乗記】「いろんな意味で凄まじい...駐車場では悪夢...」  ヴェイロン16.4 GSとの旅【試乗記】「いろんな意味で凄まじい...駐車場では悪夢...」  ヴェイロン16.4 GSとの旅【試乗記】「いろんな意味で凄まじい...駐車場では悪夢...」  ヴェイロン16.4 GSとの旅

まず、このゴールドラッシュラリーについて説明しよう。ラリーというのは名ばかりで、実際のところ競技ではない。要は車好きが集まって、スピードを出して走る喜びを分かち合い、大いに車について語り合う、そんな超高級車のオーナーたちのためのイベントで、参加者のほとんどが男性である。イベントでの収益金は子ども向け基金であるテイラー・リン基金に寄付される。イベント自体は非常に楽しいものだが、それだけではなく社会貢献もしっかりとしているのだ。

ブガッティは有名な自動車誌であっても、めったに車を貸し出してはくれない。そして、貸し出す場合は必ずお目付け役をつける。今回のそのお目付け役はRobert Franklin "Butch" Leitzinger。名前が長いので、彼をブッチ(Butch)と呼ぶことにする。ブッチはただのお目付役ではなく、実際はインストラクターとして車の扱い方を教えてくれる貴重な存在だ。ブガッティ所属のレーサーであり、デイトナ24時間耐久レースで3回も勝ったという経験の持ち主なのだ。出発前日、グランスポーツの試運転をするためビバリーヒルズにあるブガッティのディーラーでブッチに会った。

肩慣らしにビバリーヒルズの街を走った後、このドライブに必要な荷物をどの程度持っていくかの参考のためにトランクのスペースを聞いてみた。するとブッチは「トランクなんかないよ」とあっさりと言った。というのも、グランスポーツのフロント部分にあるわずかなトランクは緊急用ソフトトップが収納されていて(この車には着脱可能なガラスルーフがあるが、そのルーフを収納するスペースが車内に無いため)、他のものを入れる余裕などなく、荷物は助手席の後ろにあるわずかなスペースか足元に置くしか方法はないとのことだ。そこで着脱可能なティンテッドガラスのルーフはそのままつけておくことで2人の意見が一致した。私たちは真夏の砂漠を通るので、これは仕方のない選択だったと思う。次の日は朝7時に出発することになり、この日のテストドライブを終えた。

いよいよラリー初日、開催のパレードが行われた。マクラーレンフェラーリランボルギーニポルシェと顔ぶれは見事だ。そして、パトカーにエスコートされた数々のスーパースポーツカーがビバリーヒルズの街を走り抜ける。頭上ではヘリコプターがパレードを撮影している。ゴールドラッシュラリーのオフィシャルサイト用プローモーションビデオの撮影をしているのだろう。今筆者が乗っているグランスポーツが映像に出ることを想像しただけで興奮が高まる。パレードが終わり、いよいよビバリーヒルズを後にする。最初のドライバーはブッチ。距離にして150km以上走った辺りだろうか、サンディエゴ市街にあるサンマルコスにさしかかったあたりで、ブッチが私に運転を変わるように言ってくれた。

【試乗記】「いろんな意味で凄まじい...駐車場では悪夢...」  ヴェイロン16.4 GSとの旅【試乗記】「いろんな意味で凄まじい...駐車場では悪夢...」  ヴェイロン16.4 GSとの旅【試乗記】「いろんな意味で凄まじい...駐車場では悪夢...」  ヴェイロン16.4 GSとの旅【試乗記】「いろんな意味で凄まじい...駐車場では悪夢...」  ヴェイロン16.4 GSとの旅

ガソリンスタンドに寄り、シートを入れ替わった。この席に座るのをこの車が2008年ペブルビーチ・コンクール・デレガンスに発表されて以来ずっと夢見てきたのだ。

ドアを閉めてシートベルトを締め、キーをもらう。一瞬にして8リッター、16気筒エンジンに命を吹き込む瞬間を頭の中に思い描く。そして、ついにあの夢にまで見たグランスポーツを現実の世界で動かす時が来た。キーを回すと、ほんの少しだけ間があり、すぐにエンジンの音が聞こえ出す。アイドリングの音は極めてスムーズだが独特の響きがある。しかし、想像したのとは違い、ガラストップをつけたままのキャビンからは、排気音はほとんど聞こえない。1番大きく聞こえてくるのは、エアコンの排気口から伝わってくるポンプとファンの音だ。

