【速報】2012年F1最終戦ブラジルGP決勝結果!
2012年F1最終戦ブラジルGP決勝レースが25日、インテルラゴス・サーキットで行われた。今朝お伝えした結果順位に続いて、レースのリポートをお届けしよう(写真追加しました!)。

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前日の予選では、ポール・ポジションをルイス・ハミルトンが獲得、その隣にジェンソン・バトンと、マクラーレンの2台がフロント・ローを独占する。2列目はレッドブルの2台が占めるが、3番手タイムはマーク・ウェバーが記録。チャンピオン3連覇が掛かるセバスチャン・ベッテルは4番手。フェラーリフェリペ・マッサが5番手、以下ウィリアムズのパストール・マルドナドとフォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグを挟み、13ポイント差で奇跡の逆転チャンピオン獲得を目指すフェラーリのフェルナンド・アロンソはなんと8番手タイムに終わった。だがマルドナドが予選中に計量台に乗らなかったことでペナルティを受け10グリッド降格。小林可夢偉もこれにより1グリッド上がり、14番手からザウバーで走る最後のレースに挑む。



そして日曜日、ぽつりぽつりと降る雨がコースの一部を濡らす路面コンディションの中、決勝レースがスタート。まず最前列のマクラーレンがハミルトン、バトンの順に1コーナーを目指す。2列目のレッドブル2台が出遅れ、逆に素晴らしい"蹴り出し"を見せた2台のフェラーリがその前に出る。1コーナーで、早くもマッサがバトンのインに飛び込み2位に上がる。その後ろではアロンソがアウト側からヒュルケンベルグとレッドブル2台をまとめて抜きに掛かる。が、ウェバーはなんとかこれを抑え順位を守った。ハミルトン、マッサ、バトン、ウェバー、アロンソ、ヒュルケンベルグという順位で「エス・ド・セナ(セナのS)」と名付けられたS字コーナーをクリアしていく。

波乱が起こったのは、ストレート・エンドの4コーナー。まず、8番グリッドからスタートしたロータス・ルノーのキミ・ライコネンが、アウト側からブレーキングで前車に仕掛けようとする。ところがそのすぐ前でベッテルがアウト側にラインを変え、止まりきれないと判断したライコネンはこれに追突することを避けるため、コースの外に逃げる。その間にイン側からコーナーに突入しようとしたウイリアムズのブルーノ・セナと、アウト側からコーナーをクリアしようとしたベッテルが接触。車体後部を当てられたベッテルはスピン状態となり、コース上で後ろを向いて止まってしまう。それを間一髪で避けた可夢偉。セナはこれでマシンを壊しリタイア。ベッテルもマシンにダメージを負ったようだが、最後尾からレースに戻る。



前方でもバトルが続く。バトンがマッサをかわして2位を取り戻し、さらに最終コーナーでウェバーもマッサに仕掛けていく。その横から、なんとアロンソが2台まとめてオーバーテイク。マッサはヒュルケンベルグにも抜かれて順位を落とす。レースは2周目、トップはハミルトン、2位がバトン、やや間が開いてアロンソ、ウェバー、ヒュルケンベルグ、マッサと続く。最終コーナーでヒュルケンベルグがウェバーに並び、3週目に入ったホーム・ストレートでこれをかわして4位に上がる。小林可夢偉は序盤の混乱を上手く乗り切り7位で走行中。

5周目、アロンソがブレーキングで止まれずオーバーシュート。ヒュルケンベルグに抜かれてしまう。ウェバーも仕掛けてくるが、これは上手く抑え切る。6周目にはマッサがウェバー抜き返し、5位へ。可夢偉もウェバーを攻め立てる。トップはバトンとハミルトンが入れ替わっていたが、7周目の1コーナーでハミルトンが奪い返す。このとき、ウェバーがスピンを喫して順位を落とす。8周目には再びバトンがハミルトンをかわして首位に。6位まで上がっていた可夢偉も大きくコースオフ。路面はかなり濡れているようだ。そのすぐ後ろには、ベッテルがもうここまで順位を戻していた。このときの順位は、1位バトン、2位ハミルトン、3位ヒュルケンベルグ、4位アロンソ、5位マッサ、6位可夢偉、7位ベッテル。



8周目の終わりに、まず小林可夢偉がピットへ向かい、「インターミディエイト」と呼ばれる浅ミゾ(軽い雨用)タイヤに履き替える。10周目終了時にはハミルトン、アロンソ、ベッテルたちもピットへ戻り、同じくインターミディエイト・タイヤに交換。トップのバトンと2位に上がったヒュルケンベルグは、ドライ(晴れ用)タイヤでコースに留まり続ける。ハミルトンはマッサを抜いて3位へ。15周目、アロンソもマッサの前へ出て4位に。マッサもドライタイヤのままなのだ。16周目にはベッテルが可夢偉をかわして5位までポジションを戻してきた。ようやくマッサもピットへ向かいインターミディエイト・タイヤに履き替える。

しかし17周目になる頃には、ドライ・タイヤのバトンとヒュルケンベルグの方が、インターミディエイト・タイヤに履き替えたドライバー達より、4秒近くもペースが速い。3位のハミルトンは上位2台から離されていく。この時の順位はトップがバトン、2位ヒュルケンベルグ、18秒ほど離れて3位ハミルトン、さらに16秒開いて4位アロンソ、以下ベッテル、可夢偉、ウェバーと続く。

19周目に入るとき、いよいよヒュルケンベルグがバトンを抜いてトップに立つ。このとき、ハミルトンはピットに戻りドライ・タイヤに履き替える。続いてアロンソ、可夢偉もピットへ向かいドライ・タイヤに交換。これを見たベッテルとウェバーも、1周後にピットへ向かいドライ・タイヤにチェンジ。ベッテルはアロンソから離されなければ、後ろでゴールしてもチャンピオン獲得できるのだから、アロンソを見て動けばいい(タイヤ交換のタイミングを計ればいい)のだ。

このとき1位ヒュルケンベルグと2位バトンのタイム差は1秒強。そこからハミルトンは40秒離されている。さらに19秒後方にアロンソ。ドライ・タイヤで我慢した2人との間は、このままでは縮まらない。このとき、メルセデスのニコ・ロズベルグのマシンがパンク。アロンソは無線で「壊れたクルマのパーツがコース上に散らばり過ぎている!」とアピール。つまり、セーフティ・カーを入れて片付けろと要求しているわけだ。



このアロンソの訴えが聞き入れられたのか、23周目にセーフティ・カーがコースに出動。上位2人とアロンソの間にあった1分を超える大きなタイム差が、セーフティ・カーの先導によって一気に縮まる。このタイミングでヒュルケンベルグとバトンはピットへ向かいタイヤ交換。もちろん晴れ用ドライ・タイヤを選択だ。29周目にセーフティ・カーがコースから退場。1位ヒュルケンベルグ、2位バトン、3位ハミルトン、4位アロンソ、5位ベッテル、6位可夢偉、7位ウェバーという順位で30周目よりレース再開。



このタイミングを狙っていた可夢偉とウェバー、そしてベッテルが、並んで1コーナーに突入。アウト側のウェバーはコースオフ。可夢偉はベッテルの前へ出ることに成功する。続いてアロンソにも仕掛けるがこれは上手く行かず、ラインが膨らんでしまう。現在チャンピオンを争っている2人のドライバーを相手に、来季のシートも決まらない小林可夢偉が互角に渡り合っているのだ。31周目、ハミルトンがバトンの前に出る。そして32周目、小林可夢偉はアロンソをオーバーテイク。だが最終コーナーの立ち上がりでフェラーリに後れを取り、33周目のホーム・ストレートで抜き返されてしまう。



34周目、マッサがベッテルをかわしてチームメイトを援護。さらに37周目には可夢偉の前に出る。だが離されずにマッサについていく可夢偉。その後ろには1秒以下の間隔でベッテル。予選15位の可夢偉が、5番手だったマッサと4位のベッテルの間で、同じペースで走っているのだ。

43周目、ウェバーがスピン。ベッテルはDRS(可変リアウイング:一時的に空気抵抗を減らして前車を抜くことが出来る装置)を使って可夢偉を追うが、最高速度が遅いレッドブルのマシンはザウバーを抜くことが出来ない。

雨がまた降り始めたらしく、コースの場所によってはかなり路面が濡れているようだ。48周目に、トップを走っていたヒュルケンベルグが単独でスピン。ハミルトンがトップに立つ。

52周目を終えるとき、可夢偉を抜くことが出来ないベッテルはピットへ向かいタイヤ交換を済ませる作戦に。このとき、晴れ用ドライ・タイヤを選択する。一方、コース上ではライコネンがコースアウト。ベッテルとレッドブルの思惑を他所に、雨量は増えているように見える。

55周目、ヒュルケンベルグとハミルトンがコーナーで接触。ブレーキングで前を行くハミルトンに仕掛けようとしたヒュルケンベルグだったが、コーナー進入時にすでにバランスを崩し、ハミルトンに当たってしまったのだ。マクラーレンで走る最後のレースでトップを走っていたハミルトンはこれでリタイヤ。ヒュルケンベルグはレースに復帰するが、この事故の責を問われ「ドライブスルー・ペナルティ(ピットレーンを通過しなければならず、タイムをロスする)」が科せられる。