さて、筆者がグランスポーツを運転して、発見した1つ目のことをご報告しよう。グランスポーツは、駐車場では非常に扱いにくい車だということだ。まさに悪夢だった。かなりの太さがあるAピラーは、斜め前方の視界をほぼ完全に遮る。サイドミラーでさえ4分の1は見えない状態だ。極めつけは、自分より後方にあるものは、全く見えないということだ。300km/hで走行していても不安感の無い車なのに、バックする時には4km/hでも冷や汗が出る。 駐車場に誘導してくれる監視員がいてくれて本当に助かった。

あまりよい報告ではなく残念だが、これはある意味でスーパースポーツカーの宿命と言えるのだろう。

【試乗記】「いろんな意味で凄まじい...駐車場では悪夢...」  ヴェイロン16.4 GSとの旅【試乗記】「いろんな意味で凄まじい...駐車場では悪夢...」  ヴェイロン16.4 GSとの旅【試乗記】「いろんな意味で凄まじい...駐車場では悪夢...」  ヴェイロン16.4 GSとの旅【試乗記】「いろんな意味で凄まじい...駐車場では悪夢...」  ヴェイロン16.4 GSとの旅
さて、グランスポーツは、量産車として(量産車と言えるか分からないが)初のフルカーボンファイバー製のモノコックボディを採用している。エンジンは8リッター、64バルブ、2つのV8を合わせた16気筒(重量は399kg)で4個のターボチャージャーが組み合わされている。16.4という名前はここからきているのだ。最高出力は1015ps、最大トルク125kgmだ。ギアボックスは、7速AT(DSC)の4WDである。トルクの配分はその時の状態によって異なるが、通常はフロント4でリアが6。総重量は1990kg。これだけの重量にもかかわらず、ローンチコントロール付き同車の0-100km/hは、なんと2.5秒。最高速度は378km/h。やっぱり、グランスポーツは凄まじい車なのだ。

さて、2つ目の発見はグランスポーツにはターボラグがあることだ。アクセルを踏めばすぐにものすごいスピードで走り出すことを期待していたが、そうではなかった。アクセルを踏み込むと、少し遅れてインテークに空気が取り込まれる音が聞こえる。そして爆音とともに車がグッと前に突き動かされ、一気にスピードが上がる。念のため付け加えておくが、ターボラグと言っても距離にするとわずか2、3メートルの話なので、特別に心配するほどでもない。それでも不安に思う読者のために付け加えるが、この車と対決出来る車は恐らく、シカゴのチューンアップ会社AMGパフォーマンスが手がける日産GT-Rのチューンド・カーAlpha 12 GT-Rくらいだろう。

再びハイウェイに向かって車を走らせたのだが、まだ、アクセルの操作に十分慣れたとは言い切れない。最もトヨタのカムリのような一般的な車を運転しているのであれば、こんな思いはしないだろうからやはり貴重な経験だ。さらに、嬉しいことにブッチいわく、グランスポーツを運転する方法は3通りあると教えてくれた。

まず1つ目は、デフォルトモードでの運転だ。いわゆる普通のオートマチックモードのことで、7速のギアボックスは走行スピードに合わせて勝手にギアを変えてくれるからドライバーは非常に楽だ。もちろんこのモードでも、加速の凄さは健在だから十分スピードは楽しめる。ただし、減速時にシフトダウンする反応が若干遅いと感じられたことは報告しておこう。

【試乗記】「いろんな意味で凄まじい...駐車場では悪夢...」  ヴェイロン16.4 GSとの旅
2つ目は、スポーツモード。これはシフトレバーを右に倒すとこのモードになるのだが、スポーツモードに入ったかと思うと、トランスミッションは何の躊躇もなく、タコメーターの針がレッドラインギリギリを示すギアにシフトする。ほんの少しアクセルを踏むだけで、体がドンとシートに押しつけられ16気筒のエンジンが咆哮をあげた。余談だが、今でもあのすばらしい音が夢に出て来る。それぐらい、しびれる音だった。