この周、ベッテルや可夢偉はピットに向かい、再びインターミディエイト・タイヤに履き替える。次の周にはマッサとウェバー、さらに1周後にアロンソ、58周目終了時にはバトンもピットへ戻り、続々とインターミディエイト・タイヤに交換する。これで順位はトップがバトン、2位にマッサが上がり、3位アロンソ、4位ウェバー、5位ヒュルケンベルグ、6位にはこれが現役最後のレースとなるメルセデスミハエル・シューマッハ。そして7位がベッテル、8位は小林可夢偉。

62周目、アロンソがマッサの前へ出て(出させてもらって)、ついに2位。バトンに "何かがあれば" 優勝も有り得なくもない。そうなればベッテルが今のポジションのままでいるとアロンソが逆転チャンピオン獲得となる。そんなベッテルを落ち着かせるように、チームは無線で「今の順位で充分いいんだよ」と伝える。一方、マクラーレンのピットではハミルトンが拍手でクルーに迎えられていた。来季はメルセデスに移籍し、手強いライバルとなる(はず)。



64周目、ペースの遅いシューマッハをベッテルが抜いて6位へ。69周目、そのシューマッハに今度は可夢偉がコーナーの入り口でインに飛び込み、オーバーテイクを試みるが、残念ながら接触。「イン側のラインは通常の走行ラインより濡れていたので滑ってしまった」とレース後に可夢偉は語っている。その間、トロロッソのジャン・エリック・ベルニュに抜かれ、9位に順位を落としてしまった。

70周目、フォース・インディアのポール・ディ・レスタがコースオフしてウォールに激突。セーフティ・カーがコースに入り、その先導のままファイナル・ラップを迎える。



71周のレースを終えてチェッカーフラッグ。表彰台にはインタビュアとしてかつて3度のワールド・チャンピオンに輝いたブラジル人ドライバー、ネルソン・ピケが登場。優勝したジェンソン・バトンは「今シーズン、アップ・ダウンがあったけれど、いい形で終えることが出来て良かった」と述べた。2位のアロンソに対してピケは「私も2回、最後のレースでチャンピオン獲得を逃したことがあるので、本当に残念です」と語りかける。わずか3ポイント差でチャンピオンに届かなかったアロンソは「チームを誇りに思う」とコメントした。母国ブラジルで、チームのために戦ったマッサは「来年に向けて、今季の終盤は頑張りました。すべてを出し切ってトライしました」と語った。辛かったシーズン前半と、やりきった後半の頑張りを想い出したのか、母国のファンにポルトガル語でメッセージを伝えるその目には涙が光って見えた。



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最終的なレースの結果順位は以下の通り。

優勝 ジェンソン・バトン(マクラーレン・メルセデス)
2位 フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)
3位 フェリペ・マッサ(フェラーリ)
4位 マーク・ウェバー(レッドブル・ルノー)
5位 ニコ・ヒュルケンベルグ(フォースインディア・メルセデス)
6位 セバスチャン・ベッテル(レッドブル・ルノー)
7位 ミハエル・シューマッハ(メルセデス)
8位 ジャン・エリック・ベルニュ(トロロッソ・フェラーリ)
9位 小林可夢偉(ザウバー・フェラーリ)
10位 キミ・ライコネン(ロータス・ルノー)
11位 ヴィタリー・ペトロフ(ケータハム・ルノー)
12位 シャルル・ピック(マルシャ・コスワース)
13位 ダニエル・リカルド(トロロッソ・フェラーリ)
14位 ヘイキ・コバライネン(ケータハム・ルノー)
15位 ニコ・ロズベルグ(メルセデス)
16位 ティモ・グロック(マルシャ・コスワース)
17位 ペドロ・デ・ラ・ロサ(HRT コスワース)
18位 ナレイン・カーティケヤン(HRT コスワース)
19位 ポール・ディ・レスタ(フォースインディア・メルセデス)

このレース結果によって、コンストラクターズ・ランキングではフェラーリがマクラーレンを抑えて2位に入った。小林可夢偉は60ポイントを獲得してランキング12位。「チームにとっても自分自身にとっても、一緒に戦った最後のレースでポイントを獲得できたことを嬉しく思う。良い時を過ごすことが出来たザウバー・チームに感謝します。これから来季のF1シートを探します」とプレスリリースでコメントしている。



タイトルが掛かったラスト・レースに相応しい戦いが見られた、今回のブラジルGP。来季は何人かのドライバーがチームを移籍し、あるいはF1から姿を消し、また別の新たな才能が参入してくる。暫定カレンダーによると2013年の開幕戦は3月17日、オーストラリアGP。そこにカラーリングの変わった新しいレーシング・スーツに身を包む小林可夢偉の姿が見られることを、心から祈りたい。

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Image Credit: Ker Robertson, Mark Thompson, Paul Gilham, Clive Mason / Getty Images | Victor R. Caivano, Silvia Izquierdo, Andre Penner, Yasuyoshi Chiba, Ricardo Mazalan / AP Photo, Pools | Sauber Motorsport AG | Daimler

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