3つ目は、パドルシフトを使うセミオートマチックモードだ。車好きの立場からは、同車を運転する醍醐味はこのモードにあると思った。ステアリングに付いているパドルの操作に合わせて、2つの湿式マルチディスククラッチを持つリカルド社製DSGが完ぺきに反応する。このDSGは少しの遅れもなく、揺れもなく、ましてドンと突き上げる感じなどなく、ただひたすらになめらかな仕事をする。リカルド社がベンチマークとしているのは、ポルシェのPDKだが、グランスポーツのDSGはPDKに匹敵する出来だった。

さて、そうこうしているうちに、いよいよ市街地をあとにする。カリフォルニア州の幹線道路を東に向かってグランスポーツを走らせることになった。2レーンで信号もあるのだがこの道は空いている。そして、当たり前の話だが、やっかいな制限速度もある。しかし、同車がこれに従うことは不可能だった。エンジンを吹かす度に制限速度の2倍のスピードが出てしまう。フロントガラスには最新式のレーダー探知機が付けてあったのだが、あまりのスピードで走っているので、警告音を気にしているヒマはなかった。

スピードを上げ始めると、室内は穏やかという言葉からは程遠い場所になる。グランスポーツには、この上なく肌触りのよいレザーのシート、まるで1つのアート作品のように磨かれたアルミ、そして美しい天井のティンテッドガラスといった贅が尽くされている。しかし、この雰囲気とは裏腹に外からの音が容赦なく侵入してくる。振動も激しい。同車専用のミシュラン製タイヤをもってしても、舗装の悪い道を走る時は、かなりのノイズを伝えてくる。インテークの音やマフラーからの排気音も加わって、キャビンの中は騒々しいなんてものじゃない。ブッチとの会話は弾みとても楽しかったのだが、毎回、怒鳴り合うように大声で話していた。 2時間ほどドライブした後、この車には5つのアナログのゲージがあるのを発見した。しかし、その中の3つしか役には立たなかった。というのも、グランスポーツはヨーロッパ仕様のため、メートル表示になっているからだ。それはともかく、スピードメーターはとにかく小さくて、さっと見てだけではよく読み取れない。タコメーターは、まあまあ役に立ったが、やはり常に気を配ったのは燃料表示だ。なんといっても16気筒のエンジンを誇るだけに、ガスを食う。ちょっと計算してみたのだが、フルにアクセルを踏んだら、1リットルのガソリンを約8秒で使ってしまうという答えが出た。

グランスポーツのサスペンションは、車高を調節出来るようになっている。ちなみにリアスプリッターを上げた時が1番低くなるのだが、減衰力は固定されたままだ。従って乗り心地は固い。これはタイヤも影響していると考えられる。タイヤはグランスポーツ専用のミシュラン製パイロット・スポーツ(ランフラット)を使用。サイズはフロント265/680ZR500A、リア365/710ZR540Aとなっており、米国運輸省の摩耗レートは80UTAGと決して悪くない(この手の車のタイヤにしては減り方が特別に早いというわけではない)。だからかもしれないが、このタイヤはまるでスチームローラーのように非常に固い。タイヤが受ける衝撃が丸ごとキャビンに伝わってくるのだからたまらなかった。これも一応、報告しておこう。

【試乗記】「いろんな意味で凄まじい...駐車場では悪夢...」  ヴェイロン16.4 GSとの旅
さて、ルート78を東に走ると、しばらくして渓谷に入り、カーブが増えてきた。グランスポーツは思いのほか小回りが効く。ステアリングは、正確で精密。ただ1つ問題だったのはこの環境だ。落石が多い場所だけに、石が右側に寄せられていて、センターレーンを超えなければならないことが度々あった。1億円以上もする車で自損事故でも起こしたら大変なことになるので、必要以上に気を使わざるを得なかった。

そうこうするうちに再び給油のためガソリンスタンドに入る。

そこで新たな発見をした。それは、グランスポーツは、やはりA級のセレブであるということだ。我々が入ったのは、小さな町のガソリンスタントだった。他にお客さんはいなかったが、念のためロックしてブッチとともに建物の中に入り飲み物を買う。車内にはカップホルダーがないため、すべて店で飲み干さなくてはならない。飲み終わって外に出てみると、先ほどまで誰もいなかったのに、この素晴らしい車を一目見ようとグランスポーツの周りに大勢の人が集まっている。ここで学んだことは、給油には30分はかかるということだ。ガスを入れるのに5分、残りの25分はグランスポーツを見せびらかすショータイムに必要な時間だ。

ガソリンスタンドを出てしばらくすると、カリフォルニア州南東部に広がるソルトン湖の西にあるアンザボレゴ砂漠州立公園に入った。周りに家はなく、道は非常に空いている。この状況を利用しない手はない。ついにグランスポーツの真価を試す時が来たのだ。パドルでダウンシフトし、そしてアクセルを思いっきり踏み込む。その時のパワーは、この世のものとは思えないほどだった。

【試乗記】「いろんな意味で凄まじい...駐車場では悪夢...」  ヴェイロン16.4 GSとの旅
音速よりも早いスピードを指す軍隊用語の「スーパークルーズ」という言葉があるが、それを思い出した。まさしくグランスポーツはスーパークルーズな車だ。ターボ・ブーストが掛からないときでも160km/hから193km/hぐらいは軽く出ていると思う。こんなスピードは、同車にとってなんてことない。だからといってドライバーが、スピードに夢中になると痛い目にあう。ガス・ゲージからは目を離すと、あっという間にガス欠になってしまうからだ。同車のガソリンタンクは100リットルだが、あっさりと無くなってしまう。そのため燃料ゲージには、ドライバーが現在のガスの量を正確に把握できるようきちんとメモリが打たれている。例えば、こうやって調子に乗って車を走らせること30分。次第に車の数が増え、2レーンの道路が渋滞してきた。ガス・ゲージを見る余裕が出来たのでふと、視線をそちらに送る。すると、先ほど満タンにしたにもかかわらず、針はすでに半分のところを指している。さらに、アリゾナ州とカリフォルニア州の境界線にあるブライスキャニオン国立公園近くまで来るとゲージは1/4を切った。つまり、ガスはもう20リットルも無くなったことになる。16気筒の車を運転していて、こんな細かいことを気にするのは少しケチくさい思うかもしれないが、重要なことだろう。

再び給油が必要になり、ガソリンスタンドに行き100リットルのタンクを満タンにする。

グランスポーツを運転していてよく分かったのは、公道で1億円もする車を運転することは、疲れるということだ。この時点で、すでに筆者が運転を始めてから8時間が経っていたが、このスーパースポーツカーをレーンから外すことなく運転することにしか気が回らないほど疲れていた。さらに、もっと厄介なことは、この車が他のドライバーの興味を引き、そんな彼らがもっと見たいと車を近づけてくることだった。脱兎の勢いで追いかけてきてぴったりと横につき、あげくに両手を離して写真撮影をするドライバーまでいたのだ。しかも、1回だけの話ではない。もちろん最初は、こちらも自慢げに見せびらかすことを楽しんだが、次第にうんざりしてきて、ストレスレベルは非常に高くなった。

【試乗記】「いろんな意味で凄まじい...駐車場では悪夢...」  ヴェイロン16.4 GSとの旅
夕方になり、アリゾナ州の夕日が見えてきたころになって、ようやく運転に慣れてきた。主要幹線道路である国道10号に入り、アリゾナ州のほぼ真ん中に位置する州都フェニックスに向かう。ほとんどの車は制限速度の約110km/h から130km/hのスピードを出して走っているように見える。これでは"スーパークルーズ"の持ち味が出せない。仕方なくデフォルトモードにして運転を続けた。前述したように、ドライバーにはあまり仕事が無いので、一息ついてシートに身を任せることが出来ると思ったが、意外にもまだ仕事があったのだ。

その後の2時間はフェニックスの東に向けて運転したのだが、ところどころにある工事のためにあけられた穴にタイヤが取られないよう相当気を使った。もし、こんな穴にタイヤを取られたら大変なことになるからだ。しかし、ドライバーの仕事は、それだけではなかった。グランスポーツの横に来ては、写真を撮りたがる人たちに手を振ったり、スマイルしたりした。あげくにブレーキを踏むと、同車のリアスポイラーは空気抵抗を加えるために55度の角度で上がってくる。信号で止まる度に、シーワールドのショーに出てくる魚みたいにスポイラーが上がったり下がったりするから、これがまた、この車に気付いた観客にウケまくる。まるで単独のパレードをしているような状況だった。

さて、いよいよ筆者にとっての終着点、フェニックス・スカイバーバー国際空港に到着した。ほとんど日も暮れ、走行距離はなんと770kmを指していた。ここに到達するまで、かなりの燃料を使った。しかし、筆者が運転していた12時間、このエンジンは完ぺきに作動した。十分に運転したにもかかわらず、まだ乗っていたい気持ちが強かったが、ブッチが促すようにカメラを筆者に渡したので、仕方なく車から降りた。後ろ髪引かれる思いを写真に収めるようにシルバーのグランスポーツを撮った。一方のブッチは、さっさと筆者を飛行場に置き去りにし、ホテルに向かう道へと去って行った。

最後の大発見。これと同じような車は、世界には無いということだ。

【試乗記】「いろんな意味で凄まじい...駐車場では悪夢...」  ヴェイロン16.4 GSとの旅 ゴールドラッシュラリーの一区間ではあるがブガッティ、ヴェイロン16.4グランスポーツで参加することできた。このような幸運に恵まれたことに素直に感謝したい。車大好き人間の私にとっては夢にまで見たグランスポーツなのだ。1999年、東京モーターショーで同車のコンセプトカー「EB18/4 ヴェイロン」が発表されて以来、ずっと注目してきた。そんな筆者にとって、この経験は最高というつまらない言葉では言い表せない。扱いづらい車ではあるのだが、こんなに何年もの間、恋い焦がれる車はきっと今後も現れないだろう。

この先何十年かの時が経てば、PHVやEVが主流となるだろう。そして、この完ぺきなグランスポーツはマスターピースとして「21世紀の最高峰の車だった」と言われるのだろう。現在のトレンドから言えば、スーパースポーツカーであっても燃費はもっと良くなるべきだろう。素晴らしい最高出力を誇る一方でこれだけのガスを食う16気筒の車の開発はもう期待できないかもしれない。

最後に唐突かもしれないが、地球上にこれだけ多くの人がいても、21世紀の最高峰の車、グランスポーツを運転できる人は、宇宙飛行士が宇宙に行くのと同じくらい希少なものだということが、非常に残念だ。

【基本情報】
エンジン:8.0リッターW型16気筒
パワー:最高出力1014ps 
最大トルク125kgm
トランスミッション:7速DCT
0-100 km/h 2.5秒
トップスピード: 410km/h
駆動:4WD
車両重量:1990kg
座席:2
燃費:市街地3.4km/L・高速道路6.4km/L
価格:約200万ドル(約2億円)

By Michael Harley
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

Related Gallery:Bugatti Veyron 16.4 Grand Sport Review Photos


<関連フォトギャラリー>
Related Gallery:Bugatti Veyron 16.4 Super Sport land speed record Photos

Related Gallery:2011 Bugatti Veyron Super Sport First Drive Photos

Related Gallery:Bugatti 16C Galibier concept in black Photos

Related Gallery:Bugatti Veyron Grand Sport Vitesse Photos 02

Related Gallery:Bugatti 16C Galibier concept Photos


<人気フォトギャラリー>
Related Gallery:tokyo-auto-salon-girls-06-02

Related Gallery:tokyo-auto-salon-girls-06-01

Related Gallery:Shanghai 2009 Sweet china showgirl

Related Gallery:tokyo-auto-salon-girls-05-05

Related Gallery:damesonic 2012 05

Related Gallery:tokyo-auto-salon-girls-05-04

Related Gallery:Lego Ford Explorer Photos